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公園、雪、笑う
雪はきれいだ。 暖かい部屋から見てればね。
だが、寒空に震える身には、ただ冷たいだけだ。
笑うって、どんなことだっただろう。
今、それがどういうことか思い出せない。
どうして?
いや、当たり前だ。 俺が悪い。
この公園にも、様々な記憶があるけど。
もう、取り戻せない。
後悔の涙と共に、思いが零れた。
「すまない……」
と、傘が差しかけられた。
「今度だけよ」
彼女の顔は苦笑い。
その顔に本当の笑顔を取り戻したい。
そう決意した。
えー。何かクリスマスっぽいのを……。 そう思ってお題を設定してみたのですけど、書いてみたら、湿っぽいお話になってしまいました。もっとストレートに公園で雪だるまでも作って笑い転げる、そんなお話でも良かったのかもしれませんが……。 ま、まぁ、こうして、改めて誓えれば、それはとても強くなれる、ってことで!