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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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大天使カマエル(魔王サイド)

魔王、シリウス、セナの3人は眠くなり、横になった。


お婆さん「どうやら眠ったようじゃのう、ククククッ晩飯を出す手間が省けたわい。まずは、この変態じじいを味噌汁鍋にぶち込んでと。」


お婆さんは、シリウスの脇を後ろから抱え、台所まで引きづって行った。台所には、五右衛門風呂のような巨大な鍋があり、その中に味噌汁ができていた。


魔王「ゴリラパンチ!!」


お婆さん「ぎゃあああ、お前、眠ってなかったのか!!」


魔王「子どもの頃、お前みたいなババアの話を聞いたことがある、宿を提供して、旅人を食う話だ、まさかと思って寝たふりをしていたんだよ。」


お婆さん「お前、ゴリラのくせに、なかなかやるな。」


魔王「ババア、お前をこの味噌汁の中にぶち込んでやる!!」


魔王は、お婆さんを抱え、巨大鍋の味噌汁の中に放り投げた。


お婆さん「あつっぎゃあああ、熱いいいい!!ちくしょおおおお!!」


魔王「ハハハハッちょっとポチに、ババア汁の味見をさせてやる。」


魔王は、表にいるポチを連れに行き、戻ってきた。

巨大鍋の中を覗くと、ババアが、味噌汁の中に仰向けに浮かんでいた。ポチも巨大鍋の中を見た。

魔王は、お玉で汁を掬いあげた。


魔王「ポチ、この味噌汁は美味しいぞ。」


ポチ「クウーン。」


魔王「なに?汚ないババアが入ってるから嫌だと?食べろや、このクソ犬、殴るぞ!!」


ポチ「ガオ、ワンワン」


魔王「絶対死んでも食べないだと?口の中に、無理やり詰め込んでやる!!」


お婆さん「グオオオオッこのクソゴリラ!!ぶち殺してやる!!」


巨大鍋の中から、もの凄い叫び声が聞こえた。

魔王とポチが、巨大鍋の中を見ると、お婆さんは立ち上がり、巨大な5メートル程あるガマガエルに変身した。


魔王「まじか。」


ガマガエルは、巨大鍋から飛び出て、魔王とポチの前に立ち塞がった。


ガマガエル「危うく茹でられるとこだったぜ、俺は大天使カマエルだ、俺の好物は魔物、デビルタウンは魔物が多いから、ここは魔物が食い放題だぜ。」


魔王「この野郎、カエルの天使とはふざけやがって!!ぶっ殺してやる、ゴリラパンチ!!」


しかし、ブヨブヨしたカマエルの皮膚には通用しなかった。


カマエル「フロッグ張り手!!」


魔王「ゴリラガード!!クッ」


カマエルの破壊力抜群の張り手は、ゴリラガードの上からでも充分効いた。魔王は吹っ飛び、台所の壁を破って、表に放り出された。ポチは、冷気と炎と毒ガスを吐いた、カマエルは、口を大きく開けて、それらを全て呑み込んだ。


カマエル「フロッグキック!!」


ポチも吹っ飛び、台所の壁を破って、表に放り出された。


シリウスが、闘いの衝撃の音で目を覚ました。

状況がよめず、ぼうっとしている。


シリウス「えっと、そうだ、魔王様達と酒を飲んでいて、寝てしまったんだった。」


カマエル「フロッグ往復ビンタ!!」


カマエルは、寝起きのシリウスに強烈な往復ビンタをおみまいし、シリウスは気を失って、再び眠ってしまった。


カマエル「まずは、今夜のメインディッシュのゴリラからだ、あのムキムキの体は旨そうだ、骨と皮だけのじじいは、いらねえんだよ!!」


カマエルは、横たわっているシリウスに蹴りを入れ、魔王を追って表に出た。


カマエル「あのゴリラめ、無駄な体力を使わせやがって。ババアのまま、料理されてばいいものを。」


魔王「ポチ、大丈夫か?」


ポチは、意識はあるがカマエルの蹴りをもろ喰らい、しばらく動けそうになかった。


魔王「クソッポチがこんなになるとは。あのカエル、めちゃくちゃ強いぞ、ヤバイなあ。」


魔王とポチの所に、カマエルがやって来た。


カマエル「待たせたな、もう味噌汁鍋に入れてみたいな、手間がかかることはしないぜ、ひとおもいに、一気に丸のみしてやる!!」

カマエルが、魔王に襲いかかろうとしたとき、


セナ「ストーンシャワー!!」


目を覚まして、駆けつけたセナの石つぶてが、カマエルに当たった。

カマエル「イタタタッそういや、漬物石がいたなあ。」


カマエルは、セナの方に向き直り、大口を開けて、セナのストーンシャワーを全て呑み込んだ。


セナ「なんだ?こいつ。」


カマエルは、大ジャンプをして、セナに張り手をかました。

カマエル「ジャンピングフロッグ張り手!!」


セナは張り手を喰らって吹っ飛び、気絶した。

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