表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パパは破壊神(デストロイヤー)  作者: 空風林
第一章 北方争乱篇(上)
4/21

◇Two nights carnival その1◇

新年会が想定外で朝までになってしまい、投稿遅れました(汗)

申し訳ありません。

ど‐げざ【土下座】〘名〙

① 大名や貴人などが通行する際、一般の人が路上にひざまずいて平伏すること。

② 地面や床にひざまずいて謝罪の気持を表わすこと。


現在、俺は土下座② を熱烈実施中だ。


「頭を上げて下さい。話をする時は相手の瞳を見るものですよぉ。」


優しい口調で言うカトリーナ。恐る恐る上目使いで見上げる俺。

満面の笑顔がかえって恐ろしい。


「さて、象太郎しょうたろうさん。

 本日は乙女心の『逆鱗に触れない為にはどうすれば良いか』を、

 お姉さんが優しく教えて差し上げますねぇ。」


解除していた金色瞳セントウモードが再び発動される。


「ヒィ!」


怖ぇよ。その瞳は反則だろ!

冷や汗が止まらない。


「お〜い。話してるとこ悪いが、ちょっといいかぁ?」

「はい。なんでしょう?」

「コイツ消えそうだぞぉ。」


見ると、ノイズの入った映像みたいに、

ロタの身体が霞んだり実体化したりを繰り返してる。

霞む度にヴゥン、ヴゥヴゥンとか言う音が聞こえる。

まるで壊れかけのテレビだ。


「ロタ!」


慌てて駆け寄るカトリーナ。

回復魔法らしきものをかけるが、あまり効果はなそそう。


「シヴァ様!どうかロタを!ロタを助けて下さい!」

「分かった。おーい象太郎しょうたろうぉ。

 ちょっとこっち来てくれぇ。」

「えっ?俺?」


俺が行っても何にも出来そうもないとは思ったものの、

断れる雰囲気でもないので、取りあえず行ってみる。


「ちょっと、この嬢ちゃんをお姫様抱っこしといてくれ。」

「はぁ?なんでそんな事、、。」

「いいからシヴァ様の言う通りにして下さい!お願いします!」

「あ。あぁ。」


気圧されて断る事が出来ずお姫様抱っこをしようと試みる。

ってか、やった事ねぇよ。


取りあえず抱き起こすか。

顔が近い。近くで見ると本当に整った顔だ。

なんと言うか、凛々しい感じ。

それになんかいいにおいがする。


実は女子の身体に触れるなど中学でやったフォークダンス以来の事だ。

どうしたって顔が緩むのは健全な男子としては仕方のない事だ。


「なにニヤついてんだ?」


いつの間にか背後に回っていた親父が、俺の肩をポンッと叩く。

かなりビクッとする俺。


「二ッニヤついてなんかねぇ、、、よ?」


手の中のロタが薄い黄色みたいな光に包まれ、宙に浮かびだす。

俺はみっともなくも尻餅をついた。

やがて、その光はシャボン玉の様な半透明の球体になった。


ロタはその球体の中で体育座りみたいな姿勢になっていた。

何が起こってるのか、相変わらずわからない俺はポカンとしながら、

その球体をただただ見上げていた。


一応、伝えておくが、俺の視線が、

体育座りのロタの股間でロックオンされていた事は単なる偶然である。


象太郎しょうたろうさん。」

「あっ!いやこれは!ご、誤解だ!」

「ありがとうございます!」

「へっ?」


なぜ俺がお礼を言われるんだろう?


「取りあえずこれで大丈夫だろう。良くやったな。」


親父がニコッと笑い、よしよししてくる。

俺はその手を払いのける。


「一体なんなんだよ!帰ってきてから何一つ理解出来る事がねぇ!

 親父!俺に理解わかるように説明しろ!」

「父さん、そういうの苦手だぞぉ。」

「ふざけんな!さっきから俺一人完全に取り残されてんだよ!

 納得するまでトコトン話してもらうかんな!」

「カトリーナぁ。疲れてるとこ悪いんだけど、、。」

「承りましょう。」


ため息まじりに応えるカトリーナ。


円卓という名のちゃぶ台を囲みながら、カトリーナの講義が始まった。


象太郎しょうたろうさんはこの世界全体オクタヒードロンについて

 どれくらいご存知なんですか?」


「おくた、、えっとぉ、、何でしたっけ?」


照れ笑いする俺。カトリーナは驚いたように親父をみる。


「あぁ、なんも知らんと思う。」


呑気に煎餅をかじりながら、人ごとの様に応える親父。


「まさか、幼児教育からとは、、」


げんなりするカトリーナ。こちらをジトっとした目で見る。


「い、いやぁ、、」


頭を掻く俺。えっ?何?俺が悪い感じ?


「ふぅ〜。では、創世記ジェネシスからお話します。

 そもそも、世界は完全なる調和の取れた一つの球体で、

 そこに住まう始祖クラスの神々たちは、

 有り余るほどのエネルギーを使い、

 何の不自由もない刻を過ごしておりました。

 そんな中とある事件が起こりまして、、、」


そこまで言うとチラっと親父をみるカトリーナ。

キョトンとした表情で、お茶をすする親父。


「細かい事は、はしょりますが、世界はバラバラに砕けてしまいました。」

「バラバラ?」

「はい。三千ほどに。」

「それ、バラバラじゃなくて粉々じゃん!」

「どっちでも良いです。肝心なのはここからです。

 世界には修復力というのがありまして、

 砕けた時にかろうじて無事だったコアの部分が、

 その破片を手繰たぐり寄せる力を発しました。

 その結果、破片は霧散むさんすることなく、

 限られた空間の内側で、個々に浮かぶという形に落ち着きました。

 やがて、一定以上のエネルギー値を持つ破片かけらは、

 それぞれ主神をいただく、個別の宇宙へと成長していきました。

 即ち、東界、西界、南界、北界、の主要四界を横軸に。

 天界、魔界の上下界を縦軸に。

 こうして八面体世界オクタヒードロンが出来上がったという訳です。

 そして、その中心に位置するのが、

 コアから生まれた宇宙。

 つまり、ここ『神々の箱庭』。俗名を人間界と言います。

 ここまでは大丈夫ですか?」

「少し時間をもらっても?」

「構いません。」


お茶をすする俺。


えっと、つまり、世界は八面体の形をしてて、、

八面体ってどんなだ?思い浮かべてみる。


『ピラミッドを二つ宙に浮かせて、互いの底の部分を張り合わせた感じ』

これが分かり易かった。


ピラミッド2つという発想を、

目の前のカトリーナの胸の部分から得た事は言うまでもない。


俺の(胸への)視線に気づいたカトリーナはニッコリ笑って、


「続きいいですか?」

「はい。」


怖い。視線をそらす。


「ここを含め、現在確認出来ている宇宙は7つ。

 宇宙になれるだけのエネルギーがなかった破片は、

 それぞれが意思あるエネルギー生命体になりました。

 彼らは言わば魔粒子の塊です。

 中でも神霊、精霊などが有名ですね。

 精霊はそれぞれの基準で相手を選び、

 契約する事もあります。 

 ちなみに私も『精霊に選ばれし者』(エレクティッド)の一人で、

 風精霊の力を借りれるのです!」


いや、ドヤ顔されても、価値分からないから。

そして、破れた服で胸を張るのはちょっと危険ですよ〜。

それはそうと、魔粒子って何?


「あの〜質問いいですか?」

「はい!象太郎しょうたろう君!」


おずおずと手を挙げる俺に先生気取りで応えるカトリーナ。

調子にお乗りになってやがります。


「魔粒子ってなんですか?」

「中々良い質問ですね〜♪

 そもそも魔粒子とは、宇宙が内包しているエネルギーです。

 宇宙ごとに性質が異なっているので、

 一概に同一とは言えないのがポイントです。」

「ん?場所によって違うんだ?」

「はい。例えば私は北界産まれなので、

 他の、、例えば東界に行った場合、

 その宇宙のエネルギーは巧く使えません。

 従って、それぞれの宇宙には、

 それぞれのエネルギーに適した種族が繁栄していると言う訳です。」


土地が違うと育つ作物が違うみたいなもんか。なるほどね。


「理解できましたか?」

「今の話は分かったけど、色々と衝撃を受けすぎて、、。」


 俺は素直な感想をそのまま口にした。

 正直、自分の住んできた世界がそんな構造だったって事に

 まだ全然ついていけてない。

 ただ、今日見た色んな事を考えると

 カトリーナの言葉に嘘があるとは思えない。


「根本的な事を聞いていいか?」

「なんでしょう?」

「親父は、、一体何者なんだ?」

「シヴァ様は、元・東界3柱の筆頭にして、破壊神ですよ。」

「破壊神!?」

「はい。えっ!言ってなかったんですか?」


驚いた表情で親父を見るカトリーナ。


「一回言ったぞぉ。」


言った!親父は確かに言っていた!

俺の脳裏にフラッシュバックが浮かぶ。


『父さんなぁ。実は破壊神なんだよぉ。』


半笑いで、ちょっと照れながら言う親父に

かなりイラついたのを覚えている。


俺は解体屋自慢かと思い、イラっとしてタンスを蹴ったんだ!

あの時は痛かった。


「いや、まさか本当に破壊神とは、、」

「父さん嘘はつかないぞぉ。」


そこで、ハッ!となった。


「それじゃ、、俺は一体、、」

象太郎しょうたろうさんはシヴァ様の息子さんでしょ?」

「つまりは、、人間じゃない?」

「シヴァ様。その辺りどうなんですか?」


えっ?君もわかんないの?俺って一体なに?

二人の視線を浴びながら、親父が回答こたえる。


象太郎しょうたろうは神だよぉ。人間じゃない。」


嘘、、、俺、、人間じゃないんだ。

説明回です。分かりにくかったらすいません。

本日二日酔いにつき、次回更新は早ければ日曜日ですが、

次回は少し長そうなので、予定としては月曜日中という事でお願いします。

よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ