閑話 決断。
閑話で、こんなことがあるんだなーとわかる程度に。
ボブとキャサリンは、ずんずんとダンジョン内をモンスターをできるだけさけ、さけられないものは倒し、予定より時間はかかったが、20階層へと続く階段の目の前まできていた。
「やっとここまできたわね。」
「そうだな、予定よりも少し遅れてるな。食料はもうない、限界だ29階層までいくことはできない。」
「・・・そうね。」
「次はボス部屋だ、気合を入れろよ。」
「わかってるわよ!」
キャサリンは階段を2段飛ばしで降りていった。
「おい、1人で行くなっての!」
ボブは、キャサリンのあとを追って、階段を駆け下りた。
階段を降りきり、ボス部屋の前の、小部屋へと到着した。
「行くぞ。」
キャサリンは、無言でコクリと頷き、扉を開け中へと入っていったボブの後に続いた。
中に入ると2体のオークがいた。
ただのオークではなく、体の色は赤く、ボスらしい雰囲気を漂わせている。
ブホォォォオオ!!!
鳴き声を上げオーク2体はこちらに突っ込んできた。
「よし各個撃破だ!」
「わかったわ!」
並列で、こっちに突っ込んできているオークと、オークの間に入り、ボブとキャサリンは、2体を分断させ、1対1の状況を作った。
ボブのほうは、オークに先制攻撃を仕掛け、武器や防具の上からでも関係なしに、攻めて、攻めて、攻めまくってHPを削る。
キャサリンのほうは、オークの攻撃を、上手く捌いて隙をついて少しずつ、オークのHPを削っていった。
どちらのほうが強いかと言えば、タイプが違うので、甲乙つけがたい。とにかく2人はそんな調子で、オークを少しづつ削っていった。
「よし!こっちは終わったぞ!!」
ボブのほうが、はやく倒したようで、キャサリンのほうへと加勢しにきた。
「速攻で片付けるわよ!」
「おう!」
そうして、オークを圧倒しHPを削りきった。
「終わったわね。」
「あぁ、終わったな。」
ボスを倒すと、転移門が起動し、地上へ戻るか、地下へと進むか、選ぶことができる。
「もう食料はないぞ・・・」
「わかってるわよ!・・・わかってるわ・・・。」
キャサリンは、悔しそうにしながらも、転移門を使い、ボブと共に地上へと戻った。




