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食欲ある時に見るな!
『あなたはなぜお酒を飲むのですか?』
「酔いたいから。シラフだと難しい事ばかり考えちまう。さっさと馬鹿になって忘れちまいたいのさ。宵越しの鬱は残さねぇ。」
『あなたはなぜお酒の飲むのですか?』
「吐きたいから。シラフだと難しい事ばかり蓄えちゃう。さっさと嘔吐しちゃって綺麗にしたいのさ。宵越しの酒は残さない。」
「パクんなよ」
「えへへ……」
コイツの扱いに段々慣れてきた。難しい事考えずに一緒に酒飲んでればいい。
しかしコイツの浮世離れな考え方も面白い。思った以上に酒が進んでしまう。だから俺はトイレで、いふには洗面台で吐いて貰っている。
「足痛い…」
一時間は立ったまま。膝を付いてる俺と代わるか、そう訊きたかった。言葉ではなく酸が出た。
「……ここに来る前もこうだったのか?」
勢いで素朴な疑問も吐いてしまった。
「…違うよ」
「そうか」
「一緒に吐いてくれる人なんて居なかった」
「そうか」
「汚いかもしれないけど ちょっと嬉しい」
「おろろ」
「変なタイミングで出さないで!!」
難しい事は苦手だ。




