バラされる真実
「瑞稀、話って何?」
「ずっと言いたくなかったんだけど、麗には本当のこと話すね」
瑞稀の顔は真剣だった。
「・・・本当のこと・・・?」
「あのね、落ち着いて聞いてね・・・」
「・・・うん・・・」
『蒼井桜は男だよ』
◆
長い沈黙が訪れた。
麗の表情は戸惑いでパニックになっていた。
「・・・え・・・?」
「麗が知っている、蒼井桜は男だよ」
「・・・・え・・・・?」
まだ、信じられない様子。
「麗は中学校からだから、あまり分かってないと思うんだけど、桜は男なんだ」
「・・・え・・・でも・・・」
「もっと正確に言うと、”桜”は”咲良”で、本物の桜の双子の兄で・・・」
「・・・、何それ? え? え!? ちょっと待って、ものすごく意味が分からないんだけど。
桜は咲良で、桜は男で、、でもそれは咲良であって、本当の桜の双子の兄?? 何それ・・・?」
「黙っててごめん・・・」
「いやいや、待って! 本気でわけわかんない! ものすごく分からない!」
瑞稀は麗にすべての事情を話した。
でも、あまり信じていない様子。
「でも・・・、私、ちゃんと見た!」
「・・・何を・・・?」
「桜は女の子だった! 女の子の身体してたよ!?」
私は、前、桜からもらった電話のことを思い出した。
◆
「はい、もしもし」
『み、瑞稀ちゃん・・・』
「・・・桜?」
『瑞稀ちゃん・・・」
「どうしたの? 桜、泣いてるの?」
その電話の内容はこうだった。
”お兄ちゃんと一緒の制服を着た髪の長い女の子に襲われた”
最初は意味が分からなくて、ものすごく戸惑ったけど、桜の異常な反応に事情まで聞くことは出来なかった。
その翌日に、私は咲良から、桜が精神的なことが原因で倒れたということを聞いた。
◆
そんなこんなで、今、なんとなく話が繋がったような気がした。
「それ、本当に咲良? 違うよね、女の子の身体してるのは咲良じゃなくて、桜だよ」




