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Bloom Code ―太陽女学院ゲーム開発部―  作者: れんP
一学期編

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33/66

第三十三花「雨音に綴る、私たちの設計図」



 


私は染井 芳乃(ソメイヨシノ)

城津 芽草(シロツメクサ)ちゃんと星咲 睡蓮(ホシザキスイレン)さんと糸刃 翔(イトバ ショウ)ちゃんと花森 菫(ハナモリ すみれ)ちゃんと顧問の風信子 桃花(ヒヤシンス ももか)先生と黒百合 リリィ(クロユリ りりぃ)ちゃんといっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!


6月になり、何日か経過しました。


 



 


ザァァァァァ……


 


雨が強く、窓を叩いている。


 


 


「....」


 


 


「あら、やっぱりしおれてる」


 


 


「芽草ちゃん、雨の日はみんなこうだよ」


 


 


「ふふっ、でも、緑人にとって、水は大事よ」


 


 


「それに、20日の大会『新芽クリエイターズコンテスト』はもうちょっと先で」


 


 


「緊張してるの?」


 


 


「うん....」


 


 


 


◆ 太陽女学院・部室棟・ゲーム開発部部室


 


「おはよー...あれ?何してるの?」


 


 


「いえ、ゲームの詳細をまとめていたんです。こうしたほうが、発表する時、迷わないので」


 


 


「他のみんなは来ていないのね」


 


 


「えぇ、この天気ですから、今日は私たち3人だけのようです」


 


 


 


ザァァァァァ……


 


 


外の雨音が、部室の中に静かに響く。


 


 


 



 


「ちょうどいいです」


 


 


睡蓮さんがノートパソコンをこちらに向ける。


 


 


 


「“Bloom Code”の最終仕様を、改めて整理しておきましょう」


 


 


 


「うん!」


 


 


私は椅子に座り直す。


 


 


芽草ちゃんも静かに頷いた。


 


 


 


◆ 「Bloom Code」詳細


 


「まず、ゲーム概要です」


 


 


「本作は、“花を育てることでプレイヤー自身の選択と向き合う”育成シミュレーションです」


 


 


 


「テーマは――」


 


 


 


「“関わり方で、未来は変わる”」


 


 


 


「……うん」


 


 


私は小さく頷く。


 


 


 


◆ 基本システム


 


「プレイヤーは一粒の“種”を受け取ります」


 


 


「そこから育成が始まります」


 


 


 


「育成方法はコマンド選択式」


 


 


 


・声をかける

・見守る

・励ます

・放置する

・特別な行動(イベント時)


 


 


「これらの積み重ねが、成長に影響します」


 


 


 


◆ 感情反映システム


 


「本作の核です」


 


 


 


「プレイヤーの選択傾向を内部で解析し、“花詞”として反映します」


 


 


 


「優しさ、厳しさ、無関心、挑戦……」


 


 


「そのバランスによって花の性質が変化します」


 


 


 


「……プレイヤー自身が、見える」


 


 


芽草ちゃんが静かに言う。


 


 


 


◆ 個性システム


 


「各種には“初期性格”が設定されています」


 


 


 


・寂しがり屋

・マイペース

・頑固

・素直 など


 


 


「同じ行動でも、反応が変わります」


 


 


 


「だから――」


 


 


 


「“正解”は存在しません」


 


 


 


「……いいね、それ」


 


 


 


◆ 成長段階


 


「成長は複数段階に分かれます」


 


 


 


種 → 発芽 → つぼみ → 開花 → 完成形


 


 


 


「見た目、音、反応、すべてが変化します」


 


 


 


◆ 四季イベント


 


「時間経過で季節が進行します」


 


 


 


春:開花の兆し

夏:成長と試練

秋:分岐と変化

冬:休眠と記憶


 


 


 


「特に冬では、これまでの選択が反映されます」


 


 


 


「……過去が、出る」


 


 


 


◆ エンディング


 


「複数存在します」


 


 


 


・満開エンド

・未完成エンド

・変異エンド

・花詞覚醒エンド


 


 


 


「条件により分岐」


 


 


「プレイヤーごとに違う結果になります」


 


 


 


◆ ビジュアル


 


「色・形状が動的に変化」


 


 


 


「プレイ内容がそのまま見た目に現れます」


 


 


 


◆ サウンド


 


「成長段階ごとに音が変化」


 


 


 


「穏やかさ、不安、強さ――」


 


 


「状態を音で表現」


 


 


 



 


「……以上です」


 


 


睡蓮さんが静かに画面を閉じる。


 


 


 



 


しばらく、雨音だけが響く。


 


 


 


「すごいね……」


 


 


私はぽつりと呟く。


 


 


 


「ここまで来たんだね、私たち」


 


 


 


「えぇ」


 


 


 


「もう、“ただのゲーム”じゃない」


 


 


 


芽草ちゃんが言う。


 


 


 


「これは、私たちの“答え”よ」


 


 


 


 


ザァァァァァ……


 


 


 


雨はまだ降り続いている。


 


 


 


でも――


 


 


その音はもう、


 


 


不安じゃなかった。


 


 


 


「……大会、勝ちたいね」


 


 


 


「えぇ」


 


 


 


睡蓮さんが静かに頷く。


 


 


 



 


6月20日。


 


 


「新芽クリエイターズコンテスト」


 


 


 


その日、私たちの“花”が――


 


 


試される。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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