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第8章その4
そんなトムの姿に、ハジメは満足げにウンウンとうなずいたが、支払いとしては少なかったらしい。ハジメも両手を合わせると、足りない分を補ってくれた。
「まだ、買い物に慣れていなくてね。今、特訓しているところなんだ」
訝しんでいる売り子に対して、フォローもしてくれた。
ハジメの家に戻ると、トムは御礼も兼ねて、小屋の周りの掃除を申し出た。ゴミを拾い、落葉を掃き、外に置かれた道具類を整理整頓した。自分の家では、使用人が全部やってくれていたことであった。
作業が終わる頃を見計らったように、ハジメが外に顔を出した。汗だくのトムに手ぬぐいを差し出す。汗を拭いているトムに向かって、ハジメが両手を合わせると、彼の胸の辺りがパァっと輝いた。それと同時に、トムの胸もポカポカと暖かくなった。
トムはまた質問を投げかけた。
「ねぇ、光のお金は、どうやって貯めておけばいいの?」
「今、胸が暖かくなっただろう?」
「うん、なった」
「じゃあ、もう貯まっているから大丈夫。心配しなくていいよ」
ハジメの返事に、半信半疑に胸元を見やるトムであったが、
「さぁ、中に入って。ジュースを絞ったから、おやつの時間と行こうよ」
トムの疑問も疲れも、その言葉を聞いて吹き飛んだのであった。




