拳で語らう。
師匠との対決に勝利し、自称免許皆伝となったルークは、宝物の部屋で宝物を回収した。
装備品のレアリティが武器のみ高いというのも気になるが。
「落ちてないんだし仕方ないよね。」
気を取り直し、次の階層へと向かった。
43階層で、ルークは再びイヴェイションバタフライに遭遇した。
前は掠りもしなくて諦めたが。
「こっちは師匠にもかったんだ!」
盗技剣を構え、ゆっくりと近づきパッ!斬りつけた。
結果、当たった。
スキルを頂き、デュラハンソードに持ち替え、一刀両断にした。
「師匠との対決で、また強くなったのがわかる。ありがとうございます。師匠!!!」
そうして次は、44階層の再びあのぷにょぷにょしている生物と遭遇した。
「来たなぁ!スライム!」
ルークは籠手を装備し、拳敵必殺で殴りつけた。
ぱぁん!
「いたっ!」
一撃で弾けたのはいいが、やはり物理反撃が痛かった。なんとかスライムに一度敗退した、というのが払拭できたルークだった。
そしてお次はやはり、ブラッディマンティスだ。
出会うなりいきなり、風魔法を後からぶつけられた。
その勢いを利用して、さらに加速した。
そうして、鎌の初動を捉えて左の鎌を剣で切り落とした。
グギャァァァァ
という叫び声を発しながら、後退していく。ルークは、それを許さずさらに追撃し、右の鎌も切り落とした。
とどめに一刀烈斬を使用し、両断した。
以前強敵だった敵はもはやルークにとっては強敵ではなくなっていた。
その後も、ドロドロしたやつなどを倒した。
目新しいスキルは イヴェイションバタフライくらいなものだ。
そうしてついにやつと再会した。
レッドラピッドオーガ
「久しぶりだな!」
ルークの中ではもはや拳で語り合ったライバルとして、そしてトラウマとして刻まれている。
オーガと戦うならやはり拳だろう。
物理結界も解除した。
そうして、一気に距離をつめ、一撃めで顎を打撃し脳を揺らした。2撃めでもう一度顎へと打撃しさらに脳を揺らした。
この時点でオーガはふらふらの状態に
、渾身の力をこめ胴に拳を打ち込むとオーガは倒れた。
「ライバルにも打ち勝った。」
満足感に浸りつつも、しばらくその階層でオーガを狩り続け、次の階層へと進み、ついに48階層へと到達した。
「ついに、ついにここまできたぞー!」
湖から這い出てそう叫びはしゃいだ。
しばらくはしゃいで疲れたのかその場に座り込んだ。
「思えばここから始まったんだなー」
色々なことを考えながら、考えに耽り食事をとることにした。
食料はありったけ用意したので、あと2ヶ月は潜っていられる。
「もぐもぐ、でもこの味にももう飽きてきたな。スープが飲みたい。」
贅沢を言いながらも完食し、先へと進む。
しばらく進むと、小部屋にガーゴイルがいた事を思い出し、中へと入ると、未だ同じ状態でそこにいた。
土操作で、拳くらいの大きさの石を作り投げつけた。
ゴンッ
少し鈍い音がした。
ゴゴゴゴゴゴゴと言う音を立て、ガーゴイルは動き出した。
ルークは霊体化して、何度も斬りつけた。
そうしてHPをすべて、削りきりむきずの状態でガーゴイルはただの石像になった。
石像は、回収しておく。
石像のあった下の地面に、隠し扉のようなものがあった。
中へ入ると、そこにはぽつんと、足甲があり調べてみると、鬼神の籠手と同じような内容だった。
「鬼神シリーズみたいなのがあるのかな?」
なんにしてもやったー!と大喜びでさっそく装備した。
「49階層にとうちゃぁぁく!」
到着するとさっそくモンスターの反応があった。
「第一モンスター発見!んっ?初めて見るモンスターだ。」
さっそく鑑定する。
キックオーガ
Lv.49
スキル
鬼の脚力 Lv.5
蹴闘術 Lv.7
注記
蹴りの強いオーガ。
まさにキックの鬼。
「キックの鬼、、、キックオーガ、説明そのまんまじゃん!」
さっそく盗技剣を取り出しスキルを奪った。
そしてやはり鬼には素手に挑むという縛りを作ったので、籠手も足甲も外した。
「さーこい!」
「ウギャァァァオ!」
叫び声と共に突っ込んできた。その速度はレッドラピッドオーガよりも速かった。
しかしルークも負けてはいない。
オーガは前蹴りを放ってきた。
ガードをしたにも関わらず、少し後ろへとずり下がった。
「強烈な蹴りだ。」
そこから更に一歩踏み込ん足を狙い連続で蹴り込んできた。
パチィン!
という乾いた音が響く。
「一撃貰ってしまった。」
一撃受けた所は太ももと膝の間の裏の部分で、ずり下がっていて足を踏ん張っている時に貰ったので1発目はモロくらってしまった。
じんじんとする左足に気合を入れ直し、再びキックオーガと対峙する。
するとキックオーガはまた同じ所を狙い蹴り込んできた。
足を上げブロックするが、足が持っていかれ右向けになった所を、さらにもう一度同じところを狙い蹴り込んできてモロにくらってしまった。
「いてっ!」
これにはたまらず左足がひどく痛み言うことが効かなくなってきた。
そしてまたキックの鬼さんは、もう一度同じところを蹴りこんでくると思い、相手が蹴りを放つと今度は持っていかれないようにガッシリとブロックした。
しかしキックの鬼さんは蹴りの軌道を変えた。
ルークは、頭に衝撃したと思うとふらふらと世界が回った。
「くっ!」
ふらふらしているところに更にキックの鬼さんは、足を潰しにかかってきた。
しかしこれ以上はまずいと思いルークは一度距離をとった。
「さ、さすがはキックの鬼だ。」
自動回復が発動して、意識も戻って足も元に戻った。
さっきの戦いを教訓にして、もう一度戦った。
今度は蹴りを受けるのを待つのではなく、ルークはキックの鬼さんの蹴りに体重が乗り切る前に左足で止める。
そしてそのまま踏みつけ、踏み台にし、オーガの首を両手でホールドして、右の膝をくらわせ連続でそのまま左の膝もくらわせた。
その時点で脳震盪をお越しふらふらしていたので、ハイキックで意識を命ごと刈り取った。
「中々勉強になったな。ありがとうございました。」
その後も、何度か同じように、蹴りあいをして、技術を高めていった。
同じようなオーガで、グラップオーガというのいた。こいつは組闘術という寝技、関節、絞め技、投げの技術が凄かった。
何度も投げられ、絞められたが力技で脱出しては、技術を吸収していった。
そして拳闘術と蹴闘術と組闘術を合成して、総合格闘術 Lv.1になり。
「僕ルーク、今50階層のボス部屋の手前にいるの。」
中に入ると、また。
「オーガかよ!」
と突っ込みを入れたくなるほどのオーガ率だ。
だがこのオーガは、やばいと一目でわかる。
オーラが師匠よりも凄い。
とりあえず鑑定をする。
タクティカルコンバットハイオーガ
Lv.89
スキル
総合格闘術 Lv.9
格闘戦術 Lv.9
対武器戦闘 Lv.9
武器破壊 Lv.9
ボスの品格 Lv.5
鬼気 Lv.8
リミッター解除 Lv.MAX
注記
殴る、蹴る、投げる、絞める、極める格闘のことならなんでもお任せ。殺気にはかなり敏感。
パワーも桁違いで下位竜くらいなら殴り殺せる。
対武器戦闘もお手の物でレアくらいの武器なら破壊される。
格闘の鬼。
「これ、強すぎるんじゃないかな?だってオーラ凄いもん。」
久しぶりに逃げ出したくなったルーク、すでに目にはほんの少し涙が浮かんでいた。
ボスのスキル1つつけ忘れていたので追加しました。
名前 ルーク・オリファント 年 16
職業 冒険者 ランク C
称号 スキルプラッカー
レベル 76
hp 422(+1750)
mp 270(+450)
atk 151(+2000)
def 173(+2600)
int 180
spd 265 (+2050)
luk 95
スキル
[攻撃系]
一刀烈斬 Lv.8
舞連速刀斬 Lv.3
高速連打 Lv.1
状態異常攻撃 Lv.3
念動力 Lv.5
幻炎 Lv.5
受け流し Lv.5
拳敵必殺 Lv.1
飛斬 Lv.1
総合格闘術 Lv.6
[魔法系]
風魔法 Lv.4
水魔法 Lv.4
火魔法 Lv.4
[防御系]
物理結界 Lv.MAX
魔法耐性 Lv.3
全耐性 Lv.4
物理抗性 Lv.1
状態異常無効 Lv.MAX
竜鋼鎧 Lv.1
[武器系]
剣 Lv.8
拳 Lv.7
双剣 Lv.5
[操作系]
土操作 Lv.2
水 Lv.1
[探知系]
探知 Lv.8
熱感知 Lv.3
[特殊系]
酸 Lv.4
物理反撃 Lv.3
マスターキー Lv.4
限定転移 Lv.MAX
保管空間 Lv.2
自動回復 Lv3
超回復 Lv.3
鑑定 Lv.Max
生命力 Lv.5
蜜ホルダー Lv.4
連携行動 Lv.4
合成 Lv.MAX
ボスの品格 Lv.4
分解 Lv.6
金属加工 Lv.3
探知妨害 Lv.3
みえざる Lv.1
イヴェイション Lv.8
[移動系]
水陸空行動 Lv.2
俊敏 Lv.5
鳥走り Lv.5
[生成系]
水生成 Lv.3
蜜精製 Lv.3
ゴーレム生成 Lv.4
霊剣 Lv.7
[特性系]
百獣の王 L.v2
十二支 Lv.1
百鬼 Lv.2
[体質系]
霊体化 Lv.7
幻幽体化 Lv.5
念動体化 Lv.5




