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朝霧、アメリカンフットボール、カメラマン
学生の頃、成りたかったのはアメリカンフットボールの選手。
グラウンドを自在に駆け巡り、タッチダウンを奪う。 そんな姿を夢見た。
だが、今は戦場を駆け巡るカメラマンだ。
不満がゼロって訳じゃないけど、自分の仕事に誇りを持ってるつもりだ。
朝霧の中、戦場に動きがあった様だ。
霧が濃くてよく見えないが、恐ろしい勢いで何かが近付いてきている。
突然、人が現われた。
「電気代、払わないと止めますよ!」
「え? ちょ! 待って!」
戦場カメラマンかぁ…。 最近、テレビでよく見かける人、どうもそのイメージに合わないんだけど…。