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スキルプラッカー  作者: 山田
迷宮奮闘篇
15/62

閑話 決断。

閑話で、こんなことがあるんだなーとわかる程度に。

 ボブとキャサリンは、ずんずんとダンジョン内をモンスターをできるだけさけ、さけられないものは倒し、予定より時間はかかったが、20階層へと続く階段の目の前まできていた。


「やっとここまできたわね。」

「そうだな、予定よりも少し遅れてるな。食料はもうない、限界だ29階層までいくことはできない。」

「・・・そうね。」

「次はボス部屋だ、気合を入れろよ。」

「わかってるわよ!」


 キャサリンは階段を2段飛ばしで降りていった。


「おい、1人で行くなっての!」


 ボブは、キャサリンのあとを追って、階段を駆け下りた。


 階段を降りきり、ボス部屋の前の、小部屋へと到着した。


「行くぞ。」


 キャサリンは、無言でコクリと頷き、扉を開け中へと入っていったボブの後に続いた。


 中に入ると2体のオークがいた。

 ただのオークではなく、体の色は赤く、ボスらしい雰囲気を漂わせている。


 ブホォォォオオ!!!


 鳴き声を上げオーク2体はこちらに突っ込んできた。


「よし各個撃破だ!」

「わかったわ!」


 並列で、こっちに突っ込んできているオークと、オークの間に入り、ボブとキャサリンは、2体を分断させ、1対1の状況を作った。


 ボブのほうは、オークに先制攻撃を仕掛け、武器や防具の上からでも関係なしに、攻めて、攻めて、攻めまくってHPを削る。

 キャサリンのほうは、オークの攻撃を、上手く捌いて隙をついて少しずつ、オークのHPを削っていった。


 どちらのほうが強いかと言えば、タイプが違うので、甲乙つけがたい。とにかく2人はそんな調子で、オークを少しづつ削っていった。


「よし!こっちは終わったぞ!!」


 ボブのほうが、はやく倒したようで、キャサリンのほうへと加勢しにきた。


「速攻で片付けるわよ!」

「おう!」


 そうして、オークを圧倒しHPを削りきった。


「終わったわね。」

「あぁ、終わったな。」


 ボスを倒すと、転移門が起動し、地上へ戻るか、地下へと進むか、選ぶことができる。


「もう食料はないぞ・・・」

「わかってるわよ!・・・わかってるわ・・・。」


 キャサリンは、悔しそうにしながらも、転移門を使い、ボブと共に地上へと戻った。

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