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第5章その3
「ハジメさんは、何でそう思ったの?」
「夕べ『笑顔の仲間亭』で食事をした時に、ニトリさんとサントクさんの胸が光るのを、見たと言ったよね」
「うん、見えた」
「どうやら招かれた人には皆、その光が見えるらしいんだ」
「ふうん?」
やはりハジメの話は難しく、よく理解出来ずにトムは小首をかしげた。が、不意にあることに思い当たり、慌ててハジメに尋ねた
「たまたま迷い込んだ人達は、どうなっちゃったの?」
「実は、僕にもわからないんだ」
ハジメは率直に語った。
「ある日、こつ然とこの村から姿を消してしまうんだ。ひょっとして、別の世界にまた迷い込んでしまったのか・・・」
トムはその話を聞いて青ざめた。両腕を抱えると、未知の世界に流される恐怖で震え出した。ハジメはトムの背中に手を添えた。なぜだろうか、ハジメの手の平から伝わる暖かさは、トムを安心させた。
「取りあえず、答えを見付けるために、僕と一緒に行動してみないかい」
手の平だけでなく、ハジメの声もとても暖かかった。




