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墨、鯱、檸檬
想像の翼を広げることはとても楽しい。
そうして生まれたのが私。
私は誰かって?
鯱、字の通りで、体は魚、頭は虎。
そんな想像上の動物だったはず。
けど、とても強く念じながら、絵を描いた人がいた。
きっとそれは水墨画だったんだ。
だって、私は白黒だもの。
そして今、もう一匹の鯱が生まれた。
私は甘酸っぱい気持ちを感じてる。
彼を見詰めながら考える。
鯱でも一目惚れってあるのかしら?
そして…。
ファーストキスは檸檬味かしら。
うひゃ。鯱の初恋話に…。(どんな話??)鯱同士のキスって…。あの、天守閣に乗ってる金色の鯱の唇同士がががが…。 うーん。不思議な想像です。それにしても、墨、ちょーいい加減に使ってしまいました。お話的にも全く意味がない使われ方ですね…。