ショボくれ
読んで頂いて居る片方ありがとう御座います。
メデューと呼んだ、金髪の長い髪を持ち、時々毛先が蠢めき、黒のビキニアーマを着け腰には二本の鉈を座している。
【七竜魔王】が1人、空王エアダスの配下の女である。
「随分ショボくれてんね~何んかあったのかい?」
ケルべは静かに教えてやった。
「俺の魔眼が、三人組の二人が霊力持ちと見抜き、無言で三人共真っ二つにした、つもりだった。次気づいら、そいつら普通に歩いてた‥夢かと思ったけど俺の魔眼は騙されない。」
(それで?)
「そんな思いで、大声出したのよ‥そしたら立ち止まり三人が振り向いてコッチを見たんだ、その時よ、三人の後ろに五体の山ほど巨大な魔獣が現れたんだよ‥少し驚いたけど‥ここからが、本題よ。」
(何を見たのさ?)
「霊力が無いひ弱な男の後ろに、山ほどの魔獣を遥かに越えるデカイ影をさ‥炎王様や空王様なんか足元にも及ばない‥いや‥偉大なる御方と同格の存在だった‥魔神‥」
(それで?)
「小便チビリながら、土下座して有り金全部出したのよ。泣きながら、震えて命乞いよ。」
(はぁ~?)
「行け!次は無いぞ!ってデカイ影が腰を曲げて、頭の上から覗く様に言ってよ‥」
(そんで?)
「何とか見逃してくれたのよ。」
そう言い終えると、メデューの持っていたグラスを取り横にあった酒を入れ一気に喉に流し込んだ。
最後に、
「俺は、暫く姿を眩ます。命があったら又会おう。」
そう言い残し、ケルべは店を後にした。
店に残ったメデューは、
「クックック‥楽しい話しを聞いた‥」
何かを企み1人手酌酒を楽しんでいたのは、
‥‥俺の知らぬ‥‥ところ‥‥
生暖かい目で宜しくお願いします。