二人
登場人物
・リオ=ルドルフ。ビクスの腹心。
・ガリル 黒いローブの男
「そうか、リオが死んだか。良い部下だったが計画には支障はないな?」
「はい抜かりなく」
ビクスが玉座に優雅に座り、その横に立つ黒いローブを着た男とビクスは笑みを浮かべる。多少の誤算が生じたが予定の範囲であると黒いローブを着た男は言う。
「それで予定通りか?」
「はいもちろんですとも。すでに私の配下が潜入してます。ですが、あいつは変わり者でして私の言う事を聞いてくれるか心配ですね」
そう言うと黒いローブの男は、悩む顔をした。
「しかし何故リオが死んだ。おまえの部下がついていたのではないか?」
ビクスがそう言うと黒いローブの男は
「さぁー部下といっても勝手に湧いた下等なものですので…」
「ふっん、まぁーいい。計画はお前に任せる」
そういうとビクスは広間の奥の部屋へと入っていった。
その後ろ姿に黒いローブの男は礼をしたのだった。
その顔は薄ら笑みを浮かべていた。
そんなさまをみる様子もなく部屋に入ったビクスはベッドへともぐる。
そこには、幾人かの女性の姿があった。
「ガリルのやつめ、忌々しい。まぁー良い。さて、おまえ達、儂への忠誠を…」
その部屋は何代も続いた栄光ある王族の寝室である。
王を殺し王権を握った今、その部屋はビクスの部屋となっていた。
豪華な金や銀でできた飾りが至るところに飾られている。
それらはルメリシカの財であった。
水の精霊王の加護であったルメリシカ王国は、その加護のおかげで栄え繁栄していた。
それを自分のものにしようと腹心であるリオなどと企み、その時、援助したのが黒いローブの男ガリルであった。
そのガリルが何者かわからぬビクスであったが欲に目がくらみ彼の計画にのったのだった。




