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遺跡、護衛、喜色満面
やっと見つけた。
長い間、ずっと探し求めていたものに間違いないだろう。
震える手で、手にしたものを陽にかざす。
いまや、私は喜色満面の笑みを浮かべているだろう。
この遺跡から、こんな貴重なものが出てくるなんて、予想外だった。
さて、これをどうしよう?
いや、それより、こんなものを私が持ってると知られたら大変だ。
護衛を雇わないとな。
護衛は…、この子供たちでいいか。
そう。 奥さんから、俺様のへそくりを隠さないとね。
うーん。どうして、遺跡からへそくりが出てきたんでしょう…。 しかも、ずっと探し求めていた、だなんて、自分のへそくりを探し求めていたなんて、何だろう? よっぽど、部屋の中が散らかって、何がどこにあるのか判らないってことかな?