第一話 始まりの街と新たな敵
サナとミリアムは道なりに前へと進んでいく。
すると
グオー!!!
!
空から降りてきたのは赤いドラゴン。
とても大きく、そして強そう。
「ミリアム様!!私が対処します!!王女様は近くに隠れて見ていてください!!!」
サナが言う。
「サナ……コイツなんかに私は負けないよ……やらせて」
「ですが!」
「大丈夫」
グオー!!
ドラゴンが迫ってくる。
「王女様!」
「極炎龍!!」
!!!
「グオー!?」
ミリアムが片手から赤い炎の龍を飛ばしドラゴンを一撃で消し炭にした。
……。
「ミリアム……様」
「ね?言ったでしょ?私は負けないって」
「ですがあれはかなり危険そうなドラゴンでしたよ!もしも王女様に何かあれば私は心配で」
「サナは心配症だね、でも……ありがとね。
それだけ心配してくれていると私も嬉しいよ、だから……私が手を貸して欲しいときは手伝ってほしい。
お願い」
「分かりました……ミリアム様がそう思われるのでしたら。
私ももう心配はしません」
「ふふ」
コツコツ。
?
「こっちに誰か歩いてくる!」
私とサナは警戒する。
どうやら来たのは人だった。
「ドラゴン!?君達、大丈夫か?」
来たのはアフロヘアの若そうな男性だった。
「ええ…大丈夫よ。
それよりも貴方は?」
「ああ、僕はランド・グルセン。
この先の村に住む冒険者だ」
(冒険者!……となるとギルドもあるのかな?でも…ゴッドマザーさんが言っていたこの大陸は姿を消している……気になる……)
「私は、地上のシルエット王国の王女……ミリアム・ムレン」
「そして私は、ミリアム王女様に仕えているサナ・クルラと申します」
「王女様!?……な、何用ですか?!こんな大陸に」
「実は……手紙が送られてきて……アスパと言う街?か分かりませんがそこに向かっています」
「アスパ……か……」
男性は少し暗い顔をする。
「何かあったのですか?」
私は男性に向かって聞く。
「アスパはこの天空大陸の大都なんだ。
でも……最近、この天空大陸に住んでいるルルバと言う者が王を始末して乗っ取っているんだ。
しかも、魔物を扱い、近くの街や村を破壊しているんだ。
そして私の故郷も破壊された……」
「それは許せないです……私がそいつを倒します」
!
ランドは驚いた顔をして
「無理ですよ………強い女賢者の方も居たのですが呆気なく倒されてしまいました。
だから……奴に敵うものなど居ないのです」
「……大丈夫です……私は地上最強ですから」
?
ランドはポカンと口を開ける。
「王女様、ランドさん……何言ってんだろうこの人って思ってますよ多分」
「え…あ〜……あの、私……結構強いんです。
それは本当なんです……神の力も使えます……未完成ですが」
!?
「か、神!?」
「はい……ゴクエンと言う火の神とメルさんっと言う雷の神様から力を得ました。
私は、地上で言う結構珍しいダブル属性の持ち主なんです。
私の大好きだった人も……まぁダブル属性だったんですがね」
「!な、なんと!?……もしかしたら……」
「あの……先程ああは言ったのですが……街を救っては貰えないでしょうか……私は貴方を信じます」
「分かりました……必ず倒します!」
「それではこれがこの天空大陸の地図になります。
僕は、この近くのダンジョンに用があるので失礼します」
そうしてランドはお礼を言い行ってしまった。
「王女様、地図を手に入れましたね。
これなら道に迷うことなく進めますね」
「そうね…ルルバと言う親玉?らしき者を倒しに行きたいけど…まずは滅ぼされたり、乗っ取られている街を救いに行こう」
「王女様なら直接、その親玉の所に向かうと思いました」
「私も最初はそう考えたけど、私……許せないよ…今も助けを求めて身を潜めている人だっているかもしれない……私は…救うの……例えどんな人でも」
「王女様は変わりませんね……さぁ行きましょう。
道なりに進めば、この天空大陸の最初の街……ララバイ街です」
「うんそうだね」
そうして私とサナは道なりに進むのでした。
………………………………………………………
その頃
アスパ、王宮内……王の間
「ククク……くるしゅうないぞ。
我の下僕よ」
「は、はい……」
ルルバの肩を揉む、メイド。
魔物の一人が入って来る。
「ルルバ様…レッドドラゴンの反応が消えました」
「?……レッドドラゴンを倒した者が居るのか?まだ生き残りが居たとはな……」
「賢者の仲間でしょうか?」
「いや、そんなはずは無い……。
そうだよな?……」
ルルバは四肢を拘束されている賢者に向かって言う。
「…………」
賢者は何も言わない。
「ムチを使え!!」
ルルバは言う。
すると魔物がムチを賢者に向かって打つ。
「くっ!」
「ははは!!!愉快だな!!最高だぞ……その顔が堕ちる日が楽しみだ……レナ・ルクス」
「どうされますか?ルルバ様」
「もしもこの賢者の生き残りではない……何者か……だとするなら……剣士グリーンを使え、奴ならレッドドラゴンを倒した者など他愛ないだろう」
「分かりました」
魔物は引いていく。
「……ククク……」
(私以外にこの男に立ち向かう者が?……だとするなら……何者?……)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ララバイ街へとたどり着く二人。
しかし、街に入るなり、物凄い眠気を感じた。
「うっ!!!何!?」
私はふらつき始める。
「王女様!!!大丈夫ですか!……むっ……これは……」
「だ、大丈夫……この眠気……間違いなく何者かがこの街に魔法をかけてる……」
街を進むと人々は道や建物に寄りかかって眠っている。
「何なの……この街は」
「……王女様……何者かが来ます」
「そうね」
コツコツ。
「あれれ?まだ眠っていない人が居るなんて〜すっごい〜」
現れたのは黒い笛を吹く男の子。
「貴方……何者?この街の子供?」
「違うよ、僕はパロウ。
この街を支配している者だよ、君も眠いなら寝た方がいいよ。
寝たら何もかも楽になるよ……」
「悪いけど眠りたいのは山々だけど…あんたを倒してから眠るわよ!!!」
私はブラックエンドを取り出す。
「ふーん……君、魔法使いなんだ。
女の子らしいね……でも……」
パロウは笛を吹き始めた。
……!?
すると、
「くっ!!!な、……な……に……ふらつく……まさか……」
「お、王女……様……私……もう……げん……かい……で……」
ドサッ。
サナが地面に倒れたと思ったかと寝てしまった。
(くっ!!このままじゃ!!!仕方ない!!)
ザシュ。
「くっ!」
私は短剣で自分の頬に切り傷を付けた。
(いてっ!でも!これなら!!)
「へぇ~痛みでずっと起きてるってやるじゃん。
でも……無駄無駄……」
パロウはまた笛を吹く。
すると倒れていた人々が起き上がる。
そしてサナも起き上がっていた。
(!)
そして私に向かって襲いかかる。
(な!?)
「あはは!面白いでしょ?まるで起きてるかのように襲いかかる。
お姉さん……もう終わりだよ……たった一人で何もできない。
お姉さんもそこのお仲間さんと共に眠ったら?……そしたら幸せな夢を見ながら……ずーっと居られるよ。
まぁ僕のお人形となってだけどね……現実ではだけど」
「………衝撃波!!!」
!
私は周りの人々、そしてサナを吹き飛ばし気絶させる。
「確かに魅力的かも知れない……夢の中でずっと居るのは……でもね、私はこの現実世界で生きていきたいの。
待っている人が居るから……私はあんたなんかに負けない!!!!
はああ!!!!」
(な!?何!この力は!!!)
「くらいなさい!!!メガフレア!!」
!
「ぐわああ!!!この僕が……この僕がーー!!!」
パウロは跡形もなく消滅した。
……。
「ふぅ」
私は能力を解き、サナに駆け寄る。
「サナ?大丈夫?」
声をかけ揺するとサナはぱっと目を見ひらけ
「お、王女様?………!?あ!王女様!!申し訳ございません。
眠気に負けて……」
「いいの、それよりも体は大丈夫?」
「はい問題なく…逆に少し体が楽な感じがします」
「そう、それは良かったわね」
「うん?…ここは?」
すると街の人々が起き始めた。
「どうやら、パウロを倒したから皆が夢から解放されたのね。
良かった」
「王女様、どうなられます?今日はここに泊まります?」
サナが聞いてきた。
「うん、そうだね。
もうすっかり夕方だし、夜に出歩くのは危険だからここに泊まるよ」
「分かりました」
私は一旦街に何があるのか探索する為に街中をくまなく歩いた。
どうやらララバイ街には宿屋は勿論の事、武器屋、防具屋、雑貨屋、図書館、公園などが建てられている。
私達は、宿屋に向かい…チェックインして部屋にあらかた置いた。
「ご飯は何処で食べるんだろう」
「少し街の方に聞いてみましょう」
「あの」
私は一人の男性に声をかける。
「はい…何でしょうか?」
「食事処とか酒場とかはありますか?」
「あ〜、食事処ね。
あるにはあるがあそこ変な輩がうようよ居るから、大体は商人から肉やら野菜やらを受け取っているんだよね。
だから、あんまりあそこの食事処には行かないんだよ」
「成る程……」
確かに裏路地に変な輩が居たのは覚えているけど……まさかあそこにあるなんてね。
「分かりました、それじゃあ私はその食事処に向かいます」
!
「ちょ!話聞いていました?怪しい輩が居るんですよ?
あなた方では何をされるか分かったもんじゃないですよ。
女性がそんな所を歩いていたら、直ぐに襲われて……」
「大丈夫です……私、結構強いからね。
あんな輩になんか負けないよ」
「ですが……分かりました、でも……忠告はしておきますね。
あそこは本当にヤバい人達が居ますから」
「は~い」
私はそう答えて、サナと共に路地裏に向かった。
裏路地に入ると道端に寝ている男や酒を飲み、酔いつぶれている輩がいた。
(……成る程ね……、これは普通の女性ならあっという間に襲われちゃうわね)
「なぁ……女……」
?
声をかけてきたのはガタイのいい男。
「何かしら?」
「おりゃー!!!」
男はすぐさま金属の棒で殴りかかってきた。
ガキン。
……。
…………。
…………は?
男は唖然とする。
それもそのはず、金属の棒はミリアムの頭に直撃しているからだ。
「なんの真似?チャンバラごっこは子供の頃に卒業しなさいよね」
「ふざけんなー!!!」
ガキン。
!
「な!?」
次は顔面に金属の棒が直撃。
しかし、ミリアムは痛くも痒くもなさそうな顔をする。
「お、お前…、人間かよ」
男は腰を抜かし聞いてきた。
私はゆっくりと男に近づき顔を近づけ
「そうだよ?私、人間だよ。
でもね……あなたの攻撃なんか痛くも痒くもないの、せいぜい指でツンってされてるくらいかしら?」
「ひ、ひぃ」
「そう言えば……こんな言葉があるのよね。
やられたらやり返す何倍にもね……ってね。
だから、貴方には私の一撃をお見舞いしてあげる……サナは周りの輩を押さえといて……うるさそうだし」
「分かりました」
「お、お前……女なのか……実は男とかないよな?」
「あは?あははは!!!!!」
!
「男なんかじゃあないよ。
私は正真正銘………女だよ……じゃあ今からやり返すね……あ、そうそう……簡単に死なないでよね?」
「え?……いや、やめ……」
「何?……あんたら私達が入ってきた瞬間……狙いを定めて居たわよね。
多分コイツラは弱いとか……思ったんでしょ?
残念、残念……私……強いから」
「ゆ、許してください……俺達も金がなく仕方なく」
「なら、働きなさいよ……こんなクソみたいな事してないで。
ねぇ……どれだけの女をいたぶった?」
「え……それは」
「答えなさい……じゃないと…貴方の〇〇を潰すわよ」
!
「ひぃ!!!言います!!言いますから!!!」
「王女様、全員……拘束しました。
武器も取り上げました」
「ありがと」
「で?……何人?」
「100人くらいです」
「そう……まぁ……百人だろうと一人だろうと手を出している時点で……私は、許さないから!!!」
「いや!許してください!!お願いします……お願いします!!!」
男は泣きながら土下座をしてきた。
(大の大人が土下座して子供以上の泣きっぷりね……)
「なら……今までの女性……殺してなんか無いわよね?」
!
「こ、殺していません!!」
私は相手の目を見る。
「……ふふ……嘘はついてなさそうね。
漏れてるわよ……そんなに怖いのかしら?私が」
「……」
「まぁいいわ、この天空大陸でも色々と事件が起きてるから、私は特に咎める気はないし…」
男は目をキラキラさせてこちらを見てきた。
「それじゃあ……知っていたら教えてほしいんだけど……ルルバって知ってる?」
!
男はピクッとする。
「し、知っています」
「なら情報を吐いてもらうわよ……言わないなら、この天空大陸から一人ずつ突き落とすから」
!
「言います!言いますから!!」
(ちょっと圧をかけただけでこれって……呆れるわ……地上の輩の方が張り合いがあるわね)
「ルルバと言う者は、山奥にある白銀の村に住んでいる者でだったらしいです。
そして何やら強い力を得たらしく……それ以上の情報はありません。
本当です」
「ふーん、じゃあ普通の村人だったってこと?」
「そうなります」
「成る程ね……何かしらの力を得られる方法があったかもしくは……まぁいいわ。
私はお腹が空いているから、その食事処に向かいたいの。
もしかして中もあんた達のような奴らがゴロゴロいる感じ?」
「は、はい……そうです」
「ふーん、まぁいいや……うるさい事をするなら静かにさせればいいし……ありがとね。
あ……そうそう……ちゃんと働いて今までの女の子にお金渡すのよ」
「は、はい……」
私は男に向かって言いサナと共に食事処に入る。
中に入るとごろつきの輩がこちらを見てきた。
「あ?」
「……」
「女が二人……遊ばれてぇのか?俺達に」
一人のハゲのごろつきが言ってきた。
「……私は食事を取りに来たの。
ここしか食事を取れる場所が無いらしいからね」
「残念だがお前は俺達と遊ばれるんだよ……食事何てさせるかよ」
「そう……なら黙らせるしかないわね……はああ!!!!」
!?
私は力を解放して男たちを睨む。
「やる気なら受けて立つけど……半端な覚悟だったら死ぬけどいい?」
私は少しドスの効いた声言う。
「……え……は……いや……」
男達は唖然とした顔をして、冷や汗をかいている。
「なら、黙っていて……私、回りがうるさ過ぎると何するか分からないよ」
「ひぃ!」
コツコツ。
すると奥から眼帯を付けた男がこちらに来る。
「お前……名は?」
「ミリアム・ムレン……よ」
「……そうか、聞いたこと無いが……その強さ……本物だな……。
お前ら、少し席を外してもらう……いいか?」
「はい!親方が言うなら」
そうして建物の中には私とサナ、そしてその男だけとなる。
「でだ……俺は嘘を付いた。
ミリアム・ムレン……シルエット王国最強の王女……が何の用だ?」
「知っているのね……私の事……。
まぁいいわ、私はある手紙を貰ってここに来た、アスパと言う街を救ってほしいと」
「成る程……だが……ルルバと言う男が支配している………それは知っているか?」
「ええ……知っているわ」
「奴はとてつもない強さをしている……もしかするとあんたですら太刀打ち出来ないかも知れない」
「へぇ……それは楽しみね。
本気の私と対抗出来る人なんて存在しないと思っていたわ」
「とりあえず……お前の強さはどれほどなんだ?」
「うーん……どれくらいって言ってもよく分かんないけど……力を5割程使って地面に向かって魔法なんて使ったら多分崩壊するよ」
「………?……は?!」
「この天空大陸なら八割ほどの力があれば粉々にするけど……流石にやらないよ」
「は、八割!?」
「な、なら……本気なら……」
「うーん……この地上……崩壊するんじゃない?木っ端微塵ね……でも…その男は結構強いんでしょ?」
「王女様…流石に本気でやらないですよね?」
「うーんまぁ、やらないよ。
大切な街や村を破壊したくないし……」
(嘘だろ……この王女……ここまで最強とは!!!)
「ごほん……ルルバを倒しに行くんだな?」
「まぁ……色んな街を通ってから行くけど。
道なりに進んだら最後にたどり着くのがアスパって大都だし」
「成る程……」
「あのさ……気になってるんだけど……貴方何者?
裏の人間?」
「いや、ただのチンピラだ」
「そう……。
この街に着いた時、変な魔法が街にかかっていたの知ってる?」
「いや……知らないが?」
「てことは貴方達も眠っていたって事か……」
「何のことだ?」
「いや、多分……ルルバの手先?らしき男の子が居たんだよね。
だから倒した……」
「た、倒した!?結構強くなかったのか?」
「うん、まぁ……睡眠の魔法?らしき事をしてきたから頬に切り傷をつけて寝ないようにしたよ…」
「……」
「どうしたの?」
「いや、あんたを見てたら俺達はバカだなって思ったさ。
これをやるよ」
男は箱から金色のリンゴを渡してきた。
「王女様、多分これは金のりんごです。
とても貴重な一品です」
「食べると能力を得られる……貴重な能力だ、食べてみな?」
「分かった」
私は受け取り頬張る。
「あ、美味しい……結構甘いね」
「そうか?」
「サナも食べる?」
「いいえ、私は食べません。
王女様が食べてください」
「へぇ〜結構美味しいけどね〜」
私はぺろりと食べ終える。
「能力を見てやるよ……俺、鑑定って言う相手の能力が分かる能力を使えるんだよ」
「ふーん結構凄い能力じゃん」
「まぁな?見てやるよ」
………。
…………!?
(な、何!?!!!!)
禁忌を司る者
全属性耐性
完全自己治療能力
バリア
神の加護
黒き闇
白き光
オーバー魔力
絶対命中
破壊
全属性の加護
尽きぬ魔力
弱体効果無効←金のりんごの効果
「な、なんじゃこりゃー!!!!」
男は驚いた声を出す。
「ど、どうしたの?!」
「い、いや……あんたの能力……どうなってんだ?!
見たこともない能力があるじゃん!!!」
「え?そう?私もあんまり見たことないんだよね。
どんなのがあるの?」
「いや、まぁ普通の人間にはない能力だよ……はぁ……それと金のりんごで得られた能力は弱体効果無効だそうだ」
「王女様、これで眠りの効果や毒も無効に出来ますよ」
「ほんと?やったー」
(いやいや……それ以外がやばいんだよ……この人に歯向かったら殺されるな間違いなく)
「ありがとね」
「いや、部下が邪魔をしたからな……その返しだよ。
それよりも食事にしていくんだろ?何を食べるんだ?」
「えっと……それじゃあ……オムレツで」
?
「うん?オムレツってなんだ?」
「えっと……この食事処で出る料理って何?」
「鳥の焼いた奴と、酒……くらいか?」
「えー!!!!……サナ……作ってくれない?」
「分かりました」
「あの、棚に卵はありますか?」
「卵!?卵なんて貴重だぞ!!あるわけないだろ」
「そうですか……なら」
サナは空間収納から卵を取り出し
「厨房で作りますので借りますね」
サナは奥の厨房に行ってしまった。
「なぁ、あんたの連れ……何者?」
「メイドだよ……私の事知ってるんじゃないの?」
「いや、あの人の情報は知らない。
何者なんだ?」
「サナ・クルラ……私の専属メイドでかなり強いよ。
一応……風の神らしい……たまにゴッドマザーさんに特訓してもらっているとか聞くよ」
「か、神!?」
「うん……私も一応、神の力……使えるよ。
全属性ね……」
「ま、マジかよ……やべーな」
「ふふ……私とサナがおかしいだけだよ。
大体の人達は普通くらいかな?」
「なんか、俺達はちっぽけな存在なんだな。
上には上がいる……」
「そうね…」




