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プロローグ

ミリアム・ムレン


サナ・クルラ


 これは村人から黒の国の王になっちゃった、ど、どうしようの続きの物語。


 「……退屈……」

 ミリアムは王の椅子に座りながら足をぶらぶらさせて言っている。


 「ミリアム、仕方がないよ……今日は重要な人が来るんだから」

 隣に座っている私の夫のアリムスが言う。


 「ミリアム王女、また私のありがたい話一時間コースを堪能しますか?」

 大臣が言う。


 「げっ!それはいい!もう聞きたくないよ〜」


 「なら大人しくしといてください。

 いつもいつも貴方は危険な所にかえりみず突っ込んでいくのですから。

 貴方が倒れるとこの国は崩壊を辿ります……」


 「分かってるよ〜」


 ギー。


 扉が開き兵士が一人入ってきた。


 「手紙です…送り主は何も書かれていないのですが。

 王女へと書かれています」


 「私に?見せて」


 「はい」

 兵士は私の近くまで来て手紙を渡した。


 私はその手紙を見る。


 黒の国、ミリアム王女へ


 この手紙が送られて届いているのなら、私の生き延びた甲斐がある。

 ミリアム王女、どうかお願いです。

 我々の住む天空大陸、アスパを救ってください……。


 その後は文字が汚れにより見えていない。


 ……。


 「ねぇ、天空大陸……アスパって知ってる?」


 「?……天空大陸……アスパ?いいや、聞いたこと無いぞ?」

 アリムスは言う。


 「天空大陸って私達の国の上にあったっけ?」


 「あるのはゴッドシティと天界くらいですよ」

サナが言う。


 「……サナ、ゴッドシティのゴッドマザーさんなら知っているかしら?」


 「ゴッドマザー様ならもしかしたら知って居られるかも知れません。

 しかし、ゴッドシティは神のみが入ることを許されたエリア……ミリアム王女様はお入りする事は出来ないのです」


 「そ、そっか」


 私はため息を吐いたその時


 !


 まばゆい光が王の間を包み、光が収まるとそこには一人の女が居た。


 「!?……貴方……何者?」

 私は警戒する。


 「王女様!この方がゴッドマザー様です!」


 「!?」


 「ふふふ、サナ……ありがとう。

 お久しぶりですね……会うのは初めてかしら?黒の国の王女……ミリアム・ムレン。

 白の国の王子、アリムスさん」


 「ふふ、今、白と黒の国は一つとなってシルエット王国って国に変わっています」

 私は言う。


 「あら、そうだったのね。

 それは失礼ました……それで私に何か聞きたいことがあるのでしょ?」


 !


 「そ、そうだ!!!あのゴッドマザーさん…アスパって言う街?というか天空大陸ってどこかご存知ですか?」


 ……。


 「!……アスパ……ね、知っていますよ」


 !?


 (やっぱりゴッドマザーさんは知っていたんだ!)


 「実は私の所に手紙が届いたんです。

 助けてほしいって……名前も書かれてなかったのですが」


 「成る程……アスパはかなり離れた所にある天空大陸なのですよ。

 しかもその天空大陸は基本姿を消しています……見つけるには神の目が無ければ無駄なのです」


 「神の……目?」


 「ですが心配ありません、私が天空大陸まで案内します……ですが私はゴッドシティの王です……なので天空大陸まで送ることしか出来ません」


 「大丈夫です、それだけしてもらえてればその後は私が調査します」


 「ミリアム!分からない大陸だよ、僕も行く!」

 アリムスが言う。


 「アリムス……シルエット王国の王と王女が2人もいなかったら、色々と問題があるの。

 だから、お願い……ここに残ってほしい……気持ちは分かるんだけど。

 お願い」

 私はアリムスに向かって言う。


 「でも……君にもしもの事があったら僕は……」


 「私も行きます…」

 サナが言う。


 ……。


 「分かった…サナ、ミリアムに危害が加わらないように用心してほしい。

 僕は二人を信じる」


 「分かりました、この命果てようとも私はミリアム様をお守りします」


 「それじゃあ向かいますよ。

 私の手を取って」

 ゴッドマザーが言い私とサナはゴッドマザーの手を掴む。


 「転移!!!」


 !!!


 まばゆい光が王の間を包む。


 そして光が収まると3人はもう居なかった。


 (ミリアム、サナ……無事に戻ってきてくれ)


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 パシュ。


 ……。


 目を開けるとそこは自然豊かな草原だった。


 「えっと……ここは?」

 私はゴッドマザーさんに向かって言う。


 「ここが天空大陸です。……アスパと言う街は多分この道を進むとあると思われます」


 (思われる?)


 「もしかしてゴッドマザーさんはこの天空大陸を着たことはありますか?」


 「はい……実は一度もないのです。

 名前は聞いたことはあるのですが……中まではまだ調査しておりません。

 なので何があるか分かりません」


 「へぇ~、未知の大陸……くぅ〜ワクワクする〜」

 私は嬉しそうに言う。


 「私はゴッドシティに戻ります…この先、二人に危ういことが無いよう祈っています」

 そう言いゴッドマザーは行ってしまった。



 ……。


 「サナ、街に向かおう」


 「王女様、もしも危険があれば私が戦います。

 王女様は見ているだけでいいです」


 「サナ……私も戦う、見て居るだけじゃつまらないから」


 「ミリアム様!アリムス様から私はお願いされたのです!

 ミリアム様を守ってほしいと……だから、危険な事はしないでください」


 「……分かったよ〜」

 私は頬を膨らませながら道なりに向かった。


 この先、数々の出会いと戦い……ミリアムと不思議な大陸の物語。


 






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