289/430
休日、阿呆、シンデレラ
休日だけど、今日は文化祭。
我が校の伝統行事「シンデレラコンテスト」が開催中だ。
私は出場しないけれど、クラス代表のメイクを手伝いに来た。
人の顔にメイクをする、っていうのは楽しいわよね。
熱が入ったのも確かだと思う。
でも。 だからって…。 ねぇ?
私は自分がメイクした人の顔を阿呆の様に呆けて見詰め続けていた。
どうして、こんなにきれいになるのかしら?
けど、嫉妬する気は起きない。
そう。 シンデレラたちは、全員男だ。
あはは。人によっては、本当にきれいになりますよ? シンデレラコンテストがきっかけで何かに目覚めたりして? いやー怖い怖い。