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更新遅くなり、申し訳ありません。
「マルクス、朝だよ〜。おーい。」
「うん?あ、ありがとう。」
どうやら寝たふりのつもりが、本当に寝てしまっていたようだ。
「昨日の夜は何かあったの?すごい剣幕で僕を起こしてたけど。」
と、言われたのは朝食を食べている時。やっぱ言われたか。
「何のことだ?夢でも見てたんじゃないか?」
適当に誤魔化しておく。
「うーん。まぁいいや。」
微妙な顔だったが気にしない。
「アルルは今日はミレイと何するんだ?」
話しを変えるために、別の話題を振った。
「ミレイと何かするのは決定事項なんだ…。」
「違うのか?」
「いや、そんなんだけどね-w」
「だろ。」
ここぞとばかりにドヤ顔をしておく。
「今日と明日は試合の観戦だね。」
明日は俺も観戦に行く予定だ。
「それなら明日は、俺も一緒でいいか?」
アルルは少し考えて、
「ミレイに相談してみないとなんとも言えないけど、多分大丈夫だと思うよ。」
なんで考えはミレイに一任なんだよ。こいつが王様になってこの国大丈夫か?ま、俺も突然言い出したから仕方がないか。
「なんならノースさんと来なよ。僕はミレイとデート、君はノースさんとデートしたらいいんだよ。」
なるほど、ダブルデートか。ただ、
「ノースは来れるかわからないぞ。」
そう、ノースは今気絶している。もう起きた頃か?まぁ、先生には起きたら病院で検査させるように言っておいたから、どのみち明日は難しいかもしれない。
「そうなの?ま、出来たらでいいよ。」
そんな会話をしながら朝食を食べた。
☆
俺は寮から出ると、早足で学校の職員室に向かった。そこには待ち構えるように先生がいた。
「よう、マルクス。ランウェイなら今は病院にいるぞ。」
ノースのことを聞こうとしたが、先に言われた。
「よく分かりましたね。」
「一応俺も教師のひとりだ。顔見りゃわかる。」
その言葉はなんだか教師っぽかった。これは評価を修正しとくか。
「ってことで貸し一つな。今度なんかおごれ。」
前言撤回。やはりこの教師はだめだ。
「冗談だよ。そんなに睨むな。」
絶対に本気で言ってたよな!
「それはそうとやはりお前の読みは当たっていたぞ。」
俺はその言葉に『?』のマークを浮かべた。
「読み?何のことですか?」
「お前、今朝のことだぞ。もう忘れたのか?もしかしたら、ウィンの能力が自分よりも魔力量が少ないヤツにしか効果が無いって言ったのはお前だろ?」
あぁそんなことも言ったな。
「そうでしたか。調べてくれてありがとうございました。」
「お?今日はヤケに素直だな。」
「いや、先生がそれだけハッキリと言うって事は実験もちゃんとしたんでしょ?しかも自分で。」
この教師はそういう奴だ。俺も前世で良く見たことがある。行動は適当だが、
「よく分かったな。あれでまた俺の研究が進んだよ。」
自分の為になるなら、どんな無理でも押し通すタイプ。決して他人の為に何かをするタイプではない。騙されてはいけない。
「それでは俺はノースのところに行ってきます。」
「おーう。最後の1日くらい観戦こいよ。」
病院へ行こうとするとそう言われたので、
「まぁ、気が向いたら。」
とだけ言っておいた。
明日から2週間ほど、本業の方が休みなので更新頻度上げます!




