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YAJU &U  作者: フービィ


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15/15

まぁ多少はね

 目が覚める。手に触れる地面は、熱く、焼ける様だ。

さっきまでの暗い景色はもう無い。


巨人も、ナイフも、斧も無い。


そして全ての悪意は去った。


元の服に戻った自分をまじまじと見つめる。長く間闇の中に居たせいで、視界がはっきりしない。

それでも、体が稲荷まっくろに見える。


先輩達の方を見る。すっかり稲荷色だ。

先輩達も起き上がって言う。

「ンァァァ眩しスギィ」

「こりゃもう焼けたかわかんねぇな」

座して笑っていると、木村が目覚めた。


土下座をして来た。僕は何も言わずに、彼の体を指差した——。


すっかり稲荷色だ。


木村は偽りのない笑顔で自分の体を触った。ハリのある稲荷色の肌がぷるんと揺れる。鈴木先輩はニヤリと口角をあげた。



 もう全ての人は日焼けサロンに行く必要は無い。日光アレルギーの者も、日焼けに憧れて命を削る必要は無い。


「グゥゥウウ!」


みんなの腹が同時に鳴った。


「先輩!この辺にぃ~、ウマいラーメン屋の屋台ぃ、来てるらしいんすよ!」



「そっかぁ行きてえなぁ!」


「行きましょうよ。じゃけん今いきましょうね~」


「ニンニク入れてイイっすか?」


先輩達は笑って答えた。


「まぁ多少はね!」



完結です。

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