池谷 大河⑥
大河視点です。
「この国は今……多くの問題を抱えている。
少子化……環境問題……挙げていけばキリがないほどだ。
それらの問題は解決するどころか……年々悪化していくばかり……。
なぜそんなことになってしまっているか?
それは……この国を支えるほどの優秀な人間が極端に少ないからだ!
善悪の区別もつかないバカな子供ばかりが増えてしまっているからだ!
このままでは……いずれ日本の政治や司法は崩壊し、無法地帯へと化してしまうだろう……。
だからこそ、ワシのように優秀な人間が……子供を作らなくてはいけないのだ!
優秀でまともな思考を持つ子供を増やし……この国を正しい方向へと勧める!
それがワシに与えられた使命であり、義務なのだ!」
長々と何を言うかと思ったら……またあのイカれた思想かよ。
「そっそうよ! 私達は父の種で孕まなくてはいけない義務があるの!
子供を生み、育てる……。
人間として当たり前の事でしょう?
不貞なんかじゃない!
これは社会奉仕よ!」
熊次郎が熱く語り始めたせいで……今までブルブルと震えていた蝶子さんが流れに便乗してきやがった。
あげくに千鶴が……。
「そっそう……お母さんの言う通りよ!
ねぇ大河……。
私達がしてきたことはあくまで義務……言ってしまえば、納税と同じよ?
大河は税を納める国民を非難する気なの?
そんなのおかしいじゃない!」
自分達がやらかした不貞や托卵を……納税なんて例え始めやがった。
客観的に聞けば、鼻で笑いそうな言い訳だろうけど……千鶴の必死な形相が、この言葉がジョークや開き直りではないことを示している。
恐怖が嫌な寒気となって背筋をそっと撫でるのを感じた……。
わかっていたことだが……こいつらに常識は通用しない。
というか……生きてきた世界が全く違うんだ。
こいつらに口でどうこう言っても無駄だ……。
裁判で証拠を突き付け……有無を言わせず、こちらの要求を飲ませる。
そうでもしないと……これ以上話を進めることはできない。
「……」
哀れむように首を振り……俺に目を合わせてきた義父も同意見って感じだ。
でもな……その前にどうしてもこいつらに言いたいことがある。
ダンッ!!
俺は力いっぱいにテーブルを叩き……聞くに堪えない言い訳の嵐を晴らした。
睨みを利かせて威圧すると……3人は蛇ににらまれた蛙のように押し黙った。
「あんたらが日本を良くしようとしているってことはもう十分にわかりました。
だけど……日本を良くするためなら、人を傷つけて良いんですか?
人を裏切って良いんですか?
人の幸せを……踏みにじって良いですか?」
「たっ大河?」
「そりゃあ俺なんて……あんたらに比べたら頭は悪いし、由緒正しい血筋でもない。
くだらねぇことで一生消えない罪まで背負ったどうしようもないバカですよ。
でもね……俺だって人間なんですよ?
嘘つかれたら傷つくし……裏切られたら涙だって流します!
まして心から愛する妻に裏切られた挙句、托卵までされたら……まともに生きていける自信すらありません。
お義父さんだって今は平然そうに見えますけど……DNA鑑定結果を知った時、声を押し殺して泣いていたんですよ?
他のみんなだって……
あんたらの言う義務とやらで、俺達が……どれだけ傷ついたか想像できますか?」
「貴様何を言って……」
「できませんよね?
ここまで来て、謝罪もせずに言い訳や非難ばかり並び立てるようなあんた達には……無理ですよね?
そんな”人の感情”も理解できないようなあんた達が……どうして日本を救うことができるんだ?
人の人生を土足で踏み荒らすようなあんた達が……どうして日本を良くすることができるんだよ……」
「ふんっ!
非国民なんぞにワシ達の崇高な使命がわかってたまるか!」
「でしょうね……。
それと……うっかり言いそびれてしまいましたが、音瑚の親権は俺がもらいます」
「なっ!?」
「たっ大河……何を言ってるの!?」
よっぽど俺の言葉が予想外だったのか……あれだけ熱弁していた熊次郎の口が一瞬、硬直した。
「音瑚は戸籍上……俺の娘だ。
だったら俺にも親権を主張する権利はある」
「何を言っている!?
貴様は千鶴と離婚するのだろう?
だったらもう……音瑚とは赤の他人だ。
血のつながりのない人間に親権など……行くはずがない!!」
「血の繋がりなんかなくても……俺にとって音瑚は大切な娘であることに変わりはありません。
俺は……音瑚の父親です!」
なんてカッコつけてみたは良いものの……正直全部ハッタリだ。
実際は熊次郎の言う通り……音瑚の親権は千鶴のものになる可能性が高い。
そもそも幼い子供の親権は母親が得るのが定石……しかも俺と音瑚は血の繋がりもない。
俺の主張は現実的に考えて非常に無謀であることはこの俺が誰よりも理解している……。
だけど……それでも……。
「なによそれ……。
私のことは捨てるくせに……音瑚のことは切らないの?
そんなのおかしいじゃない!」
震える声で不平を訴えてきた千鶴……。
下から俺を見つめるその目の光は薄れ……顔はにじみ出た怒りで歪んでいるように見える。
いや怒りというより……嫉妬か?
「音瑚は俺に嘘なんてついていないからな……」
「ずっと愛し合っていた私より……1年一緒にいただけの音瑚の方が大切なの!?」
「俺にずっと嘘を付いていたお前は信用できない……でも音瑚の純粋な目は信用できる……それだけだ」
「わからないよそんなの!!
どうして血の繋がりもない……口もきけない音瑚の手を取るの!?
どうしてこんなにあなたを想っている私の手を取ってくれないの!?
大河が何を考えているのか……私、全然わからない!!」
ヒステリックに叫ぶと、千鶴は膝を崩して頭を抱えた。
熊次郎の”教育”が骨の髄まで沁み込んでしまっている彼女とは……この先、理解し合えることはないだろう……。
仕方ないことだとは思うが……俺にはこれ以上、彼女に掛ける言葉はない。
「俺も千鶴が何を考えて全然わからないよ……」
俺は千鶴から熊次郎へと視線を戻した。
「ふんっ! 貴様が何を言おうが音瑚はワシの娘だ。
このワシがしっかりとした”教育”を施して……完璧な人材に仕上げてやるわい」
「あんたみたいな手当たり次第に身内を孕ませるケダモノ爺なんかに、大切な娘を渡せるか!!」
「なっなんだと貴様!!
日本の救世主であるワシに向かって……」
「少なくとも俺からすれば……あんたは救世主じゃない。
妻を寝取って托卵までしやがった、救いようのないクズだ」
「こっこの下郎がぁぁぁ!!」
激高した熊次郎の頭が限界になったのか……俺にいきなり掴みかかろうとしてきやがった。
ヒョイッ!
ガンッ!
「むぐぉ!」
まあ軽く流したがな……。
爺さん相手に不覚を取るようじゃあ……体育教師廃業だ。
俺に回避された熊次郎はバランスを崩して勢いよくテーブルに頭を打ち付けた。
「お父様!」
すぐさま蝶子さんが熊次郎に駆け寄って介抱するが……俺も義父もその様子を冷めた目で見ていた。
「きっ貴様……このワシに暴力を振るいおったな!
暴行罪で訴えてやる!」
赤く腫れあがった額を抑えながら何か言っているが……俺は熊次郎に触ってないし……そもそも向こうが勝手に突っかかろうとしてきただけ……なんなら俺の方が傷害未遂とかで訴えたいくらいだ
「お歳を召したお父様に暴力を振るうなんて……許されないことですよ!?」
蝶子さんに非難されるが……もちろん聞き流した。
義父も”相手にしなくて良い”と目で俺に告げている。
「話し合いでの決着は厳しいようですので……続きは裁判という形で行いましょう……」
これまでの惨状から話し合いによる解決は厳しいと判断した義父は書類等をまとめ始めた。
俺もこれ以上、話すことはないので部屋を出ようとするが……。
ガシッ!
千鶴に足を掴まれたことで阻まれてしまった。
「大河……お願いだから考え直して。
あなたの赤ちゃん生むから……おじいちゃんに生ませてほしいてお願いするから……だから……」
さながら悲劇のヒロインのように涙を流しながら懇願する千鶴……だが、俺の心には少しも響かない。
むしろ……子供の命を交渉の材料にする千鶴の神経に心底失望した。
「……」
俺は乱暴に千鶴の手を払い……彼女に何も言わないまま背を向けて部屋を出た。
「終わりましたか?」
部屋を出た俺の目の前に立っていたのは犬都さんだった。
隣には弁護士が……後ろには奥さんらしき女性が立っている。
「えぇ……」
犬都さんがここにいる理由……無論、熊次郎と”話し合い”をするためだ。
すでに犬都さんの息子さんが熊次郎の子供であることがDNA鑑定で証明されているので、熊次郎に逃げ道はない。
まああいつが素直に自分の非を認めることはないだろうがな……。
しかも犬都さん以外にも被害者が大勢待機している……まるで行列のできるラーメン店みたいだ。
これだけの人数と話し合うとなると……熊次郎があの部屋から解放されるのはいつになることやら……まあ俺にはどうでもいいことだけど。
「じゃあ俺はこれで……」
俺は犬都さんにバトンタッチし、弁護士事務所を出た。
後で聞いた話だけど……案の定、熊次郎は一切の非を認めず、最終的に俺含めた被害者全員と裁判になったらしい。
まあそうだろうな……。
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後日……裁判が開かれた。
集団訴訟ということで俺含めた被害者全員が家庭裁判所に集結した。
法廷内はかなり広いのに……そのほとんどの席が被害者やそのパートナーで埋め尽くされていた。
弁護士席には代表者として俺と義父……その他弁護士達がつき、向かい側の席には熊次郎とベテラン風の中年弁護士達が座っていた。
「それでは開廷します……」
裁判官の号令と共に開廷した……。
法律に関しては全くの無知だったので、裁判に関してはほとんど義父達に丸投げする形になった。
とはいえ……諸々の証拠を含め、DNA鑑定結果と言う決定的な証拠がある以上……熊次郎に勝ち目がないのは明白だ。
それにも関わらず熊次郎は……。
『ワシは日本の未来のために……この身を削っただけだ!!』
相変わらずの演説を法廷内でも主張していた。
ここまで来ると可哀想な奴だなと感じてしまう……。
だけどそれ以上に……そんな熊次郎の意味不明な主張を証言として裁判官に聞かせないといけない向こうの弁護士達が可哀想だ。
『え~……ですので……あの……つまりは道種氏の主張は……』
仕事上……熊次郎の味方として色々頑張ってはいるようだが、主張内容が理解できていないんだろう……しどろもどろで目を瞑りたくなる。
「……」
そんな彼らの苦労も知らず……熊次郎は”使えない奴らめ”と言わんばかりに弁護士達を睨む始末……。
この流れなら……慰謝料と離婚は問題なさそうだな。
※※※
「俺は娘の親権を主張します……。
俺と娘は血の繋がりのない赤の他人です。
でも……俺にとっては大切な娘です。
だからこそ……娘には幸せになってほしいんです」
だが……俺にとっての戦いはこれからだ。
俺は証言台に立ち……親権を主張した。
親権に関しては圧倒的に母親である千鶴が有利ではある。
不貞や托卵を犯していたとしても……それは変わらない。
だから俺は……。
「妻は道種氏のことを心の底から妄信しています。
そして道種氏は妻だけでなく多くの身内と関係を持って子供まで身ごもらせるような男です。
2人はお互いの関係を”義務”だと言っています……。
娘がそんな妻の元で暮らせば……いずれその”義務”を強要してくるでしょう……。
俺は父親として……娘を不幸せにするような妻の元に置いておけません」
俺は裁判官の心情に訴えることにした。
千鶴と暮らすことになれば……間違いなく音瑚は熊次郎に”教育”される。
音瑚がある程度成長してからだと思うから……年齢的に熊次郎が天寿を全うする可能性もある。
だが60歳超えた今でもあちこち身籠らせるような野郎だ……安心はできない。
仮に熊次郎がいなくなったとしても……道種家には身内に手を出すクレイジーな男達がいる……。
俺は道種家そのものから……音瑚を引き離したいんだ。
「お願いします!
どうか……俺に音瑚を守らせてください!」
俺は自分の素直な気持ちを全て裁判官にぶつけた。
親権を取る明確な根拠にはならないかもしれない……。
俺が言っているを裏付ける証拠なんてない……。
証拠や証言が全ての裁判で情なんてものはほとんど通用しないことくらい知っている。
だけど……可能性がない訳じゃないんだ。
「……」
親権を主張する俺を哀れむような目で見下す熊次郎の姿が横目で見えた。
いくらでも見下せば良いさ……。
俺は俺の意思でこうしているんだ……恥じることない。
最後の最後まで……俺は諦めない!!
※※※
そして裁判の結果……。
離婚と慰謝料については俺や義父を含め、全員の主張が認められた。
音瑚以外の子供達の親権は……予想通り、母親達のものとなった。
もちろん、血のつながりのない被害者達には養育費を払う必要もない。
熊次郎や千鶴達は納得いかないと声を荒げていたが……それはどうでもいい。
そして最後に……音瑚の親権は……。
「親権は……池谷大河氏が持つこととする」
「やっやったぁぁぁ!!」
音瑚の親権は……俺が持つことになった。
あまりの嬉しさで子供みたいにはしゃいでしまった上、義父とハグまでしてしまった。
後で我に返ると結構恥ずかしいことをしていたな……俺。
「なっなぜだ!?」
熊次郎は当然納得することはなく……裁判官に理由を尋ねた。
要約すると、熊次郎の異常性と千鶴の妄信ぶり……それらが俺の主張に現実味を帯びさせたのだ。
裁判官がそう説明しても、熊次郎は全く理解できなかったようだ。
まあそうだろうな……。
”千鶴が親権を持てば……音瑚は千鶴と同じ目に合わされる”。
裁判官も俺と同じ考えに至ったようで……結果、俺が親権を持つことができた。
もちろん……普通は根拠のない主張は通らない。
判決を下してくれた裁判官が”法律”より”情”を優先してくれる人の良い人だったからこそ……得られた親権だ。
本当に感謝してもしきれない……。
千鶴に裏切られて以降、散々だったけど……最後の最後に奇跡が起きてくれた!
権力や財力があろうと……裁判で出た判決には従うしかない。
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「音瑚……帰ろうな」
閉廷後……俺は裁判中に音瑚の面倒を見てくれていた熊次郎の使用人から音瑚を受け取った。
親権についての手続きがまだ色々残ってはいるが……それは追々。
「重くなったな……」
久しぶりに抱いた音瑚の体は随分と重く感じた……。
数ヶ月離れていただけなのに……子供の成長は早いな。
「……」
音瑚が俺に向ける純粋無垢な笑顔……そして肌に伝わる心地よい温もり……。
それらすべてが……ズタボロになった俺の心を癒してくれる。
大きな幸せを失った俺にとって……音瑚は唯一の生きがいだ。
俺は音瑚の小さな手を握り……改めて誓った。
「音瑚……お前はパパが立派に育てるからな……」
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俺の戦いはこれで終わった……が、熊次郎の制裁はまだ終わらない
後日……熊次郎は未成年の身内に手を出した件で再び裁判を受けることになった。
社会奉仕なんて大義名分の下、お互いに合意の上で行ったこととはいえ……大人が未成年に手を出せばタダで済むはずがない。
証拠に関しては交際相手や父親によって十分揃っていたので、裁判はスムーズに進んだ。
『初めての彼女だったんです……それなのに……うぐぅ……』
信じていた彼女が隠れて熊次郎と関係を持っていた……。
まだ精神的に未成熟な若者にとって……その事実がどれだけ彼らの心を深く傷けたことか……。
中には裏切られたショックから不登校になった子いたとか……。
『あの男は悪魔です……。
私の妻と娘に手を付けた……極悪人です』
それ以上に心を抉られた人間がいる……それは熊次郎に娘を汚された父親達だ。
彼らは娘だけでなく……俺同様、奥さんにまで手をつけられていたんだ。
そして案の定……その娘も熊次郎の子供であることがDNA鑑定で判明した。
怒り狂って証言台に立つ人もいれば……妻と娘に裏切られたショックで心を壊した人もいたらしい……。
後者の中には自ら命を絶ってしまった人もいたらしい……。
俺も事実を知るタイミングが遅ければ……熊次郎に音瑚を汚され、今以上に心が傷ついていただろう……。
※※※
全ての元凶は熊次郎と道種家だ……が、俺自身にも責任の一旦はある。
俺が個人的な正義感と恨みから事実を露見などしなければ……何も知らずとも彼らは幸せに過ごせていたのかもしれない……。
実際に被害者の一部から……。
『どうしてそっとしておいてくれなかったんだ!?
こんな思いをするくらいなら……何も知りたくなかった!!』
と……事実が露見するきっかけを作った俺を責める声もあった。
”なんだよそれ!?”
そう思わなくもないが……俺が千鶴と蝶子さんの件だけで熊次郎を責めていれば、ここまで大きく状況が乱れることはなかったかもしれない。
まして自殺者まで出ているんだ……。
”俺は正しいことをしたんだ!!”
なんて言うことはできなかった……。
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そして裁判の結果……。
熊次郎には有罪判決こそ出たものの……刑務所にブチ込まれることはなく、罰金だけでその罪は許されてしまった。
未成年とはいえ、あくまで合意の上での行為だから……だそうだ。
金額自体は高額だが……それも熊次郎からすれば微々たるものだろう。
しかも当事者である少女達が千鶴同様、熊次郎を妄信しているため……慰謝料は発生しなかった。
もちろん、被害者達は納得できずにいたが……法律はそれ以上、熊次郎を罰することはなかった。
裁判が終わった後の熊次郎を見かけたが……自分が正しいと言わんばかりのふてぶてしい態度を微塵も崩していなかった。
あれは反省なんて微塵もしていないだろうな……。
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法律上……熊次郎の罪は許された。
はっきり言って、熊次郎には大したダメージには与えられていないだろう……。
だが……熊次郎はいずれ思い知ることになる……。
本当の”制裁”と言うものがどういうものかを……。
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いつ誰が挙げたものかは知らないが……ある投稿がネットの中で注目を浴びていた。
『エリート理事長 道種熊次郎の裏の顔』
パッとしないありきたりなタイトルと共に熊次郎のこれまでの行いが全て詳細に書かれていた。
あまり現実味のない話故に……鵜呑みにする人は少なかった。
だが、被害者達の声や裁判で提出された証拠諸々がネット上に挙げられていくにつれ……それが事実であると理解する人間が増えていった。
そして……それに比例して熊次郎の行為がネット上で広がっていき……熊次郎を地獄へと誘い始めたのだった。
次話は熊次郎視点です。
なるべく大河と同じ場面は割愛します。




