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木の机、名湯、大学
大学生の頃は若かったと思う。
ガツガツしてた。 ゆっくり温泉に浸かるなんて考えもしなかった。
風呂、温泉、秘湯、名湯、関係なかった。
単に汗や汚れを落とす。それだけだった。
全国的に有名な名湯でバイトしていたのに、一度も浸からなかった。
木の机に酒と肴を並べて、仲間と酒を飲むのに夢中だった。
それを後悔してる訳じゃない。 いや、多少は後悔してるかな。
もう、あの名湯には入れない。
まさか、つぶれるとは思わなかった…。
うーん。何だか妙なお話ですねぇ。 落ちてないって感じもあります。