いっくんのお仕事
美味しそうな匂いがする。
あとは香ばしいコーヒーの香り。
・・・ん。
・・・っ!
「おはよう、カエデ。」
いっくんが椅子に座ってコーヒーを飲んでいる。
既視感がすごい!
「いっくん、もう大丈夫なの?」
「うん、ありがとう。カエデが看病してくれたおかげかな。」
「よかった~。」
「カエデも食べるでしょ?朝ごはん作ってあるよ。」
・・・
「カエデ今日は用事ある?俺は仕事なんだけど。」
「うん、住むところ探そうかなって思ってるよ。」
「そっか。別にここにいてくれてもいいけどね。」
「そういうわけにもいかないよ。・・・でもまだまだわかんないこといっぱいあるから、その時は助けてね!お姉さんとの約束よ!」
「はいはい。今日はまだ帰ってくるんでしょ?鍵はカエデのトランスレーターにインストールしたままにしとくから。」
「うん、ありがとう。ところでいっくん、今日は仕事って言ってたけど、何の仕事してるの?」
「なんだと思う?」
「んー、ホストとかだったりして?」
「ホストって何?」
こっちの世界ではホストとかないのかな。まあ、あたしの場合元の世界でも行ったことないんだけど。
「女の子を喜ばせるお仕事?かしら。」
「う~ん、確かに女性のお客さんが多いかなぁ。じゃあホストなのかなぁ?」
「お仕事でお酒は飲むの?」
「お酒?飲まないよ、仕事できないじゃん。」
「じゃあそれはホストじゃない。」
「そうなの?」
「うん。で、なんの仕事してるの?」
「内緒。」
「内緒かーい!」
後でこっそりついていってやろうかしら。
なーんて。お姉さんはいい人なのでそういうことはしないの。
よかったね、いっくん。でも正直結構気になるよ。




