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非常識高校生の非勇者生活  作者: kiara
第一章 始まりの物語
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第一章 プロローグ

初投稿です

聖王歴1608年5月


聖都メルネシア





「そう、では準備はできたのね」


「ええ、あとは発動するだけです」


 閑散とした部屋に声だけが響く。部屋には、見るからに高価そうな家具が多数存在しているものの、窓の類がなく、とても暗い環境である。話からすると、どうやら密談用に造られた部屋らしい。


「ようやく、神託のとおりに行動を起こせるのね」


「各地の戦況も改善されることでしょう」


「準備にかけた労力分の働きはしてもらわなくては困るわね」


「そこは大丈夫でしょう。過去の資料によりますと、山を担いだといわれるほどの膂力を持つものや、一国を森に変えたといわれるものが呼・び・出・さ・れ・た・、とありますから」


「まあ、神様のご機嫌伺いのようなものだから、私たちにはどうしようもないわ」


「失礼ですぞ」


「わかってるわよ。けどなんか不安にならないかしら」


「そうそうあることではありませんから、致し方ありません」


「そうね。あとは神様にお願いしましょうか」














魔の大陸 地下





「ついに完成しましたことをご報告いたします」


 それに答える声はない。しかし、報告しているものの前に存在している黒い何かが、それに答えるように動いた。


「ええ、わかっております。既に実行に移しております。これが成功すれば計画が大きく進み、あなた様の念願へと近づけることでしょう」


 そう独裁者然とし、どこかカリスマを感じさせる男は去っていく。


「さっさと終わらせて、思うが儘にやりたいもんだ」


 地下の空間は、整備されているのはほんの一部でほとんどが無理やり穴をあけたようで、その終点は黒い何かで埋め尽くされている。穴には明かりがないにも関わらず、男はすべてが見えているかのように歩き去っていく。


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