↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大賢者の弟子ステファニー  作者: 楠ノ木雫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
34/110

■33 後処理と原因解析


「ポイズンスネークとガーゴイル各2匹仕留めました」


「ありがとうございます。全て研究材料にしますので収納しましょう」


 

 あれから、水晶から出ていた毒霧で狂ってしまったモンスター狩りが大急ぎで行われていた。私も参加して、モンスターを回収している。


 この代物は、分からないことだらけ。だから、王様直々に捜査依頼が出ていたのだ。


 あの王太子殿下がおっしゃっていた〝アズライト〟という人物についても何かわかるかもしれない。





 ……というのは建前で、


 知らないものが目の前にあった時の好奇心って抑えられないに決まってるよね。


 王宮術師の仕事部屋を使っていいと王太子殿下に許可が出たので、この後持っていくつもり。


 私の家では全部を取り出すのには無理がありすぎるからね、ありがたい。



「そういえば、ルシルさんは?」


「ジョシュアと家でお留守番です」


「あぁ、成程」



 出かける時も、色々とあった。あんな悲しそうな顔されたら行きづらいよ。それでも、休養中のジョシュアをこんな所に連れてこれないからやっとの思いでお留守番させてここに来れたのだ。


 けど、これから王宮に行って解析もしなきゃいけないし……これからちょっと寄ってルナンさんにお願いしようかな。この前何かあったら頼ってと言ってくれたし。



「ステファニーさん、もうここは大丈夫ですので一足先に王宮へ」


「ありがとうございます、ではよろしくお願いしますね」





 あれから、一旦家に帰りジョシュアに説明した。


 いやぁ、泣かれそうになってしまったよ。大丈夫、ちゃーんと帰ってくるからね。そう何度も言い聞かせて王宮へ。



「おや、デイム・ステファニー」



 後ろから、以前聞いたことのある声がかけられた。



「久しぶりだな」



 え……王太子殿下の叔父様!?



「ごっご機嫌麗しゅう……」


「そんなに硬くならなくてよい、忙しい所を引き止めてしまっただろうか」


「あ、いえ……」


「そうか。ラファール領のモンスターの件、聞いたぞ。現状はどうだろうか」


「え、えぇと、モンスターの処理は粗方片が付きまして……後は原因の解析です」


「そうか、上手くやってくれているようで安心した」



 え、えぇと……これはどうしたらいいのだろうか。


 そんな時、



「ご機嫌麗しゅう、太閤様」


「あぁ、アスタロトの嫡子か。いや、もうアスタロト公爵か」


「はい、先程」


「そうか」


「……?」



 あら? この人、どこかで……? でも、黒髪に赤い瞳の人って初めて会ったかも……勘違いかな。


 凝視していた事に気が付いた時には、ニコリと微笑んできた公爵様。失礼だったか。



「では私は失礼しよう、ではまた」


「はい」


「は、はい」



 太閤様は私達に一言残してその場を去り、この場には私と公爵様の二人となってしまった。


 公爵様になったって言ってたけれど、見た目17、18あたりの若い男の人だ。珍しいけれど、貴族の事情というものか。



「初めまして、いや、初めましてというべきではないだろうが……」


「……??」


「バートン・アスタロトだ」


「あ、ステファニーです。公爵様」


「公爵様、と呼ばれるのはあまり好きではないんだ。先程なったばかりだからな。まぁ、そんな事を言ったら君は困ってしまうか」


「え、と……」


「バートン、と呼んでくれると嬉しいよ。では失礼する」



 いえ、そんな訳には……と言わせてくれずに颯爽と行ってしまった。次に会ってしまった時にはどうすればいいのだろうか。



「……どこかで、見たことがあるような……」



 あっ、早く術師部屋に行かなければ!!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。