-02 何をしよう
会話多いです。正直読まなくて良いです。
「失礼します」
社長室に入る。
「何してるんですか、社長」
「なんのゲームしようかなーって」
仕事が無くて暇なのだろう。通販サイトを見ながら手持ち無沙汰に何かを描いている。
ふと、此方を見ると、
「良いゲーム知ってる?」
「何書いてるんですか」
「する事ないから斧のデザインのストック描いてる。良いゲーム知ってる?」
「それより戦車のデザイン作っといてくれます? ガーランドから予約入ってたでしょ」
「それなら、B2の保管庫に20個ぐらいあるからそこから選ばせておいて。その中に無いならその時に伝えて。良いゲーム知ってる?」
「あと、葉月さんから依頼です。」
「ジャンルは?」
「SFでヒューマノイド主人公、それを成り立たせる世界観設定」
「あー、新しく考えないと。良いゲーム知ってる?」
「期日は明日までだそうです」
「無理。今週中は?」
「良いそうですよ」
「早くない?」
「自由に決めて良いそうなので」
「最初からそう言って」
「じゃあ期日までにお願いします」
「良いゲーム知ってる?」
無視して出て行こうとする。
「無視は酷くない?」
「無視してませんよ」
「じゃあ答えてよ」
少し考える。そういえばあれがあった。結構前に依頼があって会社で世界観や敵を考えたゲーム。
殆ど其の儘採用されていたから、驚いたのを覚えている。
「まんま採用されてた奴覚えてます? あれやれば良いじゃないですか。結構人気らしいですよ」
「嗚呼、あれ? そういえば妹がやってたなぁ。ファンタジーのやつだよね?」
「そうですね。龍が出てくるやつだったはずです」
「そうか、あれか…」
そう言って少し考え込むと、
「よしそれやろう。送られてきたの残ってる?」
「残ってますよ。とってきますか?」
「自分で取るからいいよ。じゃあ、今日もう帰るね」
「日暮さんがアドバイス欲しがってましたよ」
「本当に? じゃあ、行ってくるね」
「それ終わったら帰って良いですよ」
「うん、また明日ね」
「はーい、また明日」
そう言って荷物をまとめて部屋から出て行った。
かと思いきや、
「保存してなかった」
帰って来て描いていたものを保存していった。
Q:なんの仕事してるの?
A:設定だったりデザインの受注生産?してる。
依頼した側もその通りやるんじゃ無くて、あくまで案のうちの一つみたいな扱いが多い。




