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スキルプラッカー  作者: 山田
迷宮奮闘篇
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 ルークは少し吹っ切れた。 なにからかはわからないが、すくな くとも先ほどまでの恐怖は薄らいだような気がした。目の前のことに集中できる。 だが少し作戦を立てる時間がほしい、壁には触れれば弾かれる扉は開けられない。


「いったいどうすれば・・・」


 そしてあることに気がついた。


「そっか、横が駄目なら下にいけばいいんだ。」


 言うと同時に下を泥化させ、地中へと潜った。 そしてルークは、色々と思考を巡らせ可能性を模索し始めた。


 まずは今の状況を考えた。


 ボスを倒さなければ外にはでられない、そのボスは今の状態ままでは倒せない、剣もダメ、魔法も限りがあり、拳も効かない、スキルも、駄目だった。


 唯一対抗できるのは防御力だ。

 それでもダメージは喰らうし、衝撃もくる。


「もっと防御力を上げる方法はないか・・・なにかこう結界のような・・・結界・・・結界!!!」


 ルークはすぐさま壁とボス部屋の境界線のあたりまで泥の中を横へと移動した。

 しばらく移動しているとまた弾かれるような音がした。


 バチバチィ!


「さっきは恐怖しかない音だったけど、今はなんと頼もしい音だろうか。」


 ボス部屋の結界に鑑定を使用した。



 ボス部屋の封鎖結界


 スキル

 物理結界 Lv.MAX


 説明

 ボスが、敵を認識すると発生する結界。

 ボスが発生させるのではなく、ボスからの、敵発見を発見したということを感知し、ダンジョンが発生させるものだ。

 発生したら、ボス部屋には、外から中にも入れない、中から外にもでられない。

 ボスが敵と認識したものが、死ぬか、ボスが死ぬか、どちらかに1つだ。


 ルークは、結界があるであろう空間を斬りつけ、スキルを取得した。

 ついさっきまでなら、この時点でボスへと突っ込んでいただろう。

 次の戦いへ活かすため、さっきの戦いを、頭の中で思い出す。


「さっきは、なぜ、自分の攻撃は当たらずに、デュラハンの攻撃は、当たったのだろう・・・」


 経験の差、だからと言えばそうなのだが、それは、ただの言い訳にしかならない。


 そして、繰り返し戦いを思い出しているうちに、自分はただ剣を振るのが速いただの素人なのだということを思い出した。


「スキルを、手に入れたことで、有頂天になりすぎていたみたいだ。」


 ならば、当てるためにはどうすればいいのか、それは考えるよりも、実際に自分の身で、体験したほうがわかりやすい。

 地上へと浮上しルークは叫んだ。


「やい首無し!こっちだぞ!」


 こちらに気付いたようで、剣を構えこちらに向かってきた。


 デュラハンの動きとまったく同じように構え、ルークはデュラハンを迎えうつ。

 お互いの剣が届く距離になった。

 最初は攻撃するのではなく、できるだけ攻撃を避けるようにして、デュラハンの足の動きや、腰の動き、手の動き、腕のふり方、などを観察した。


 先に動いたのは、デュラハンで、小さく左足を踏み込み最短の距離で顎を狙って剣を左下から振り上げてきた。


「うおっと!」


 これはわかったので、体を大きく仰け反らせ顎へと一撃をかわした。

 しかしデュラハンはその動きでは止まらずに大きく仰け反り無防備になった左足の膝を狙い右から斜めに斬り込んできた。


 バチィ!


 反応できず、直撃を貰うが物理結界により、その攻撃は阻まれた。


「なるほど、大きく避けると避けやすいけど、次の攻撃は貰いやすい、だから最小限の動きで、回避する必要があるのか。」


 デュラハンは、弾かれたことに腹が立ったのか、剣で連撃を繰り出してきた。

 斜め右下、上、左、下、上………。

 デュラハンは時にフェイントも織り交ぜて多彩な攻撃を仕掛けてきた

 しかしルークも最初は大きく避けていたのも繰り返すうちに時に攻撃に当たりながらも段々と小さく避けれるようになってきた。


「そろそろ攻撃もしないとな!」


 どれだけ繰り返したかはわからないが剣の基礎の基礎、剣の振り方やコツのようなものはわかった。

 デュラハンはルークにとってもはやボス敵ではなく師匠となっていた。


「師匠!こちらからもいきます!」

 言ったところで伝わりはしていないだろうが、その声に答え来い!といわんばかりに師匠は剣を構え直した。


 ルークは、さっきされたことと同じように、左足を踏み込み、顎はないので左脇の部分へと剣を振り上げた。

 避けられたが、師匠が避けるため少し体重を後ろにかけた瞬間に、右足の地面を泥化させた。

 師匠は体勢を大きく崩した。

 その隙を狙い、左足へとスキル[一刀連斬]を使い攻撃した。


 カカカカカカカカカィィン!!


 硬いものと硬いものがぶつかる音がした。


「まだまだぁ!」


 気合を入れさらに斬りかかろうとすると、師匠はバックステップで距離を取ろうとしたので瞬時に足に引っかかるように泥化させ盛り上がらせ硬化させた。


 ガシャァァン!


 師匠が転倒している最中に、走って近寄り、さっき盛り上げた泥を踏み台にし、ジャンプして一刀烈斬で斬りつけた。

 そのまま追撃しようとしたがすぐさま師匠が反撃をし気持ちの悪い動きで隙なく立ち上がったので一旦距離をとった。


 師匠を見ると、一刀烈斬で斬りつけた、鎧の左肩の部分が大きく凹んでいて、左手は動きづらくなっていることだろう。

 そして、一刀連斬で斬りつけた左足の方は凹みがいくつもついていた左足も動かしづらそうになっていた。

 左足は、潰せたことにより機動力を、奪うことができた。


 どれくらいくらったかと思い、師匠の残りHPをみてみた。


 ジェノサイドブラックデュラハン HP 6429/7000


 弱体化している状態だからこそ結構ダメージを与えられたようだ、最初に不意打ちで頭を遠くに飛ばせたのは中々大きい。


 その後も攻防は続いた。

 こちらが斬りかかると師匠に剣の軌道をそらされその勢いのまま左胸の辺りを突かれた。

 バチバチ!!と音がし結界に阻まれる。

 そして師匠はまだまだという感じで剣を縦に振り下ろしてきたので、お返しとばかりにルークは剣の軌道をずらし左胸の辺りを突いた。


 結界を取得し、意識を入れ替えてからは師匠との闘いは、ルーク優勢のまますすんだ。

 ことがおこったのは、師匠の残りHPが、1000を切ったあたりだった。


 2人の残りHP


 ルーク

 HP 553/203(+150+200)


 ジェノサイドブラックデュラハン

 HP 996/7000

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