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めがね、朝日、大仏
一日の始まり。 朝日は眩しすぎて嫌いだった。
沈んだ気持ちで鏡を見ては「大仏みたい…」そう落胆した。
自分の容姿に自信などなかった。
めがね属性って本当だろうか?
私でも、めがねを掛ければ変われるだろうか?
そんなことで変わる訳がない、それは分かっていた。
けど、変化は突然訪れた。
きっかけはあいつだ。
「おはよう!」
久しぶりの声だった。
一言だったけど、でも、確かに私は変わった。
だって、朝日が待ち遠しくなったから。
何でもないきっかけで、なぜか突然世界は色に満ちる。ただ眩しかった光はきらめきに。 それは恋の訪れかもしれませんね。 ナーーンテネ。