小説書いてます
遅れてすみません
私は小説を書くのが趣味だったりする。今はファンタジー小説を書いているんだけど、茉莉花にイマイチとダメ出しをくらった。そんな茉莉花は私を無視しているんだけど。
そういうイライラを解消すべく、私は小説を書くことに没頭した。授業なんて気にしない。いじめたければいじめればいい。しかしそんなことで私はくたばったりしない!
どんっ。一時間目が終わって休み時間になり、先生が教室から出て行ったところで突き飛ばされた。うざい。そして地味に痛い!
いや、でもこれがよくあるいじめじゃないか? うんうん。いや、それにしても私はなんでいじめられてるんだ。私なにもしてない。もしかして気づかないうちになんか失礼なことしてた?
たしかに私はわがままでうっとうしくてバカで自分勝手な反面、おとなしくて被害妄想に走っちゃうような子だけど……あれ、もしかして私って、いじめられる要素ありまくり?
「なに一人でにやにやしてんの、こいつ。マジキモイ」
最後の部分を聞いて、私は硬直した。マジキモイ、だと? あなた、キモイの意味を知っていますか? 気持ち悪いの略だよ? つまり、人に気持ち悪いと言ってるんですよ? 人として終わってると思いますが。お前の方がマジキモイだよ。マジキモイ。
「それ以上相手にするのはやめた方がよろしいと思いますわ」
教室のドアから凛とした声が聞こえてきた。みんなが体を震わせる。なんだ、なんだ。私はこういうこと知らないからわからん。
見ると、お人形さんのように綺麗な肌の女の子が立っていた。神崎愛海さんだ。たしか、女王様としてみんなから崇められているっていう。おうちはお金持ちだから、先生も厳しく言えないそうで。私立か、ここは。立派な公立でしょ? 寄付金とかないでしょ? だから、差別なんてなくして平等にするべきじゃない?
「愛海、さん。ごめんなさい。でも私、相手にしていたわけじゃ……」
「言い訳は見苦しくってよ。――――虫唾が走る」
その瞬間、教室の空気が凍りついた気がした。言い訳をしていた女子は顔を真っ青にして震えている。え、え、なにこれ。敵にまわしちゃいけないタイプの女子だった?
でもね、神崎さん。制服改造はやめた方がいいと思うよ。あとね、神崎さん。お嬢様なのか知らないけど、お嬢様言葉は見苦しくってよ。わざとらしく聞こえますわ。……ってなんかうつった。
「さ、みなさん。もうすぐ授業が始まりますわ。早くこの方を立たせないと、問題になるんじゃないかしら?」
くすくすと笑いながら神崎さんは自分の席についた。傲慢な女王様だわ。怖い怖い。
そのとき、チャイムがなって先生が入ってきた。私は体を起こして何事もなかったかのように席に着いた。
私は学んだ。女子は怖い、と。
嫌いなキャラを書いてみようと愛海ちゃんを登場させたけど嫌いになれませんでした。
嫌いな性格のキャラを書くことってできないんでしょうか……