第十九花「お泊まり会!」
私は染井 芳乃!
城津 芽草ちゃんと星咲 睡蓮さんと糸刃 翔ちゃんと花森 菫ちゃんと顧問の風信子 桃花先生といっしょに太陽女学院でゲーム開発部をしています!
今日は――
開花祭が終わってから、
睡蓮さんのお家でお泊まり会!
※桃花先生はお仕事で不参加です。
「こ、ここか睡蓮さんのお家……豪邸じゃん!」
目の前に広がる、大きなお屋敷。
門からしてもう違う。
「そうみたいね、はいりましょう。」
芽草ちゃんが落ち着いた様子で言う。
「う、うん!」
◆
インターホンを押すと――
「どうぞ」
静かな声。
門が自動で開いた。
「すご……」
中に入ると、手入れされた庭。
噴水まである。
「……テーマパーク?」
翔ちゃんがぽつり。
「ち、違うよね!?」
◆
玄関。
「いらっしゃい」
睡蓮さんが、いつも通り落ち着いた様子で出迎えてくれた。
でも――
「……私服、かわいい」
翔ちゃんの一言。
「あっ……!」
確かに、制服じゃない睡蓮さんは少し新鮮で、
どこか柔らかい雰囲気だった。
「ありがとうございます」
少しだけ、照れたように微笑む。
「お、おじゃまします!」
◆
リビングに入ると――
「わぁ……!」
広い。
とにかく広い。
「芳乃、はしゃぎすぎ」
「だってすごいんだもん!」
「ふふっ」
菫ちゃんが小さく笑う。
◆
「では、まずは――」
「お疲れ様会、しましょうか」
テーブルには、お菓子やジュースがずらり。
「やったー!!」
「開花祭、お疲れ様!」
「「「「お疲れ様ー!!」」」」
ジュースで乾杯。
「いやぁ……楽しかったね!」
「えぇ、大成功だったわ」
「……人、多かった」
「はい……ちょっとびっくりしました」
「でも、嬉しかったよね」
「えぇ」
芽草ちゃんが優しく頷く。
◆
しばらくして――
「ゲーム、やる?」
翔ちゃんが言う。
「やるやる!!」
「何やりますか?」
「……対戦系」
結果――
なぜか白熱。
「えっ、強くない!?」
「慣れてるので」
「睡蓮さん強すぎ!!」
「……負けた」
「もう一回!!」
◆
次は――
「トランプとかもありますよ」
「やろう!」
ババ抜き。
「誰がジョーカー持ってるの?」
「さあ?」
「……顔に出てる」
「えっ!?」
「芳乃、バレバレよ」
「うそぉ!?」
笑い声が、部屋に広がる。
◆
夜も深くなってきて――
「そろそろ、お風呂どうぞ」
「はい!」
交代でお風呂へ。
「広っ……!」
「……温泉みたい」
◆
そして――
寝る準備。
大きな部屋に、布団が並ぶ。
「なんか……修学旅行みたいだね」
「ふふっ、たしかに」
電気を消して――
少しだけ、静かな時間。
「ねぇ……」
私がぽつりと話し出す。
「みんなとゲーム作れて、ほんとによかったなって思う」
少しの沈黙。
「……うん」
翔ちゃんが答える。
「私も……です」
「えぇ」
芽草ちゃんも静かに言う。
「これからも、もっと作りましょう」
睡蓮さんの声は、やわらかかった。
「うん!」
今日の楽しかったこと。
これからやりたいこと。
少しずつ話しながら――
気づけば、眠りに落ちていく。
◆
こうして――
開花祭のあとの、お泊まり会は終わった。
楽しかった思い出と一緒に。
ゲーム開発部の物語は――
まだまだ続いていく!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




