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正座、名湯、シャワー
僕は今、正座してかちこちになっていた。
何故って、今日こそ彼女にプロポーズしようと思ってるから。
「あ、あの…」
けど、いざとなると、言葉が出ない。
情けない…。
「で、次の名湯めぐりは何処?」
「へ? そ、そうだね…。 道後温泉なんてどうかな」
「それもいいわね」
温泉が趣味だからって、何言ってるんだ。
あ? もしかして、はぐらかそうとしてる?
望み、無いのかな…。
「けど、あなたと一緒ならシャワーでも素敵かしら」
「え…」
文学少女風三題噺作成からもらったお題です。 ちょっと彼女、大胆すぎ? 正座が思いつかなくて、とりあえずプロポーズで、と書き始めて、あとはグダグダに…。




