1.幼なじみ?
家が隣同士、学校もずっと一緒。
だけど、幼なじみとは素直に言えない…
まさか自分が想われているとは思っていない無自覚鈍感女子・白木麻琴と
好きな子に関しては不器用な一途モテ男子・藍葉柊斗
なかなか進展しない二人に周りが世話を焼き、少しずつ距離が近づいていく…
―麻琴Side
“幼なじみ”って…
漫画、アニメ、ドラマ、映画、小説の幼なじみは家が近所で小さいときからずっと一緒。気軽に話して、遊んで、たくさん思い出があって…というイメージがある。
私には、家が隣で幼稚園から同じ学校に通ってる同い年の男の子がいる。
男女の幼なじみというと、いろいろ期待されるが、成長するにつれて遊ぶことはもちろん、会話も減っていき、思い出も言うほどない。
なので、何が好きかなどプライベートな事は、小さいときのまま更新されていない。
正直、ここ最近の彼のことは周りから聞いて知ることが多く、私よりも周りの方が情報を持っているかもしれない。
そして、同じ学校に通っていても同じクラスになったことがない。
(幼稚園から数えたら十年…特にクラス数が多いという訳でもないが…)
と言うことで、世間の思う幼なじみのイメージと違うため、関係を聞かれても「幼なじみ」とは素直に言えなかった。
―柊斗Side
作品のような”幼なじみ”だったら今頃……何度もそう思った。
本当はもっと遊びたかったし、話もしたかった…
でも「好き」だと自覚してからは、一緒にいてかっこ悪いところを見せて嫌われたくないと思ったり、学校での付き合いもあって仲良くなる機会が時間とともに流れてしまった…
そして、こんなことなら”幼なじみ”じゃない方が、もっと自然に接することができたのかもしれない…
…今となっては、幼なじみと言っていいのかも自信がない。




