エピローグ
ジェイク様はシャノン様の後に生まれた双子だということに決まりました。
王妃様は大変な目に遭ってしまったため、しばらく公務は取りやめて、体調を戻すことになりました。
ケリーさんは、うっかりファレスさんに体を乗っ取られてしまったことを恥じ、もう噂話なんか死んでもするもんですかと息巻いております。
残念ですが、ファレスさんは地下牢で自ら命を絶っていました。
ジェイン様が見に来た時にはもう、事切れていたようです。
さて。王妃様はこれを期に、投影魔法を封印することになったそうです。投影魔法は以前から物議を醸されていたからでもあります。
本当の姿が魔獣のケルベロスだったパピーですが、いつものパピーに戻りました。
なんだか少しだけ成長してきているのをつぶさに感じます。
そして、成長と言えば、シャノン様とジェイク様です。
シャノン様は魔力制御装置を付けなければ、魔法が暴走してしまいます。が、すくすくとお元気に成長しております。
日に日にかわいらしさが増してゆく姿を見られるとは、わたくしはなんという幸運の持ち主なのでしょう。
一方のジェイク様は、ジェイン様が付きっきりで面倒を見てくださっております。
あのネックレスの石が割れた瞬間、ジェイク様のお身体に宿った魔王の魂は消滅しました。
ですが、イレギュラーで生まれてきたこともあり、今後魔王の魂を宿していたことがどんな影響を及ぼすかはまだわかりません。
魔力測定では、微力な魔力を計測されておりますが、シャノン様ほどではありませんでした。
ひょっとすると、わたくしよりも魔力が少ないのかもしれません。
さて、そんなわたくしですが、ジェイン様とは最近喧嘩ばかりしています。
理由はジェイン様が以前と変わらず、女性と見れば年齢問わず口説くからなのです。
わたくしという者がいながら、とんだ浮気者ですっ!!
もう二度と、ピンチになっても口づけしてあげるものですかっ。
まったく、人生というのは先行きが読めないのが現実です。
実家では農作物が豊作に実ったようでして、わたくし宛にたくさんの野菜が届けられました。
リサもあたらしい学校で真剣にお勉強しているみたいです。
さぁ、日記はこのくらいにして、今夜はもう休みましょう。
おやすみなさい。
おしまい




