登場人物の紹介『ハザマの国編〈1〉』
ソラ・ヒュウル。
普通の旅人にしては強く、速く、鋭く、しかも超希少な『加護』持ち。
さらに短期間で『魔族関連』に多く首を突っ込んでいる故、普通の旅人の枠内に収まっていないと思しき。故に、ジョブを『冒険者っぽい旅人』に変更する。
異論は認めるが、変更は加えないものとする。
・武器『鏡面剣』
ランク『E+〈性能E+・希少E〉』
爺ちゃんの短剣よりも高く、高性能。しかし、実力に見合った性能ではない。
現状のステータスを鑑みて、D、もしくはCランク相当の武器が妥当に思われる。
見習い鍛治師が作ったものでなければ、価格はざっと十倍は違っていただろう。
・防具『茶色のコート』
ランク『C〈性能D・希少B〉』
ソラ・ヒュウルは軽装で駆け回るバトルスタイルが合っているように思う。
故に、この装備は現状で妥当か。
被撃回数が多いため、もう少し性能が高いものの方が、カカが安心するだろう。
故人、ブリンゲッツ作。
市場価値は、古着なのを含めても、40〜50万ルーレンもする、まさに逸品。
古物商で売るとなれば、20万〜30万ほどの値となるだろう。
尚、ソラは自分が着ている当コートの価値を知らない……。
・装飾『銀の指輪』
ランク『X〈性能X・希少X〉』
今はまだ、紫光の息吹を生み出すままで、深く眠っている……。
使用魔法『無し』。風の加護を使用した技↓
『風撃(着弾させた場所に『風』を炸裂させる)』
攻「E++」守「E++」速「E+++」精神「F+」魔力「S++〈量X・質S〉」
加護・風「X」
筆者の感想
『ソラ君、もっと強くなってくれ。戦闘描写が描きづらすぎるんだ』
+ + +
ルルド・オルバッシュ
年齢19。身長178。黄土色の髪と目。ソラと比べれば筋肉で体が太い。
誕生日は人歴・1018年の5月5日。
生まれ『アリオン・ルーローン・オルバッシュ領』
趣味『筋トレ』『冒険小説を寝転がりながら読むこと』
大好き『豆類』『犬』『夕焼けに染められながら二人で歩くこと』
好き『訓練』『幼馴染との時間』
嫌い『トマト』『牛(背中に理由もなく突撃された挙句、五メートルほど盛大に吹っ飛ばされたことがあるため)』
大嫌い『鳩(五日連続で鎧に糞を落とされたから)』
本人曰く「俺は5月5日生まれだから、5に呪われているのかもしれない」
十八歳になった日に冒険者として、ロウベリーと共にルーローンで活動を開始。
ルルド・オルバッシュは、辺境に領地を有する辺境伯家の次男として生きてきた。
しかし、彼は幼少期を含めても『帝王学』を叩き込まれた経験はない。
それは、彼より四つ上の兄があまりにも優秀過ぎた故に、兄がオルバッシュ家を後継するのは彼が生まれる以前から既定路線であったためだ。
とにかく健康だった両親。
自分と比べて体は弱かったものの、頭脳が飛び抜けて優れていて、成熟した精神をもつ兄。そんな家族の周りで忙しなく働いてくれていた、執事にメイドたち。
全員が温和で優しく、誰も何にも差別せず、ともかく平和な環境だった。
故にルルドが期待を一身に向けられている兄へ嫉妬のようなものを向けることはなかった。ただ、一人の人間として尊敬するだけで。
ルルドは帝王学を学ぶことは終ぞなかったが、『やることがないのなら自分が見ている夢を叶えればいい。時間は有限なのだぞ、弟よ。ならば、動くべきだろう?』
と、尊敬する兄が言ってくれたことで、興味があった冒険者業。それに従事するならば必須であろう戦闘的な剣術や盾術、自給自足を念頭に置いたサバイバル術。そして基本的な教養にちょっとした交渉術などを進んで身に付けていった。
そんなこんなでルルドが八つになったころ。
中央大陸にある『エリュン』という国から、若くして未亡人となった家政婦と、その連れ子が、メイド、下女見習いとしてオルバッシュ家にやって来た。
娘は泥だらけの自分にも嫌な顔をせず、話をしてくれた。
曰く、娘の年齢は自分の一つしたで、18歳になって成人した後は貯金した給金を持ってオルバッシュ家を出て、離れている故郷を見に、祖父母に会いに行くらしい。
それならと。
「俺さ、冒険者になろうと思ってるんだ。よかったら、ロウベリーもどうだい? 頼りになる魔法使いが仲間にいたら安心だし。何より、彼の『世界樹』がある世界の中心『エリュン』には個人的にも行ってみたいしさ。え? 家業は継がないのか、だって? はははははっ! そんなことを俺なんかに言う人、生まれて初めて会ったな」
・ジョブ『冒険者・重戦士』
魔法使いの盾になるため、この戦闘スタイルを選択した。
種族や体格的に適性があるとは言えないけれど、間違いではないのは確かだ。
・武器『ロズベリアの剣』。ランク『C++〈性能C++・希少C〉』
中央大陸の東部にあるガングリオ国で採掘された『ロズベリア』という紅金属を鍛錬して作られた、実力に見合ってない武器。
これは彼が成人した後、いざ冒険に臨まんとする彼へと両親が送ったプレゼント。
・防具『ダンベルグ抗鉄の鎧』。ランク『C+〈性能C+・希少D〉』
ダンベルグ抗鉄という、一撃の威力が重ければ重いほど、それに比例して硬度を増す特殊な抗金属を元にして作られた、これまた実力に見合ってない一級の防具。
これは兄から、長く険しくなるだろう旅立ちの選別として受け取ったもの。
適していない戦闘スタイルを選択した『理由』を見透かされていたのだろう。
攻「F++」守「E」速「F+」精神「E」「魔力D〈質D・量D+〉」
筆者の感想
『本人に自覚がないだけで、兄にコンプレックスを持ってそう。優秀な兄、不出来な弟みたいな思い込みがあるように感じる。適材適所なのよ? と言ってあげたい』
+ + +
ロウベリー・アルバー
年齢18。身長154。桜色のポニーテールと同色の目。着痩せする巨乳。
誕生日は人歴1019年の1月4日。生まれは『エリュン』
趣味『野原に咲いている花の蜜吸』『スイーツ巡り』
大好き『菓子類』『猫』『朝焼けを見上げながら二人で歩くこと』
好き『のんびりすること』『幼馴染との時間』
嫌い『冒険者(臭い、汚い、臭い)』『しいたけ(全ての味を台無しにする元凶)』
大嫌い『ヤスデ(なんなのこいつ)。ナナフシ(なんだこいつ)』
世界樹が生らす大きな葉と葉が擦れ合って、奏で聞こえる日常の音。
どこでも見られる始原の大樹は、生命に満ち満ちている。
だけど、あの樹と人は同じ生命であっても、違うもの。何もかも、違うもの。
覚えているのは、心臓の病で若くして亡くなってしまった父親の無貌。
そこに笑顔はなくて、ただ空虚があった。それこそが『虚無』だった。
母親の笑顔は思い出せない。泣き崩れた母親の悲痛しか、思い出せない。
ああ、羨ましい。すべてが光り輝いている、彼の日常が。幼馴染の環境が。
妬もうとは思わない。喧嘩別れしてしまった母と祖母。慣れ親しんだ里を出て、各地を転々としていた私達を雇い呼び寄せてくれた彼の家には、多大な恩があるから。
守れなかった。父さんは私の目の前で膝をついたのに。大丈夫、大丈夫と、あの人は苦しそうに笑った。大丈夫なんて、誰が父さんの容態を見ても思わないだろうに。
父さんは目の前からいなくなった。いや、目の前で、いなくなってしまった。
だから、次こそは必ず。次は必ず絶対に。私は守ってみせる。私が守ってみせる。
この美しい日々を。幸せな日常を。心から大切と言える人を。
・ジョブ『冒険者・魔法使い』
・武器『月光桜樹の杖』。ランク『D+〈性能D+・希少D〉』
これは父親の死後、表情を無くし、口数を減らした母親が、父親の墓、そして喧嘩別れした祖母がいるエリュンへと向かうことを決めた『娘』へプレゼントしたもの。
令息が持っているものと比べれば、これは決して高価ではなく、そして性能が良いとは言えない。だけど、この世でたった一つだけの『宝物』であることは確かだ。
・使用魔法『中位・水魔法』『下位・炎魔法・風魔法・治癒魔法』
水魔法を使用した技↓
『水穿(凝縮し、圧縮した水を一点に撃ち放つ)』
『水塊(魔力・操作的限界量の水での質量攻撃)』
『水壁(水壁を生成し、物理・魔法攻撃を防ぐ)』
水や炎などの『自然魔法』は比較的覚えやすいものの、治癒魔法はそれらと違い、習得難易度は非常に高い。
なぜ彼女が習得が難しい『治癒魔法』を扱えるようになったのかというと、それはルルドの傷を治してあげたかったから。どうにか、守れるようになりたかったから。
もし治癒魔法の習得に彼女が励まなければ、炎、もしくは風の魔法を『中位』にまであげられていただろう。しかしそれに対して後悔などない。あるわけがない。
力になれて、守れるようになれて、心の底から『良かった』と思えているから。
攻「D+」守「F」速「F+」精神「F+++」魔力「D+++〈量C・質D++〉」
筆者の感想
「結婚したら、夫を尻に敷くタイプのように思う。母親は献身するタイプだと思うので、これはおそらく祖母譲り」
+ + +
ヒガンノ・トウキ
年齢17。身長176。枝垂れ桜のようにさらりとしている短すぎない白の髪に、新たに大地に芽吹いた若葉のように色鮮やかな黄緑色の瞳。
誕生日は人歴1019年の9月10日。
長閑でありながら厳しげな春季のような見目をしている青年。
それよりも目を引く身的特徴は、額の生え際辺りに生えている、真珠のような滑らかさと、美しい輝きが目立つ、2本の角。
額から上方へ向かうように滑らかに湾曲して生えている、山羊のように歪ではない美しい二角は聞きて知る情報を鑑みるに、希少人種である『鬼人族』であろう……。
大好き『家族』『米』『菓子類』『昼寝』
大嫌い『〇〇○』『悪人』
・ジョブ『流離人』
・武器『雷竜角・四番』。ランク『A〈性能A・希少A〉』
形状は『和刀』と呼ばれる片刃の剣。素材は、トウキが過去に討伐した雷竜の角。
・防具『雷竜皮・一式』。ランク『A〈性能A・希少A〉』
着用している羽織は、一対一で打ち取ってみせた雷竜の大翼を、適当に選んだ職人に適当に加工してもらったもの。
運悪く選ばれてしまった職人曰く、硬すぎんだろ。
『 』を思い出させる雪白の色と、手向けの菊花になぞらえた金色。そして『撃滅』を誓った豪雷たる緑黄を基調にした、袖がなく、体にピッタリとあっている着物は、知る人ぞ知る『オリヅル』という人物による完全オーダーメイドの品。
これも雷竜の素材をふんだんに使っている。
全身を包む全てが雷竜由来のもののため、自然属性への耐性が突出して高い。
・使用魔法『中位・雷魔法』
雷魔法を使用した技→『雷砲』
攻「A」守「A」速「B+」精神「B+」魔力「C+++〈量C+・質B〉」
筆者の感想
『エリオラチームを単独で圧倒できるほどの実力者なんですよ、彼。登場する時期、絶対に間違えてるだろうとは思う』
+ 以下はおまけ +
オジカ・ゲントウ
年齢51。身長184。栗色の短髪と焦げたような黒茶色の瞳。無精髭有り。
誕生日は人歴986年の12月10日。生まれは『ハザマの国』
趣味『団子屋巡り』
大好き『飲酒』『勝つこと』
好き『盤上遊戯諸々』『犬』『魚の塩焼き』
大嫌い『負けること』『百足(何度も噛まれ、その都度逃げ切られているから)』
嫌い『弱者』『海(船酔いは異次元ぞ)』
ジョブ『熟練冒険者(冒険者歴36年』
武器『武槍・兜割(消失)』。ランク『D++〈性能D+++・希少E〉』
防具『上級肩甲冑(消失)』。ランク『D〈性能D・希少E〉』
防具『武道行着(紺色の道着。補修済み)』。ランク『E〈性能E・希少F〉』
攻「E」守「E」速「E」精神「E+++」魔力「F〈量F・質F〉」
筆者の感想
『距離を置いているだけで、結婚してるし子供もいそう。不自由なく暮らせる程度の金だけ家に置き送り、今みたいに流浪人のような生活をしているような気がする。
あと、絶対こいつの設定いらないだろ。扱いに困る』
* * *
新・女王魔蜘蛛
選りすぐった単一の鉱石を精錬し、砂で磨き上げたように粗のない光沢を見せつける、ダイヤモンドカットがされた白銀の殻を含め、その体高は七メートルを超える。
ピッケルのように先が尖っている、八つの脚を含めれば、全長は十メートル以上。
女王の脚は、まるで大森林に根を張った大樹の如き、太さと剛烈な強靭さを持つ。
一対の主眼と三対の副眼。脚と同数をした真っ赤な眼は、人の頭部よりも大きい。
気配に素体、戦意に殺意、それを一つに纏めて、異形。
ソラの目前にいる『コイツ』は事実、『原生物』ではない。
コイツは、魔から生まれた正真正銘の、『コロスベキイブツ』である——。
攻『C』守『B』速『E++』
生きる上での重要な機関(脳と心臓)は『殻』に包まれている『肉団子』の中にある故、晒されている外体部はいくら潰そうとも死に直結しない。
当異生物を死滅させるには、殻に守られている内体部を砕く他になく、至難。
持ち上げる力は強いが、突き出す/引き出す力はあまり強くない。強大なリソースの大半を重すぎる自重を支えることに割いているため、速度が著しく低下している。
筆者の感想
「もう二度と異形戦なんて書きたくないっす。戦闘描写が難し過ぎるし。デカイ設定とか、もうただただ書くのに困った。人並みの大きさをしていた方が想像しやすい。
巨大で超重量が過ぎると『突進と暴れる』だけで勝てちゃうからキツい。ソラ君達イチコロじゃん。本当にマジで、ありとあらゆる意味で、コイツは『難敵』だった」




