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洗濯機、温泉、ぶらんこ
この温泉にやってきて何日目だろう。
着替えがなくなったので、洗濯することにした。
洗濯機が動いている間、街に出た。
この街に来た理由?
進まない原稿を進めるため、ってことになってる。
けど本当は違う。
以前、僕はこの街に住んでた。
そして、他愛もない約束をした。
そう、このぶらんこに乗りながら約束したんだ。
二十年後もここで会おうねって。
ずっと一緒だと信じてたから…、想いは本気だった。
けど…。
今日がその二十年目だ。
文学少女風三題噺作成からもらったお題です。 僕は作家さんですね。 生まれ故郷に戻って、くるかどうか分からない人を待っている。 最後の約束は馬鹿みたいな約束だったから、けど、本気の約束だった。 さぁ、相手は来るのでしょうか? それは210文字目で!なんちゃって…。