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憂愁戀愛物語  作者: 捺魅
第1章 始まりの・・・
9/17

悪夢の始まり


それは、一つの呼び鈴から始まった。


出なければよかった。


そうしたら、あんなことにならなかったのに。


ずっとこのまま、何も変わらなかったのに・・・





   ◆



「はーい、どちら様ですか?」


玄関のドアを開けると、兄と同じ制服を着た女の子がたっていた。


「・・・桜」

「え、えっと・・・」


(どうしよう、お兄ちゃんのお友達かな・・・?)


「あ、あの、私・・・」


(・・・双子なんですけど・・・どうしよう・・・)


「え、えっと・・・っ!?」


その女の子は強引に入ってきて、靴を脱ぐと私の腕を思いっきり掴んで、そのまま部屋に引きずりこんだ。


「ちょっ・・・!?」


リビングのソファに無理やり座らされる。

全然状況が分からないまま、一つ分かったことは、この女の子は私を兄だと勘違いしていること。

私と兄が入れ替わっているのを知っているのは瑞希だけ。

どうしたらいいのか何も分からず、頭が真っ白になってきた。

次にとるべき正しい行動が分からない。


「・・・き」

「・・・え・・・?」


少し聞き取りにくかったけど、たしかに『好き』と聞こえた。


その後のことはよく覚えていない。



私は抱かれた。

服を脱がされ、キスをされ、そして意識を失った。




目を覚ますと、兄がいた。





   ◆



「瑞稀、ありがと」

「どういたしまして。これ桜ちゃんにあげて?」


そう言って、くれたのはウサギのストラップだった。


「可愛いでしょ?」

「ありがと。あいつウサギすきだから喜ぶよ」


「また、遊びに行ってもいい?」

「瑞稀ならいつでも大歓迎だよ」


瑞稀と別れたあと、俺は近くのスーパーによってプリンを買った。


その途中、知っている人とすれ違ったような気がした。












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