満月(魔王サイド)
魔王「クソッゴリラパンチラッシュ!!」
魔王は、カマエルにゴリラパンチの連打をしたが、効果がなかった。
カマエル「全然効かねえよ、フロッグ張り手スペシャル!!」
魔王「グワアアアア!!ゴリラガード!!」
カマエル「ハハハハッまるで、力士と子供のケンカだな、そりゃあ、フロッグチョップ!!」
魔王は、ゴリラガードでなんとか張り手の連打は防いだが、フロッグチョップを肩にくらい、膝をついた。
魔王「もうダメだ、こいつには絶対勝てない、こんな強い奴がいたとは。」
カマエル「そろそろ食事にするとするか、死ね!!張り手スペシャルからのぶちかまし!!」
魔王「グハッ」
カマエルの強烈なぶちかましが決まり、魔王は吹っ飛び、大の字になって倒れた。
魔王「今まで散々悪いことをしてきたから、罰があたったんだ、まさか、最期はカエルに食われて終わるなんて。」
魔王の心は完全に折れ、仰向けになったまま夜空を眺めた。
魔王「最期だというのに、きれいな夜空だ、しかも、今日は満月か・・・・まんげつ・・・・。」
魔王は立ち上がった。
カマエル「あの攻撃を喰らって立ち上がるとは・・・・ん?お前、人間になってるぞ・・・・そうか、分かった。今までゴリラに変身してパワーアップしてたけど、エネルギー切れで、人間に戻ってしまったようだな。」
魔王は、身長が縮み、両腕の毛がなくなり、20代ぐらいの青年になっていた。その辺の草をちぎって、ナイフのような感じで、ダブダブになった作業着の上着の袖と、ズボンの裾を切り、切り終わると、そのちぎった草を、今度はゴムのように伸ばして、ベルト代わりにズボンに巻いた。
魔王「人間?・・・・違う。ただの人間じゃない・・・・俺は勇者だ。」
魔王は、勇者だった頃の自分を、少しだけ思い出した。かつて、勇者だった魔王は、ポチと共にデビルタウンに攻め込み、魔王を倒した。そして、しばらくデビルタウンで生活をしているうちに、魔物達と仲良くなり、気がつけば、ゴリラになって魔王になっていたのだ。
カマエル「ハハハハッこいつ、死を目前にして、おかしくなりやがった。」
魔王「俺は、自然界に守られし勇者だ、カエルのお前は、たぶん相性最悪だと思うよ、サンタクロース、カミング!!」
魔王は、魔法を唱えた。すると、カマエルの後ろの方から、サンタクロースがそりでドリフトをかましながらやって来た。
カマエル「ウオッ」
サンタクロースは、カマエルを透き通り、魔王の前で止まった。
サンタクロース「クリスマスでもないのに、プレゼントを欲しがるとは、さすが勇者だね、ほらよ、今日のプレゼントは、今、世界で話題のこのかわい子ちゃんだ。」
そりの後ろの荷台から、茶髪で三つ編み、緑のスカートにグレイのボーダーカットソー、ネイビーカラーのジャケットを着た、若い女子が降りて来た。
若い女子「こんにちは、勇者さん。私は、タイマノツルギです、よろしくお願いします。」
サンタクロース「じゃあな、グッドラック!!」
そう言って、サンタクロースは立ち去った。
カマエル「「おいおい、いくら今から死ぬからって、デリヘル呼んでるんじゃねえよ、いくら俺が天使だからって、エッチが終わるまて待ってやらねえぞ!!俺は容赦なく、今からお前を食べちゃうよ。」
魔王「フッじゃあ、待ってくれないお礼に忠告を。大天使さん、逃げるなら今のうちだよ、死ぬのは俺じゃなくて、あんただ、行くよ、ツルギちゃん!!」
タイマノツルギ「はい、勇者さん!!」




