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ワイシャツ、絵筆、大学
昨日、どぎつい赤絵の具を付けた絵筆を彼の服に押し付けてしまった。
だから、彼の服を洗濯させてもらった。
彼の着ていた服を洗濯する、そう思うだけで胸が踊った。
そうして洗濯したワイシャツを手にすると、大学に向かった。
彼と話せる。 理由はある。
けど…。
何て言う?
あ。 居た…。
「あ…、 あの…」
まっすぐに見ることも出来ない…。
ふと、彼が随分とそわそわしてることに気が付いた。
見上げた彼の顔が赤いのは気のせいなのかな。
文学少女風三題噺作成からもらったお題です。ちょっと進行がスムースじゃないかなぁ?憧れの彼のワイシャツを間違って汚してしまった!とんでもないことを!けど、チャーンス!