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スキルプラッカー  作者: 山田
迷宮奮闘篇
13/62

危険すぎた勝負

 ルークにスキルに頼ることを選んだ。

 あっちは弱体化した状態での剣スキルのLv.7だ、こっちはそのスキルを取得して弱体化もしていない。


「つまり!こっちの剣スキルのレベルのほうが上ってことさ!」


 すぐさま霊剣スキルで剣をつくろうとする。


「霊剣!・・・あれ?霊剣!!」


 しかし、霊剣はでてこない。

 そうこうしてる間にもデュラハンはこちらに近づいてきている。

 霊剣は霊的な力で斬る剣でその現象を剣の形にしたものだ。普通の剣を創りだすスキルならまだしもスキルを持っているだけで、なんの練習もせずコツがわからないまま発動させられるほど簡単なスキルではない。


「くっ!仕方ない!」


 そういい泥作成で泥を剣の形にし硬化させた。

 剣と剣の戦いならばスキルが上のほうが勝つということが世の中の常識だ。


「ふっ、やぁ!」


 同じ剣を手にしたことで、有頂天になるルーク。

 自分から距離を詰め剣で斬りかかる。

 しかしその一撃はデュラハンの剣に上へと弾かれ、がら空きのお腹へとデュラハンの前蹴りが突き刺さり、ルークは2メートルほど後へ吹き飛ばされ尻もちをついた状態になった。肉体的にはダメージは少しだけだったが、精神的ダメージは大きかった。


「な、なんで弾かれるんだ?!おかしいこっちのほうがスキルのレベルは上なのに!」


 そういい立ち上がり別のスキルを試していった。


 毒は効かなかった、石化も効果なし、酸についてはうまく飛ばせなかった。


「舞連踏斬!!」


 ルークの怒涛の連撃に対してデュラハンは、スキルも使用せずに同じ速度でルークの剣に剣をぶつけて相殺した。


「なっ?!まだまだ!!」


 そして鎌鼬を起こし切りつけた効果はなし。

 風魔法は少し効果はあったようだがMPには限りがあるので連発はできない。

 泥人形を作成し囮にして距離をとる。

 これ以上に予想外の出来事は起こって欲しくはないのでデュラハンの頭は地中へ埋めておく。


 ちなみにだがパペッターの作った泥人形はパペッター自体の知能が低いため、のっそりとした動きしかできなかったがINTに比例するため、ルークの作った泥人形は少なくともパペッターよりはましな動きをするので囮としてくらいなら使える。


 その後も色々とためした、しゃくりあげたりと剣スキルのLv.7を手に入れたことによって剣速は確かに上がっているがデュラハンには見切られている。確実な効果があるのは、物理反撃でデュラハンに斬りつけられた時だけだったがそれも微々たるものだ。


 今レベルが一番高いのは剣だ剣に頼るしか無い。

 そしてまた距離を詰め、上から振り下ろし斬りつけたが、やはりまた弾かれ一撃入れられる。横から剣を叩きつけるようにして振ったがやはりまた弾かれ一撃入れられる。

 その後も同じ繰り返しで、デュラハンにボコボコにされた。

 剣がボロボロになるが泥で補修し、また斬りつけては一撃を受け。斬りつけては一撃を受けた。斬りつけては時に2撃3撃受けた。

 攻防と言っていいかはわからないが、攻防はしばらく続いた。

 ダメージを喰らい続け苦しい。

 懐かしい感覚だ、いつも負けていた時に味わう感覚。


 どれくらい減ったかと鑑定で確認する。


 ルーク HP 35/183(+150+200) [超回復発動中]


 かなり減ってしまった。

 だが超回復が発動しているらしいのでHPは少し多くなって回復するだろうがこれ以上斬撃を貰うのはよくない。対してデュラハンはというと。


 ジェノサイドブラックデュラハン HP 6983/7000


 まだまだ余裕があるようだ。

 そしてさらにルークは気付いた。

 デュラハンはまだスキルを使用していない。

 その事実に気づいた時。


「か、勝てない・・・。」


 そう悟りルークのチキンハートに火がつき扉へと全力で走りより扉へと手をかけた。


 バチバチ!


 と激しい音を立て手が弾かれた。


「いてっ!!・・・そうだった!もうボスに見つかったから部屋の外にはでられないんだ!」


 パニクるルークに、迫り来るデュラハン、扉から壁からなにからなにまで結界のような物がある。

 結界を破ることはできない。

 そしてルークは後悔した。


 採取系のお使いクエストばかりしていて逃げていたことを。

 討伐系は受けずに修行も怠っていたことを。

 なまけていたわけではないが、修行を怠っていたことは事実でありそのしわ寄せが今この瞬間にきている。

 そしてスキルを手に入れてからも、スキルに頼り自分自身を鍛えようとしなかった。

 むしろ酷くなった。

 なぜか昔のことをふと思い出した。


 ボブが昔、稽古といっていつもボコボコにされていた。

 当時はそれが嫌だったが今は友達である。

 今思えば、僕のために鍛えてくれていたのだろうと思う。

 こんな状況でやっと気付くなんて僕は・・・。


「このままじゃ駄目なんだ・・・。」


 その瞬間ルークの中に今までとは違う感情がわいてきた。

 スキルだけではどうにでもならないことを知り敗北はもとから知っていた。

 そしてなにより生きたいと願うルーク。


 自然と思考が生き残る方法を探すため状況がよくみえるようになった。


 見えるようになったからといってすぐになにか変わるわけでも無いだがなにかのきっかけにはなる。

 まずはこの状況をなんとかしないと、ルークは心を切り替え行動を開始した。

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