コミュ障と世話人の怖さについて
アマリリスは東の更に東の森の近くに住んでいる。
住所はニュイランド国-最東端区-暗森前である。と言っても厳密には国の領土に入ってすら居ない。
住所不定は郵便配達に不便な為、ヘリオによって登録されたのだ。
最も、アマリリスに届く手紙は無い。が、品物等は時々王都から贈られてきているようである。アマリリスはとても美しいので。
アマリリスは1つの国に関わりたいと思わない為、国の所は人と時代によって変わる。
古来より怪物と言う者は森の中に住むと決まって居るらしいが、、アマリリスの理想の我が家を建てるためには森は不適格だった。何しろ暗いから。
例え怪物と言えども、適切な紫外線は必要だとヘリオが言うので。
「ヘリオ、お家が欲しい」
「良いですよ。ご要望をどうぞ」
「丁度良い広さのお庭とお部屋と人間が来れないお家が良い」
「お任せあれ」
「要望はまだ大量に有る」
「5個までだ」
かくして、理想の我が家が建てられた。
アマリリスは怪物である為、定職に着く事が出来ない。それ以前に人類の大半が苦手な為、仕事と言う物事そのものを避けている。
食事や生活をどう工面しているのか不思議であろう。
察しの通り、ヘリオである。
彼も怪物であるが、どちらかと言えばアマリリスよりも怖いタイプの怪物だが、人間に擬態する事が出来る。
アマリリスが人間と関わりたいと世界を旅し、パニックにより泣き喚いている間、彼は仕事をしている。
国の中枢で人間を操り、アマリリスを迎えに行き、大陸間の戦争を起こし、アマリリスのベットに潜り込む。
優秀過ぎて何故アマリリスと共に存在しているのか不思議な位である。
しかし彼はアマリリス単推し強火同担拒否勢なので、便利さと憎さの狭間で揺れ動いて国を滅ぼしたり、滅ぼさなかったりする。
人間にとっては完全なる火薬、もはや火のついた爆弾である。自ら国の中枢に飛び込んで来るものだから尚、、たちが悪い。
それでもアマリリスの住む東の地域付近に国が有るのは、生活から便利さと流行りを無くしたくないヘリオの努力に寄るものである。
念の為言っておくが、国を滅ぼしたのも彼、興したのも彼である。
「ヘリオゥ、アップルパイ食べたい、」
「王都ではチョコパイという物が流行りだそうですよ」
「?」
「手のひらサイズのパイの中にチョコレートが入っています。外はサクサク中はトロトロ。おまけに沢山食べら…」
「っ食べたい食べたい食べたい!!!!!!」
「では愛しいアマリリス、交換条件と行きましょうか」
「?」
「10年間、お風呂一緒でどうです?」
「きっも。どうでも良いので早よチョコパイ」
「ウフフフフフ♡」




