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おまけストーリー 騎士道少女とサムライガール 第5話

みなさんこんばんは、そしてこんにちは。

作者の代弁者の紫乃宮綺羅々でぇ~す。久しぶりだけど元気してた?



あ、毎度の事だけど、ここ前書きだから本編読みたい人はサクッと、飛ばしてね。


じゃあ、間宮冬弥(さくしゃ)の近況? をお知らせ。

この前間宮冬弥(さくしゃ)がついに、というかやっと「PS4買う!」と

息巻いてました。

なんで? と問うと「出るんだよ! 俺たちのFF7が!フルリメイクで!!」と少し興奮気味でした。

あ~間宮冬弥(さくしゃ)……ちょっとキモいよ。


そんなんで少ない給料を今少しずつ溜めて購入資金に当ててるみたいです

まったく、いつ発売するかわからないのにね! わかってるのかな?


それでは本編をお楽しみください。ではッ!

抜刀できない少女と騎士道ガール episode of side-N


●おまけストーリー

『騎士道少女とサムライガール』第五話・覚醒残留




「雷光一閃・紫電!」

「くっ!」

 最速で高速の突きは完全に目の前の紫苑を捕らえた!


 これは、確実に当たるパターン! 距離はゼロ! 紫苑に防ぐ手だてはない!


「もらったよ紫苑!」


 紫電放つ! この紫電は紫苑に通る! 一矢報いた!


「くっ、まだ……それは通らない!」


 紫苑が叫ぶ。


 そして紫苑は『双樹咲夜』の刀身を握る。


 キィィィイィィィィィィイイイイィィイィイイイン……


「うっ……そ……」

 その瞬間、耳をつんざく金属音が響きわたる。それは剣と刀がぶつかりあった音。


 唖然。呆然。わたしはその、目の前の景色が信じられない。ゼロ距離だったのに……あんなに近づいて紫電を放ったのに……


「私が那凪ちゃんに対して『二段階抜刀』したのは中学生になった時以来かな? すごいよ。私に二段階抜刀までさせたのは。ごめん。歯ごたえないなんて言ってごめんね。訂正する」

 目の前の化物は紫電を……『二本目の刀』で防いでいた。



 ◆



「あれが……姫乃木さんの刀の秘密……」

 霧島は驚愕していた。神夜の攻撃は確実に入るはずだった。それは遠目で見ていた霧島も確信していたこと。


 しかし、攻撃は通らなかった。姫乃木の刀の特殊な造りによって。


 姫乃木の刀の名は『双樹咲夜』それは『二刀一振り』の業物。『沙羅双樹』の『双樹』の名を冠するその刀は、その名の通り『二本でひとつの刀』


「二段階目……神夜さん……そういう意味なんだ」

 目を離さずに霧島はふたりの動きを凝視している。


「神夜さん……気づいて。神夜さんは今……姫乃木さんを追いつめているんだよ」

 届かない声を神夜に届ける。叫べる雰囲気ではない。叫んで届けたとしてもきっと、神夜には届かないだろう。




 ◆




「小夜(さよ)にもちゃんと『マナの祝福』が施されてる。ありがと、那凪ちゃん」

「……どういたしまして。で、久しぶりだね。小夜を見るのは」

 紫苑は均衡状態を保ったままで刀身が少し短い二本目の刀を見て、わたしにつぶやく。


「ねぇ、那凪ちゃん」

「……えっ……?」

 また、平坦で冷たい声……あ、どうしよう震えが……


「いつまでも、ぼーっととしてないでさ、さっさと離れてよ!」

 紫苑は左手で持っている小夜を振りかぶりって振りおろす!


「!」

 紫苑のその言葉に……ううん違う、とっさの殺気に気づいていてわたしはバックステップで後方へと距離を離し、攻撃をかわす。


「ひとがせっかく『歯ごたえない』なんて言ってごめんねって言ってるのに。なんか答えてよ」

「謝る箇所が違うでしょ! 謝るならチビとか幼児体型って言ったことを謝れ!」

「あ、それは謝らないよ。だってホントのことだもん」

 くっ! ……こいつの……この抜刀バカの口の悪さ! なんとかならないもんかなぁ!


「ふぅ……」

 二、三回、空気を肺に送り込み、深呼吸。気持ちを落ちつかせる。


「よし……」

 心なしか、気休め程度に落ち着いた心で紫苑へと目をやる。


「!……っ、えっ?」

「深呼吸してるヒマなんてないんだよ。那凪ちゃん」

 たった二、三回深呼吸していたわたしの油断を紫苑は見逃してはくれなかった。二本の刀を持った化物は一瞬の一足飛びで瞬速で駆け、わたしの顔前!


「やっぱこれはやばっ……左右から……!」

 上下左右からの攻撃。右手左手の二刀だから二倍の攻撃増! それらをなんとかセルシウスで防ぎ、身かわしで凌いでいる! けど……なんなの? なんか違和感が……紫苑が二年前の『思い出』と重ならない……?


「あはは! ほらほら、こっち、こっちだよ! どうしたの?! そんな薄い防御じゃ咲夜と小夜の攻撃は防げないよ!」

 ちっ! 刀が二本になった事で剣の軌道が乱れてる! 軌跡の予測線が読みづらい!


「へぇ! 意外とよく防いでるね!」

 でも……二刀流になったおかげで一撃が軽くなってる。これならわたしでも弾ける!




 ◆




「太刀と小太刀……まるで佐々木小次郎から宮本武蔵になったみたいだよ……」

 霧島はふたりの戦いを見ながら見極めていた。いづれ自分が戦う相手の手の内を観察し、自分なりの解析をはじめていた。


「でも……神夜さんは気づいている? 姫乃木さんは焦ってるみたいだよ……勝負を急いでる?」

 霧島のその疑問が確信に変わるのはそう時間がかかるものではなかった。



 ◆



「はぁ!」

 紫苑の剣戟を弾き、バックステップで距離を離す!


 スピードならわたしが上! 追いつかせない!


 一足飛びのバックステップであっと言う間に距離を離す! 


「逃がさない!」

 紫苑も紫苑で軽乱なんちゃらって言う歩法術……思い出せないから出し惜しみしていた『ア・ラ・ステ』を使ってきてわたしに喰らいつく!


「こっちだって追いつかせない!」

 スピードを生かし、距離を離す!


「ちょこまかと! ゴキブリみたいにカサカサ動いて!」

 紫苑は急ブレーキで立ち止まり、小さい咲夜をベルトにくっつけてもう一本の咲夜を鞘に納めた?!


「まずっ!」

 これは、この距離は……範囲内!


「はぁ!」

 しまった……! 間合を離すのが遅すぎ……!


「ぐっ……! はうっ!」

 居合い抜きで打ち抜かれた……!


「はっ……うっ!」

 片膝を地面について後ずさりながら止まる。


「まだだよ!」

「はぅ……っ!」

 瞬間、腹部に激痛が走り身体が吹っ飛ぶ。


 吹き飛ぶ瞬間に見た。それは紫苑の強烈な飛び蹴りがわたしの腹部にめり込む瞬間だった。


「はっ……ぐっ!」

 背中に別の痛みが走る……


「もう、逃げられないよ!」

「くっ……あ、がはっ!」

 紫苑の声、そして腹部に二度目の痛みが駆け巡る。


「は……うっ……」

 背中には大きな樹。そして、腹部には紫苑の膝蹴りがめり込んでいた。


「うっ……」

 樹と紫苑の膝。わたしはサンドイッチのように挟まれている。


「那凪ちゃん。良いところに吹き飛んだね」

「うっ……」

 痛みで……紫苑の声が聞こえない……


「あ、痛いよね。ごめんね」

「うっ……」

 紫苑の膝が離れ……わたしとセルシウスは崩れるように地面に倒れた。


「森林エリアかぁ……ここなら樹がじゃまして那凪ちゃんのスピードが殺せそうって、那凪ちゃんはもう動けないか」

「はぁ……はぁ……」

 森林エリア……そうか、だから樹があるんだ。当たり前か……


 でも、わかったわかった気がする……気持ち悪い違和感の正体が……


「もう終わろっか? いいよね?」

 見下されている。わたしは……また、わかってたけど……また負ける……負ける……の?


「バイバイ。明日また駅で会おうね」

 刀を振りあげる。そうよね。その刀を降ろすんだよね。倒れているわたしに向かって……でも……今の紫苑は……


「まだだよ……まだ! これで終われるかぁ!」

 両膝を胸まで引き上げ、紫苑の攻撃をかわし、そのまま両腕の力と反動で飛び起る!


「しつこいよ!」

「アホか! そう簡単に終われないんだ!」

 セルシウス拾い上げずにそのまま、紫苑へと駆け出す!


「えっ!?」

 わたしがセルシウスを拾わない事に驚く紫苑。そのまま止まってろ!


「ぐっ!」

「ここなら居合い抜きも刀も振れないよね!? 紫苑!」

 胸ぐらを掴み『歯を食いしばれ!』と眼前の紫苑に思いっきり大声で叫ぶ!


「いっくぞッ!」

 胸ぐらを掴んだまま、ジャンプ!


「痛っ!」

「痛ったぁ!」

 紫苑とわたしのおでこが激突。額に痺れる痛みが遅うそうなのだ。わたしは今紫苑に『頭突き』を喰らわした。


「うっ……いっ……」

「もういっちょ!」

 同じように身長差のある紫苑にジャンプ頭突きを喰らわす!


「痛いって言ってるでしょ!」

 紫苑の膝蹴り。制服を掴んでいた手を離し、サイドステップでかわす!


「くっ!」

 かわした際に上段回し蹴りを紫苑の顔めがけて放つがそれは届かずに、かすっただけで終わった。


「なんで、なんで!!」

 紫苑の反撃の一閃をバックステップでかわす!


「くそっ! なんで!」

「なんで? ……ねぇ怒ってる? 紫苑は怒ってるの? それともイラついている?」 

「はぁ!?」

 紫苑の攻撃は大振りで刀の軌道があっさりと読める。


 こんな大振りの攻撃を……よけるのはこんなボロボロのわたしでも楽勝だよ。


「怒ってる!? 私が!?」

「そうよ!」

 大きく一足飛びで後方へと飛び退き、倒れているセルシウスをさっと拾い上げ、紫苑との距離を開ける。


「その感情ってさ、わたしに向けられてないよね? その感情は紫苑自身に向けられてるよね?」

「はい? 何言ってんの? いいかげん終わりにするよ」

「その『終わり』っていつなの? 最初の一撃? それとも居合い抜きの時? それともさっきだったの?」

「あ〜何なの!? ねぇ何なの? 那凪は何が言いたいの! わかんない! わかんないよ!」

 那凪か……紫苑がわたしを呼び捨てにするなんて初めてだ……それだけ『思い詰めてる』の?


「いいの? それを言ってもいいの?」

「いいよ! いいからさっさと言ってってば!」

「わかった。……紫苑あんた『弱く』なったんじゃないの?」

「はい? 弱くなった? 何言ってんの? わたしがその気になれば那凪なんてあっと言う間に殺せるんだよ?」

「じゃあ『その気』はいつになるの? いつわたしを殺すの?」

「いつ? じゃあ、今にするよ!」

 紫苑のするどい横一閃。でもそんな大振りの攻撃は当たらない。あっさりとかわすことができる!


「当たらないよ。紫苑」

 やっぱり……紫苑は弱くなった。抜刀した時は身体が震えるくらい怖かったけど……戦いの中でわかった。今の紫苑は二年前と比べ物にならないくらいのポンコツだ。ポンコツ紫苑だ。


「うそ……なんで? なんで!?」

「それが紫苑の『その気』?」

「……っ! 私が那凪より……弱いはず……ない!」

「軌道が丸見えだっての!」

 紫苑は大きく振りかぶって咲夜と小夜で攻撃を続けるける。そんな紫苑の攻撃をわたしは、身かわし、セルシウスで受け止め、受け流して回避。


「二年前はあっさりと勝てたのに……勝てたのに!」

「わからないの! 認めなさい! あんたは『わたしより弱く』なったの!」

「違う! 絶対に認めない!」

「違わっない! ならなんで紫苑の攻撃を喰らったわたしは今も紫苑と戦ってるの? なんでわたしはこうして動いているっの!」

「うっ……!」

 紫苑が持つ二刀を一気に上段へと弾き上げて、首から下をガラ空きにした。


「いっけぇぇええぇぇええ!」

 セルシウスを腰の後ろまで引き、腰の回転でそして一気に『雷光一閃・紫電』を突き放つ!


「がっ……!」

 思いっきりかました『紫電』は見事に紫苑の胸にヒット!


「あっ……いっ……」

「まだまだ!」

 後方へと吹き飛ばした紫苑へと追撃を駆けるため、剣の先端を腰の後ろまで引き、切っ先を地面すれすれまで落とす。


「くそっ……あ、れ!」

「足が、もたついてるぞ!」

 紫苑のはフラフラと安定しない。そんな事は一度もなかったのに……やっぱり、あんたは……


「追撃行くよ! 斬空一迅・疾風!」

 発射された弾丸のように一気に紫苑に駆ける!


「くぅ……」

「遅い!」

 紫苑は防御体勢に入るけど……それじゃ、間に合わない! わたしが早い!


「がっ……」

 駆け抜け様に振り抜いた一撃はまたも紫苑に完全にヒット!


「がっ……!」

「紫苑、わたしの勝ちだ!」

「ぐっ!」

 振り向き紫苑に攻撃を畳みかける! すべてを出し切るように『天地』『天空』『閃煌』といったわたしが習得しうる剣技、強力な剣戟を繰り出す。8-4のクッパなみの全面攻撃だ!


「わたしはあんたに絶対に勝つ!」

「ぐっ……はぅ!」

 紫苑に防御される前に攻撃が届く! これなら! 今の紫苑なら! 勝利に……届く!


「調子に……乗らないで!」

「見えるって!」

 紫苑の反撃の横薙ぎの一閃は当たることなく、空を切った。


「くそっ!」

 紫苑は『ア・ラ・ステ』でわたしとの距離を離す! あのステップだけは超高性能!


「近づかないで!」

 咲夜を鞘に納めた!? 居合い抜きか! あれを放たれたら攻撃が見えない! まぐれ回避、ランダム避けしかなくなる! さっきのようにかわす自信がない!


「させない!」

 加速をかけて一気に紫苑が離した距離を詰める!


「居合い抜きは……させないよ!」

 紫苑の目の前で小さくジャンプ!


「うそぉ!」

 そして刀に納めた柄を足裏で踏み、押さえ込み居合い抜きを防止した!


「なんで!」

 鞘に足をかけたまま蹴り抜き、着地と同時に剣を降る!


「なんで!? 弱くなったんだよ!」

 紫苑の蹴りをサイドステップでかわし、わたしは振りおろしの剣戟『天地』を放つ!


「そんな、攻撃……!」

 わたしの『天地』を小夜でいなし、水平切りで反撃!


「どうしたの? さっさと『その気』を見せてよ!」

 水平切りをジャンプで回避し、紫苑へと兜割りのように上空から強襲をかける!


「くっ! 那凪のくせに……! ここまで……」

 小夜と咲夜をクロスさせて上空からの兜割を防いだ!


「ここまで!? ここまでなに?!」

「うるさい!」


 着地と同時に蹴りを放つ。とっさにバックステップで

回避し、そのままショートダッシュで紫苑の懐に入り、逆袈裟斬り! 紫苑は苦い顔をして逆袈裟斬りを払いのけ、反撃の斬りおろし! その攻撃受け流して水平切りの『閃煌』を放つ!


 言葉を漏らしてジャンプでかわした紫苑を『逃がさない』と叫び、わたしもジャンプで追随!


『どこまでも……しつこいよチビっ子!』と暴言を吐く紫苑の言葉に耳を貸さずに追撃!


「なんで……那凪が……!」

 空中での連撃。紫苑は防ぐのが手いっぱいなのか、反撃をしてくる様子はない! なら!


「このまま畳みかける!」

 さらに、攻撃に加速をかけて手数を増やす! 紫苑の苦悶の表情が見て取れるけど! 今は関係ない!


 周辺にある木を足場にして上から下そして左から右へと立体攻撃を紫苑に仕掛ける!


「くっ、木を利用して……上下から……!」

 わたしの最大の武器のスピードで攻める!


「はぁ!」

「こんな……ことじゃ!」

 空中での振りおろしを小夜で受け流した紫苑は、咲夜で振り上げでの反撃!


「くっ!」

 セルシウスで防いで後方へと追いやられ、着地!


「あれ……?」

 同時くらいに着地した紫苑が……いない!?


「このままにはさせない……もう好きにはさせない!」

 声は上空、空から響く!


 見上げる。そして紫苑が小夜を振り降ろす寸前!


 とっさにセルシウスを水平に構え頭上で防御体勢に入る!


「ひっかかった」

「えっ……?!」

 紫苑は小夜を振り降ろさずに……そのまま着地!? フェイントぉ!?


「首から下がお留守だね」

「しまっ……うぐっ!」

 お腹に、痛みが襲い……身体が後ろにぴっぱられる!


 紫苑の回し蹴りがまともに……


「くそっ! 迂闊……迂闊だぞ! わたしっ!」


 転がりながら、崩れた体制を立て直す。


「遅いよ」

「う……そっ……」

 目の前に紫苑……そして凍る背筋……この感覚って……この紫苑って……まさか……


「これで確実に終わらす」

「あっ……」

 あの冷たい表情……冷徹な響きで冷めた声……これって……二年前のあの『思い出の中の紫苑』


「私にこの刀技を出させた事を那凪は誇っていいよ」

「ぐっ!」

 上下からの咲夜と小夜の連撃……! 速すぎて見えない……


「あうっ……」

 最後に咲夜での斬り上げでわたしは空へと打ち上げられて……


「……そして、私はこの刀技を放つ事を、恥じなければいけない。これを出さなければならないほど追いつめられた自分を」


「紫苑……!」

「瞬華終刀(しゅんかしゅうとう)」


 紫苑の声が耳に届くと同時に……前から……後ろ……右、左……そして360度、全包囲から……すべてに渡って、わたしの全身に激痛が駆け巡っていった。


 続く。

こんばんは、間宮冬弥です。

まずは、この小説を最後まで読んで頂きましてありがとうございます。


楽しんで頂けましたでしょうか? 毎回それが不安でしょうがないです。


次の話ですが、毎度のことながらまだ書きあがってません。しばらくお待ちいただけると

とてもありがたいです。


それでは、短いですがこれで失礼します。

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