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1日ぶりに夢を見た。もちろんリンクが出てくる夢。
「リオル、無事で何よりだよ。」
リンクは本当に安堵の顔でそう言った。
「将来的には無事ではいられそうにないけどな。」
「邪神ユルダスのことだね。」
これはビックリ。まさかまたその名前を聞くとは…
「リンク、何か知ってるのか?」
「知ってるもなにも、彼は僕だよ。」
うん?言っている意味がわからんぞ。
「どうゆうことだ?」
「簡単に言うと、表の人格が僕で、裏の人格が彼なんだ。」
ますます分からんくなった。
「えーと、前にも言ったけど、僕はこの世の創造神。人の望む世界を創るものだ。」
それは一応理解しているつもりだ。
「そして彼は破壊神。世界の乱れた秩序を粛清するもの。」
つまり、リンクとユルダスってのは人格の違うお互いってことか。
「それならリンクがユルダスを止められないのか?」
「それは無理だね。一時前ならなんとか出来たかもしれないけど、今の彼は僕とは別の身体に宿っているんだ。」
「それは俺を襲ってきた魔力体か?」
通称『魔身』である。
「あれはユルダスの眷属だよ。ユルダスのためにより高品質の身体を奪い取ろうとする。」
だから俺の身体を欲しがったのか。
「あいつと戦うにはどうしたらいいと思う?」
「ユルダスには2体の眷属がいる。魔力体であらゆる魔術を吸収する『魔人』。鋼鉄の鎧で体を覆われていて、あらゆる物理攻撃を弾く『鉄人』。」
それ2体で戦かわれたら勝ち目ねーじゃん。
「ただしそれはお互いの弱点を補っているんだよ。つまり『魔人』は物理攻撃に弱く、『鉄人』は魔法攻撃に弱い。」
つまり『魔身』もとい『魔人』に勝つには、物理攻撃を鍛えるしかないってことか。
「サンキュー、リンク。なんとか突破口が見つかった。」
「リオルのためならどんなことも惜しまないよ。それより、僕から1つお願いがあるんだけど。」
リンクが申し訳なさそうな顔をしている。
「なんだ?」
「暴走している僕の半身、つまり邪神ユルダスを倒してくれないかい?」
また高難易度のお願いだな。
「ま、リンクのお願いだからしょうがないな。分かった、承るよ。」
「ホントかい?ありがとう。」
「ああ。でもユルダスってのは破壊神なんだろ?別に今の状態は正常なんじゃないのか?」
「いや、今は暴走中だよ。破壊神と言っても、彼の仕事は選別なんだ。さっき言っただろ?秩序の粛清をするものだって。君の前いた地球でも過去に一度、ユルダスの手で粛清が行われたことがあるんだよ。」
久しぶりに聞いたな、地球。それより、
「地球でそんなことがあったのか?」
「えっと、ノアの箱舟って知っているかい?」
確か聖書で有名な話だよな。
「嘘をついたり、他人を騙したりする人が増え過ぎたから、善良なノアとその家族、それから動物達を大きな箱舟に載せて、その後大洪水を起こしたって話だったよな。生き残ったのは船に乗っていた者達だけ。」
「そう。それはユルダスが行った一つの粛清なんだよ。ま、それでもまた同じような状況になりつつあるんだけどね。」
なるほどな。
「でも今の彼がやろうとしているのは、粛清ではなく本当の破壊。全人類、すべての世界の完全なる破壊を行おうとしているんだ。」
大体理解出来た。
「じゃ、魔人を倒すついでにユルダスも倒しますかね。」
「よろしくお願いするよ。」
「おう、任せとけ。」
そう言って、俺は夢から覚醒した。
祝50話!
読者の皆さん、これからも『神様に異世界転生させてもらった。』、しいては隼昇〈syunsyou〉をどうぞご贔屓に(*vд人)オネガイシマス




