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ピーファウルの落伍者4





「次、ハイヨーヨーだ。大きく昇降するから、意外と平衡感覚を崩すことがある。注意しろ」


「了解なのです!」


 事前に打ち合わせていた試験項目を淡々とこなしていくアリア。

 滞りなく―――むしろ意外なほど軽やかに飛ぶ二式練習戦闘機。

 アリアの操縦には、無駄な操作がほどんどない。


「……変な奴だな、レトロな戦闘機には乗れるのに最近作られた玩具みたいな飛行機には乗れないなんて」


「どりゃああっ、死ねー!」


「ちょっと褒めたらこれだよ」


 調子に乗ってループしようとしたアリアの操縦を、武蔵は後部座席の操縦桿で抑え込む。


「なんですか、操縦を勝手に奪うなんて! ずるい!」


「ずるくない」


 言いつつも、武蔵は困惑を深めた。

 武蔵は先程の初動から、アリアが何をしたいのかが判ったのだ。

 二式練習戦闘機に水平飛行からループするほどの推力重量比はない。故に、アリアは僅かに機首を下げて加速していた。

 そんな小手先の技を、彼女は無意識に使っていたのだ。


「こいつ……機体特性をもう掴んでる?」


 武蔵ですら、これまでの知識と経験を照らし合わせてこの練習機を操っている。

 そんなものがなく、勘とフィーリングだけで機体の限界を見極められるというのならば、それは―――


「ああっ!」


「―――どうした!?」


 突然の奇声。武蔵は事故発生を危惧し鋭い声で問う。


「あそこにあるの、空母ではないですか!? 大きいですね!」


 地獄に墜ちろ、と武蔵は思わずアリアを呪った。


「左前の方、海上です!」


「そういう時は10時方向とか言いなさい」


 アリアの示す先の海上には、確かに全通甲板の巨艦が浮かんでいた。


「あれは空母じゃなくて護衛艦……いや違う、あれは確かに航空母艦だな」


 アリアが海上自衛隊の護衛艦を空母と誤認しているのかと早とちりした武蔵だが、目を向けるとそこには紛れもなく空母が存在していた。


「《ジェラルド・R・フォード級ですか?》」


 無線越しに由良が訊ねる。


「そこまで大きくはない」


「《なら、ノルマンディー級?》」


 由良は船舶にも詳しいなと思いつつ、だが否定。


「はずれ。つかセルフ・アークに在日海外軍はいない。あとノルマンディー級は強襲揚陸艦だ空母じゃない」


 航空母艦。その名を聞いて、外見をイメージ出来ない者はいないであろう。

 船の前後まで全てを覆う広い甲板、武装らしい武装もない異色の軍艦。艦橋と呼ばれる塔だけが甲板上に備え付けられており、それ以外の甲板上活動を阻む障害物はほぼ完全に廃されている。

 『船の上で飛行機を運用しよう』という無茶な発想を実現すべく、試行錯誤の果てに特異な外見へと進化した船。

 航空機という制約の多い兵器を腹に飲み込み、万海を駆けるリヴァイアサンは100年の時を超えて我が子達を見上げていた。


「あれは―――航空母艦『赤城』だ」


「《赤城……サルページされたとは聞いていましたが、宇宙に来ていたのですか?》」


 左側に艦橋がある空母などそう多くはない。その他の情報と照らし合わせれば、おおよそ艦名の特定は容易だった。

 遠目に見ても相当腐食が進んでおり、甲板には大きな穴が空いている。

 当時日本海軍最強の名を馳せた一航戦は、急降下爆撃機のたった2発の爆弾で致命傷を受けたのだ。


「由良は船も詳しいのですね。あの空母は有名な船なのですか?」


「日本の空母としてはもっとも有名なものの1つだよ」


「《進水は1925年。多くの戦闘を経験し、1942年にミッドウェー海戦で雷撃処分。構造的欠陥もあり、英雄的軍艦としては呆気ないほどの最期だったそうです》」


 自分の詳しい分野となると急に饒舌になる系の男の娘であった。


「由良ちゃん、ほんと詳しいね」


「《い、一般教養です……》」


 物騒な一般教養だった。


「《あと、男なので……ちゃん付けはやめてほしいです》」


「親愛表現だから許容してほしい」


「《許容したら……愛してくれますか?》」


「友愛する」


「《その言葉の理想は、現代日本では地に落ちたから……》」


 言葉とは時代によって移ろいゆく生き物である。

 フランス革命においても掲げられた尊い理想の1つは、邪悪な政治家の手によって歪められてしまった。


「なあところで人間も宇宙で生活するようになったわけだが、人間もやっぱり宇宙人に含むべきだよな? な?」


「なんのことか解りませんが、それより空母ですって! Aircraft carrier!」


 航空母艦(Mother ship)と航空機輸送艦(Aircraft carrier)はニュアンスが違うのではないか、と思う武蔵であった。

 釈然としないが、正しいのは後者なのだ。


「なんだか、普通の船の上に板を載せたって感じです」


「実際そうなんだから仕方がない」


 彼女(赤城)が就航した頃は、未だ航空母艦のノウハウが完成していなかった。その為赤城は幾度か改修され、やや歪な船体形状をしている。


「完成していた巡洋戦艦の上を削って、無理矢理甲板を付け足したんだ」


 赤城の船体形状を知りたければその名をネット検索にかけるのが一番早いが、あえて文字で表現するならばやはり『戦艦の上に無理矢理甲板を載せた』であろう。

 空母にとってどれだけ大量の航空機を載せられるかは重要な性能なので、本来ならば船体部を出来る限り格納庫にしてしまうのが望ましい。しかし元戦艦である赤城は構造的に無駄が多く、その260メートルの巨体の割に積載数が少ないのだ。


「甲板の前の方、柱で無理矢理支えてます」


「あの頃の空母なら珍しい構造ではないが。赤城は延長してるし」


 それはもうマジで、無茶に無茶を重ねた船なのである。


「武蔵、ちょっとあの鉄骨の間、通り抜けて下さい」


「俺に死ねと申すか」


 というか、軽飛行機であっても幅が狭くて翼端が引っかかるので彼女の指摘する隙間を飛行するのは不可能である。


「でも前に、ゲームで吊橋の間を戦闘機で飛ぶ映像を見ましたよ」


「このゲーム脳め。そういうのはミサイルが無限に打てるゲームだけの中だけにしなさい」


「―――って、あれ?」


 アリアは先程の会話に奇妙な点を見つける。


「呆気ない最期って、フツーに目の前に浮かんでるじゃないですか」


「いやだから、あれは海から引き上げられたんだ。多くの兵の亡骸と共にな」


「何故今更? 死者は眠らせておけばいいものを」


「奇遇だな、俺もそう思うよ」


 赤城を始めとして、世界中の戦没した船が現在積極的に海底より引き上げられつつある。この活動のきっかけは、大陸解体と呼ばれる出来事であった。

 大陸解体―――この時代において近代史の教科書に確実に載っている事件だ。

 大陸解体について、この場で多くを語ることはしない。それはまた別の物語である。

 ただ日本への影響として、その余波は日本にも押し寄せていた。

 大陸国家の軍閥の暴走、暴徒化である。

 大国の滅亡劇は、パンドラの箱が如く武力を持つ無法者が世界に解き放たれてしまった。今や7つの海に跨り、崩壊したハリボテ超大国が残滓……肥大化した統制のない海軍戦力が、現代の海賊となり闊歩しているのだ。

 直接的な海賊行為を及ぶ者はほぼ殲滅されたものの、未だに無許可のサルベージなどが頻発している。そこで『他人に盗まれて無残に解体されるくらいならば』と、かつての所有国が現在必死に歴史的な船を先んじて引き上げているのだ。

 もっとも、引き上げた後の扱いは依然として問題のままだ。赤城もまた、解体するべきか展示していくべきか、議論の真っ最中である。


「―――と、いうわけだ」


 武蔵は神妙に締めくくった。


「なにしたり顔してるんですか。ほとんど由良が説明してたじゃないですか」


 地の文強奪作戦失敗だった。


「とにかく、技術の進歩もあって今は空前の沈没船引き上げブームなんだよ」


「ブームというか、必要に迫られてやっているだけでは……?」


「まあ、日本にしては対応が早かった。こういうのは一歩出遅れる印象だったんだけど」


 海洋国家だけあって、この問題は日本も大きく関わっている。

 今、日本はあちらこちらで船をサルページしまくっているのだ。


「《事件の最初期に、戦艦大和が盗まれましたからね……》」


「大和はなぁ……日本人が大好きな戦艦だし、そりゃブチギレ案件だよなぁ……」


 今現在、戦艦大和は行方不明だ。

 忽然と消えた巨艦に、日本中が大騒ぎとなったのである。

 最新鋭の護衛艦にやまとと名付けられたのは、この影響があるとすら言われている。

 武蔵としては流石にバカバカしくて、ちょっと信じたくない逸話である。


「《歴史的価値や資料的価値はともかく……鉄としての価値すら、今となっては怪しいです。日本近海でまた沈められて、漁礁になるのかもしれません……》」


「見世物か、資源か、海底の奇妙なオブジェか。武蔵は、どちらが船にとって幸せだと思いますか?」


「さてな。どちらにしても、あまり利益にならなさそうに思えるんだよなぁ」


 見世物として記念艦にするにも金がかかるし、解体するにしても金がかかる。

 いっそ、サクッと近海に再び沈めた方が安牌という意見もその通りなのだ。

 武蔵は太ももに貼り付けたスケジュールを確認する。


「次は急降下からの引き起こしだ。想定されるGは5倍で15秒間、行けるな?」


「どんとこいです」


 安請け合いするアリア。


「《え、え? お兄さん、それはちょっと……!》」


 武蔵の要求が苛烈であると気付いた由良だが、制止する間もなく練習機は空から落ちていった。


「急降下こそ対地攻撃の真骨頂だ! サイレンを鳴らせ、アリアァ!」


「なのですー!」







 飛行試験を終えた後、一度地上に降りて武蔵とアリアは操縦について話し合った。

 意外とというべきか、一連のテスト飛行ではアリアはおおよそ問題ない操縦が可能という結論に達した。


「素人にしちゃあ及第点―――いや」


 武蔵の感覚としては、むしろ筋は良かった。

 空間認識能力が高いのか、パイロットが一番苦戦する三次元機動における適応性が抜群に高い。

 人は鳥と違い、後天的に空を飛ぶ感覚を覚える必要がある。

 アリアには、それが最初から備わっていた。


「なあアリア、お前の総飛行時間ってどれくらい?」


「かれこれ5億年は飛び続けてきました……」


「5億年前は三葉虫の時代なんだよなあ……そういうのいいから」


「確か30時間ほどだったかと」


 それは小型機ライセンスを取る訓練としては、明らかに短い飛行時間であった。

 つまり彼女は祖国にて、かなり要領良くライセンスを取れたのだ。

 それも今の武蔵としては理解できなくもない。今日の飛び方をできたなら、教官も安心して次に進むように指示するであろう。

 如何なる理屈か、彼女の操縦は超軽量動力機と比べ遥かに上等なものであった。

 こんなことなら下手に簡略せず、1から教えるべきだったかと武蔵は教育方針の是非を考え直す。


「扱いやすい機体とはいえ、仮にも古い戦闘機だぞ。むーっ……?」


 もしや何かコツを掴んだのではないかと考えて、再度超軽量動力機に乗せてもみたのだが、やはりマトモな挙動はしなかった。

 従来機では乗れるのに、新型機には乗れない。

 なかなかに奇妙な話だった。

 軽飛行機と軽動力機の差異は大きいが、その中でも武蔵は操縦に関わるある装置に注目する。


「最近の飛行機は高度なコンピューター制御によって安定飛行している。それはいいな?」


「はい。コンピューターによる補正がなければ、風などの影響を受けてとても真っ直ぐ飛べない……でしたか」


「そうだ。何せ軽いからな、簡単に風に煽られる。だから風を受けた瞬間にセンサーで感知して、即座に元の姿勢に戻すシステムが組み込まれているんだ」


「自転車みたいです」


 よく判らない解釈だった。

 武蔵が用意した二式練習戦闘機はハカセの趣味もあり、オリジナルのままコンピューター非搭載の旧式機であった。近年では当たり前な、操縦入力と出力の間にコンピューター制御を介する装置を搭載していないのだ。

 こういった機体は特定の条件が揃うと操縦者の意図しない動きをしてしまう場合があり、そもそもそういった状況に陥らないようにコンピューターが操縦を監視しているとも言える。

 双方の操縦感覚に違いなどない。ないのだが、それでもやはり違うと感じることもある。


「運転手の意に反して動くなんて、変な感じです」


「こういった制御にコンピューターを噛ませる方式を『フライ・バイ・ワイヤ』や『フライ・バイ・ライト』などと呼ぶんだが……まあそれは置いといて。人によっては、この補助で違和感を感じることがあるんだ」


 自動車の話だが、初期のパワーステアリングではハンドリングに違和感が残ったように、フライ・バイ・ワイヤにおいても未熟な技術を使用している際に違和感が残る場合があった。

 既に実用化されて久しい技術なのでそういった事例はほとんどないが、超軽量動力機の場合はどうしてもブレが大きくなる。そのことを、武蔵は今までの経験から知っていた。


「そういったパイロットの操縦と実際の飛行、その差異がお前を混乱させているんじゃないかと俺は仮説を立てた」


「お兄さん、なんだかピンと来ないお話なんですが……そんなことはあり得るんですか……?」


 由良が釈然としなさげな顔で不思議がる。

 まったくもって、武蔵も同感だった。


「そうだな、自分で言っててよく解らん」


「はい?」


 困ったように、武蔵は溜息を吐いた。

 やはり武蔵とアリアは根本的に違うタイプのパイロットなのである。


「あの、そのフライバイナントカを外せばいいのでは? さっきまで乗ってたセスナには搭載されていないのですよね?」


「『セスナ』は飛行機の種類名じゃねーぞ」


 若干世間で勘違いされている気があるが、『セスナ』はある一機種を指す登録商標、固有名詞である。

 小型飛行機全般をセスナ機呼ばわりしたところでいちいち突っ込むほど武蔵も几帳面ではないが、一応ながら戦闘機をセスナ呼ばわりするのは流石にツッコミ事案だった。


「そもそも超軽量動力機を改造すれば法律違反だ。つか、安全装置を外せってことだぞ?」


「危なくて飛べないということですか?」


「俺だって、軽量な飛行機を補助なしで飛ぶなんてことはあまりしたくはない。せめて1トン以上ないと軽飛行機は安定して飛べはしない」


 これはとあるエアレーサーが証明した経験則である。

 かつてエアレースにて、軽量なカーボンの機体に自動車用エンジン(なんと日本製)を積んで挑んだ新造機があった。

 ポンドレーサー。ある程度の剛性を必要とする戦闘機ではなく、速度を追い求めるエアレーサーとして最適化され設計された双胴前進翼機という独特のコンセプトを持つ機体だ。

 革新的な設計を引っさげて挑んだポンドレーサーであったが、残念ながら結果は伴わなかった。エンジンの不調もそうだが、機体が軽すぎることで乱流の影響をモロに受けてしまうデリケートな飛行機だったのである。

 競技用であっても、ある程度の重量は必要。そんな教訓を残し歴史の狭間に消えた、刹那に瞬く流れ星のような飛行機だった。


「そもそも、エアレースでは重量下方制限がありました……よね」


 うろ覚えらしく、訊ねるように由良が確認する。


「いや、重量制限があるのはアンリミテッドクラスまでだ。レジェンドクラスでは制限が緩和されているから重量制限はない」


「安全より性能を優先するのですか、アホですね」


「アホじゃなければ空中でレースしようなんて思わないさ」


 アリアの一刀両断に、武蔵は同意した。エアレーサーなど例外なくアレな人種である。

 ちなみに、武蔵の零戦は重量400キロを切っている。これは特に軽い部類だが、挙動の不安定さと引き換えに無類の上昇力を誇っていた。

 関係者曰く―――あのゼロの上昇速度は、ジェット戦闘機に匹敵する。


「でも、あの超軽量動力機の操縦技能ってエアレーサーとして必須ですか?」


「超軽量動力機は必須じゃないが、フライ・バイ・ワイヤの操縦は必須といっていいレベルで普及している。最近の飛行機は例外なくコンピューターを使用しているからな」


 コンピューター制御された飛行機には乗れない、というのはアリアの今後にとって大きなハンデだ。なんとか解消したいところである。

 だが、そもそもアリアが超軽量動力機に乗れない理由がフライバイワイヤのせいであるという確証もない。


「たまにお前みたいな変なヘタクソ、略してヘクソはいるもんだが……そういう輩は総じて理屈を超越した不器用さを発露するものだ」


「その略称を使うことに、貴方は罪悪感の1つも感じないものですか?」


「アリア、将来お前って航空機関連の仕事をするつもりある?」


 ぽかん、と惚けるアリア。

 やや放心した後、彼女はあっけからんと答えた。


「将来の夢は愛する人と幸せな家庭を築くことですが」


「ブフゥ!」


「おい人の夢を笑うとは何事だ」


「げらげらげら!」


「お前最低だ!」


 武蔵とアリアの応酬は、すぐにほっぺたのつねり合いに発展する。

 そんな2人のじゃれ合いを妙子と由良は呆れた目で見守っていた。


「まーたやってるわ」


「仲がいいんですね。……2人は特別な関係、なんですか?」


「お付き合いしてるのかってこと? お互い憎からず思ってるとは思うけど……武蔵くんはほら、ハーレム志望だから」


「……大変なんですね」


「なにを他人事みたいに言っているのかしら。由良ちゃんも標的よ?」


「僕で……良ければ」


 ぽっ、と頬を赤らめる由良。

 由良はともかく一般的な見解として、日本で一夫多妻制もどきを行ったとしても普通は白い目で見られる。

 一夫一婦が望ましい、と女性陣も当然のようにそう考えているのだ。


「問題は武蔵くんがゴリ押しでなんとかしちゃいそうなことなのよ」


「ゴリ押しで法律を捻じ曲げる……さすがお兄さん」


「彼は目的の為なら全力を尽くすタイプよ。この前は自分の願望の為に、2つの空部を巻き込んで宇宙護衛艦見学を実現していたんだもの」


 一般的な空部なら、まともな顧問や経験豊富な先輩がいたならともかく。

 廃部寸前の同好会と化した空部でありながらにして、あの手この手で見学を敢行したのだ。それが無茶でないはずがない。


「先輩は……」


「んー?」


「先輩は、お兄さんのこと……どう思ってるんですか?」


「あ、うーん。それは」


「2人とも、もう1回飛ぶんで準備してくださーい」


 妙子が答える前に、喧嘩を終えていた武蔵が準備を促した。

 目を丸くして、肩を竦める妙子。

 マネージャーの彼女に出来ることはない。機体の準備を由良に任せ、妙子は駐機場の隅へと下がっていった。




流行りに乗って人工知能に誤字チェックをしてもらっているのですが、どうにも今日の彼女は調子が悪いようです。誤字が残ってたらごめんなさい。

本文はほぼ完全に私が書いています。

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