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リユース社会  作者: 木苺
コーヒーの空き瓶と紅茶の袋
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7/7

第6話 コーヒーと紅茶を前にした「リユース イメージアップ広告」

「新 リユース戦略:広報活動によるイメージアップ・第一弾のコマーシャル映像(案)」


  協賛:xx紅茶 ・〇〇コーヒー ・△企画(100均商品の開発会社の一つ)

     トラマークの湯沸かし器の会社


・買い置きの紅茶もコーヒーもなくなったと悲しむ女性

(20代後半 独身OL風)


・スーパーで迷わずとある商品棚に突き進み、某紅茶パッケージを手に入れレジに向かう女性

シンプルな赤いパッケージに ”こく味のある紅茶 Original leaf tea」の印刷されているのが ちらっと写る。


・仕事で疲れて帰ってきて、紅茶の袋に手を伸ばす主人公。


 湯沸かし器をセットしてトイレに向かう主人公

 戻ってきた目の前で 湯沸かし器のスイッチが切れる

 (さりげなく映る 湯沸かし器のロゴ)


 「湧く子ちゃん 今日もありがとう。

 転倒しても湯こぼれしない安全設計 軽量 

 業界最速瞬間湯沸かし器♪」とつぶやきながら 紅茶を入れる主人公


・紅茶の蒸らし時間に、封を切った紅茶の袋を片手に、

「パッチンが無い」とつぶやく主人公


 その女性の視線の先にあるのは、別種の紅茶の袋の上端を折り曲げた所に差し込んだ棒と

 その棒を受け止める棒状の外枠とで出来た、袋の空き口を密封するための100均製品。


「この紅茶 開封すると 日ごとに味と香りが失せていくのが問題なのよ。

それを防ぐ パッチンがもう売って無い。」

「100均製品って 回転率が高すぎて 便利なものも すぐに姿を消す

 せめて 毎年4月には こういう保存グッズ各種を置くとかって周期性を出せばいいのに。

 そうやって何年か繰り返せば、同種の製品の中でもリピーター率の高い便利グッズが分かって、

 それを 定番商品にしたり 関連業界の販促グッズに活用できるだろうに・・」

と つぶやき 哀し気に目を伏せる女主人公


・ソファに座って 紅茶カップを片手にくつろぐ主人公

 「至福のひと時」

 「おうち時間 私の憩いの時の始まりを告げる一杯♪」


・そして 「至福の一杯の源」のテロップで打ち出される水屋

  そこには、コーヒーセット 紅茶セット、紅茶やコーヒーの袋や瓶 が並ぶ棚


 その前に立って、封を切った紅茶袋を手にたたずむ女性


「そうだ! この空き瓶はどうかしら?」

つぶやきと共に手にするコーヒーの空き瓶

(「ゴールドブレンド」のシールがちらっとうつる。)


・まず 空き瓶の蓋をあけて 瓶の中の臭いを確かめる主人公

「臭い残りなし! 使用後の水洗いで 臭いが完全に落ちる空き瓶と蓋は貴重!

 材質の良さが こういうところでもわかるわ♡」


・コーヒーの空き瓶に 封切したばかりの紅茶葉を流し込む主人公

「開けやすくて 湿気《しっけ》ず、スプーンで中身を取り出しやすい瓶は

 紅茶葉入れにもピッタリ♬」 と 微笑む主人公


フェードアウトする主人公の微笑む姿をバックに流れる「リユース お手軽♪節約♡が支える 生活のうるおい」の文字

 

◇


上記の起案を読んだめんめん


「なんじゃ これ?」 


「使用する製品ロゴを映すことで 制作費用を回収します!」


「コーヒー会社と紅茶会社が相乗りするかぁ?」


「どっちも 味や品質とネームバリューに定評のある企業ですし

 取り上げている製品は どちらも 従来の高級イメージを残したまま、もしくはイメージアップを図りつつ、購買層の庶民化を図った新製品ですから」


「確かに 生豆ブームに負けないインスタントコーヒーの継続販売を目ざしたバリエーション展開

 そして ティーパックに負けない・外国ブランドにも負けない 茶葉販売の継続を狙った製品ではあるね」


「そう言う製品の継続購入を希望するニッチな購買層は、プチエコにも合致する層であると考えます!」


「プチエコ?」


「はい 『捨てない、手間をかけない そのままリユース』層です。

 クラフトリユースは クラフトの手間とクラフト材料という新たな消費を必要とします。


 その点 洗って使える空き瓶の再利用は 究極のエコだと思います!」


「でも 業界的にはもうからない!」


「いえいえ ビン製造にかかわる既存企業と、最終的には回収される空き瓶の回収業者の存続につながります。

なにしろ、ビンと蓋はワンセット。

そして 瓶は割らない限り半永久的に使えても、ふたは 錆(さ)びる(金属製)か緩(ゆる)む(樹脂系)かしますからね、そうなると 空き瓶もただの燃えないゴミ。

という訳で 瓶と蓋は それぞれ回収して再製品化が必要となりますから。


 それに 瓶一つにとっても 機能性の高い良品を使用しているメーカーを宣伝することにより、

単なる目先のコスト削減ではなく、

 『良いものを長く使う・使いまわす精神の涵養(かんよう)』こそが、究極のエコであるという 思想宣伝になると考えます。


 言い換えるなら 手軽に有効活用できる方法を具体的に示すことにより

耐用年数が持つ価値を、

国民全体に再認識させる=消費者・販売社双方に意識させる啓発活動こそが

これからの「リユース戦略」の要(かなめ)であるのですから。」


「にしても 貧乏くさい」


「そこは 女優と演出と音楽によるムード作りで押し切りましょう。」

そのための予算は、国産家電企業と 縁の下の力持ち的 百均製品製造会社への テコ入れということで、xx省からの予算を分捕って補(おぎな)いましょう」


「経済団体に対する「アピール度=目に見える利益誘導」が無い!」


「資源を国内で循環させる=為替レートの変動による原料・運搬コストの振れ幅を抑えることができる」


「団体メンバーは 目先の利益誘導にしか心を動かされない!」


「純国産企業を保護する!」


「隣国系議員とメディア団体から嫌われる! 総攻撃・誹謗中傷の的になりに行くだけ」


「ビンのイメージアップ宣伝と平行させる。

 衰退の一途をたどる、瓶のリユース(回収・洗浄・再卸)業界にテコ入れすることにより

 福祉予算や人権宣伝予算を削減できる具体的効果を数字で示す」


「その見積書は君が書いてね

 それも 人権利権屋からの攻撃をかわせる形式で」


「いいでしょう!

”地方自治体への国庫補助金の削減効果表とそれによって浮いた予算の新たな使い道案”と 

”地方自治体が持つ予算枠における固定支出の削減による 地方議員の再選につながる予算執行案つき諸表”は、」

こちらです」


「そもそも この映像そのもののが イミフ!」


「そこは 演出と音楽と女優の魅力で、まずは リユースという言葉のイメージを 良きものとして刷り込むための第一弾です。 ムードがすべてを決める!!」


「扇子もとい センスが良くなくては・・」


「涼風を感じませんか?」


「政府広報に センスの良さを取り入れるために、良質のデザイナー達をとりたて

 政府広報製作に加わったスタッフ名と役職をコマーシャルを末尾に流す(=エンドロールする)ことにより

 職種の認知度を高めることは、その業界で働く人々の地位を押し上げ収入の安定化を図り

 子供達の進路選択の幅を広げる職業教育にもつながるということで、

文部省・労働省との協力体制も組みましょう!

 これなら 労組関連の野党議員の協力も得られるのでは??」


「むしろ、”労組も組めないほど 搾取されやすい職種に目を向ける与党”というキャッチフレーズに使えるかもな。」

 

 

 以下略


◇


ということで 「リユース推進・イメージアップコマーシャルシリーズ」の第一弾が決まりましたww


やっぱ 複数省庁がテコ入れした宣伝は 強い! なーんてねw


「既存の廃品回収業の発展的存続」に関するお話は また今度です

 

リユース機運を高め 国内で リユースの流れを定着させないことには

廃品回収業は そのまま 国内資源の流出(隣国勢力による、国内資源の略奪および国内環境の棄損のカモフラージュ・摘発逃れ)にしかなりませんからね!


なにしろ 「消費は美徳」なんて悪しきキャッチフレーズが残した害悪を洗い流すには

それ以上に強烈な洗脳工作もとい 宣伝活動が必要なのですから><

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