279/430
瞼、ビーズ、指相撲
小学生の頃って、無邪気でよかったよな。
瞼を閉じると、浮かんでくるのは懐かしい光景ばかりだ。
あの頃、なぜか指相撲が大流行したよね。
お互いの手を握り、親指を立てると、相手の親指を押さえつけようと必死だった。
皆、なんであんなに熱中したんだろう?
勝つと、相手からビーズをもらえるってルールだったから?
ビーズも流行ってたね。
君とも随分とビーズのやりとりをしたよね。
でも、僕は君の手に触れるだけで嬉しかったんだ。
小学生のころの懐かしい思い出、その後、僕は君とどうなったんでしょうね。 お互いの道は別れてしまったのでしょうか? 幼い頃の思い出は切なくて、暖かいですよね…。