表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第二話透明人間

第二話 透明人間

1. 誰にも見えない朝


次の日の朝。


僕はいつもより三十分早く学校へ向かった。


誰にも会いたくなかったからだ。


静かな廊下を歩き、誰もいない教室へ入る。


自分の席に座ると、窓の外をぼんやりと見つめた。


昨日のことは考えない。


自由帳のことも思い出さない。


感情を動かしたら負けだ。


僕はもう、何も感じないロボットになると決めたのだから。


---


2. ロボット人間


クラスメイトたちが登校してくる。


楽しそうな笑い声が教室に広がる。


だけど、その中に僕の居場所はない。


しばらくして、健太たちが僕の席へやって来た。


「おい、ロボット」


僕は返事をしない。


「無視すんなよ」


机を叩かれても反応しない。


すると周りから笑い声が上がった。


「本当に壊れてるじゃん」


「電池切れだろ」


笑われても何も言わない。


泣かない。


怒らない。


そう決めたからだ。


---


3. 透明人間


授業中も。


休み時間も。


給食の時間も。


僕は一人だった。


誰とも話さない。


誰からも話しかけられない。


まるで透明人間になったみたいだった。


それでも構わない。


期待しなければ傷つかない。


そう自分に言い聞かせていた。


---

4. 旧校舎への招待


放課後。


帰ろうとした時だった。


机の横に、一枚の紙が落ちている。


拾い上げて開く。


そこには乱暴な字でこう書かれていた。


『明日の放課後、旧校舎に来い』


名前はない。


でも胸の奥がざわついた。


これは新しい嫌がらせなのか。


それとも――。


僕は紙を握りしめながら、静かに教室を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ