第2話 ちゅーとりあるになります!
どーも今話はサブタイの通りチュートリアルになります。
3話まで説明回になると言っていたのですが、もしかしたら4話までかかってしまうかもしれないですm(_ _)m
NPCについて補足書き足しました。
VRMMORPGヘッドギア型、今回私が始めたゲームはそんなジャンルだったっけ?
そんな事を考えながら、もう一つの世界、フルダイブゲームの中に入っていった美紅は気がつくと見覚えのない教室にいました。
「あーいたいた…えーっとミルク!」
初めてキャラ名で呼ばれてすぐには気づきませんでした。
「あ、えーっとグリーンちゃん!」
「さすがにグリーンにちゃんはやめて」
「じゃあグリーン?言いにくいよ」
「グリとかで良いわよ」
「じゃあグリちゃん!」
「はー…ならあんたはミルちゃんね」
「うん!」
見覚えのない教室でオパールグリーン色の髪と目をした琥珀を見つけたのは偶然ではなく、ここがAnother Possibilityの中だからです。
× × ×
「うーん初期設定とか分からないな、アバターとかそのままで良いのかな」
アバター自体は髪、瞳、肌の色、髪の長さ位しかいじれません。
性別や体格も一応は変えられるみたいですが、耐久テストとやらで酔ってしまったので変えません。
でも優柔不断な私はまずアバターネームすらも決まっていないのです。
「よし!はくちゃんに聞こう!」
〈♪〉
「もっしー?そろそろだと思ったよー!」
「なんで!?」
「だってべにちゃんあんまりゲームとかやらないじゃん?
あ、そーだアバターネームなににした?」
「そこから決まってないの…べにで良いかな?」
「良いんじゃない?一応私はグリーンね」
「なんで?」
「グリーンティー」
はくちゃんは抹茶が好きだからグリーンらしいです。
「なら私はミルクかな」
「だよね。なんか誘導みたいになっちゃったな…」
「髪とか瞳の色もミルクティー色にしよう!」
「あ、そこまで私とかぶるのか、私は真緑とか黄緑はちょっとやだったから、オパールグリーンっていう抹茶ミルクみたいな色にしたよ」
「ならカフェ・オ・レっていう色が近いかな」
× × ×
そんなやりとりでアバターの設定を終えた私たちは、ほぼ同時にログインして今に至るわけです。
教室に光が発生してそこから人が出てきました。
どうやら私もああなってたみたいです。黒板の13/15だったのが14/15になってます。この教室内の人数とリンクしてるみたいですね。あっ、また一人増えました。黒板の分子が15になると同時に字が薄れていってます。
《ガラガラ》
「ほい、全員席に着けー」
勢いよくドアから出てきたのは猫の着ぐるみ……可愛いです!
「俺が可愛いのは分かってるから席に着けって」
驚きです。思ったことが分かるんでしょうか?それとも顔に出てたのでしょうか?
「なんで?って顔だな!
たまたまだ!」
がっかりです。自信過剰なので可愛さマイナス30点です。
「おしじゃあ『ちゅーとりある』行くぞ!」
『まずおれはメルってんだ、おいそこ笑うな!お前らの言うところもAIってやつだな。
基本GMはPCとNPC両方いるNPCの方は俺とか他にもう数体いる。PCは交代制で常に3人以上をキープするらしい。また場合によっては、俺らのアバターをコントロールすることもあるそうだ。
その時はちゃんとネームタグがGMNo.00みたいになるらしいから間違えんなよ』
と色々な説明が始まった。
要約すると、大事なことは3つで職業とスキルとステータスについてだそうです。
とりあえず職業だけ確認しておきましょう。因みに、最初はみんな村人だそうです。
〜職業〜
職業はほぼ無限(運営が非公開で追加していく)にあって、職業の発生条件は様々、選ぶ式じゃないとかいってます。
例としては、特定の武器を使用して戦闘、同道具を使用して生産、クエストやイベントでも手に入るそうです。
チュートリアル後に入門器具(武器や道具)が入っている、入門器具ボックスを2個配られて職業を取得していくみたいです。
職業が消えるのは首になる時だけといってました。会社員とかあるんですかね?
職業は何個も取れるらしいですが実際に同時に使えるのは今の所2個だけといってます。草鞋は二足までだーって息巻いていました。主業と副業と呼ぶそうです。
得た職業は基本的には消えずにレベル、ステータスなどはデータとして残り、部屋のベット、神殿、ポータル、特殊な場所でのみ変更可能(他人の職業を変更する職業もあるかも?)で、ステータスはその時のレベルが適用されます。
レベルの上げ方は職業に沿った行為、又は戦闘、クエストで経験値を入手可(経験値は非公開、貢献度などにより変動)主・副の経験値の入り方は主業が10割、副業が4割(稀に6割まで増加)で、一部例外ありとのこと、主業が剣士、副業が鍛冶屋で鍛冶を行うと、剣士には経験値が入らないで、鍛冶屋に10割入るらしいです。なんでもゲームバランスが、とかいってました。少し難しいです。
スキルについては取った時にでも復習しましょう。
ステータスは……まぁおいおいで…
『あとNPCにはNPCって言わないほうが良いからな!心のない人って差別に当たるから
どうしてもの時はザーブルって呼んでやってくれ、一応プレーヤーはプレーヤーで伝わるからな
奴らも俺らもここが現実だからよろしくな
あとカーソールで一応見分けは着く様にはしてある
青がザーブルで緑がプレーヤーだから覚えておけよ』
まぁひどいことはダメってことですね。
『じゃあ質問もないみたいだし行ってこい!』
《ガラ!》
教室の前後のドアが勢いよく開いて、虹色にメラメラしてます。
「さあ最初の街、アダーンへ」
【これでチュートリアルは終わりになります。もう一度聞く方は着席を、ゲームを始める方は退出をお願いします。】
メルさんの話が終わると、こんなメッセージが視界内に出てきました。
「ミルちゃん行こ!」
「うん」
私はグリちゃんと一緒にもう一つの可能性を胸に教室を後にしました。
次回3話も6時間後の12時の投稿になります!
3話は説明4のストーリー6くらいになります。