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03:最後の晩餐

 その日は、副会長と一緒に晩ご飯を食べた。

 月が無い夜で何だか不気味だったけれど、副会長は特に気にしていない様子だ。

 それどころか、いつもより機嫌が良さそうだ。


「ふふふ、以前から、今日はミミちゃんと一緒に晩ご飯を食べるって決めていたのよ」

「嬉しいです~っ!」


 副会長とはすっかり打ち解けていた。


「ねえ、ミミちゃん。良かったら、今日はうちに泊まっていかない?」

「……え……でも……っ」

「大丈夫よ!夏休みだし、見回りの先生には私から言っておくわ!」


 今日の副会長は、なんだか強引だ。

 私も先輩のお部屋にお泊まりできるのは嬉しかったので、その言葉に頷いた。


「良い子……」


 副会長がそのまま私の頬にキスしたので、少しびっくりした。

 ……彼女って、そっちの人なの?……まさかね。


 副会長の部屋のベッドはとても広い。

 マルグリット寮にあるベッド四つ分くらいの広さがある。

 ちなみにマルグリット寮のベッドは小さい上に、二段ベッドだ。

 上にリル、下に私が寝ている。


「ミミちゃん、こっちへいらっしゃい」


 パジャマに着替えた副会長が私を手招きする。

 湯上がりで、濡れた髪をターバンでまとめている彼女は、とっても色っぽい。


「はーい!」


 今日は突然のお誘いだったので、私は彼女のパジャマを借りている。少し丈が長い。


「はいコレ。ミミちゃんの分」


 見ると、彼女は手にマグカップを持っていた。

 私が毎日寝る前にホットミルクを飲んでいると言ったから、副会長がわざわざ用意してくれだようだ。

 優し過ぎる……っ……!


「あ……ありがとうございます……!」


 温かいマグカップを受け取り、口を付ける……。甘い香りが広がった。


「……おいしい」


 そう言うと、副会長は満足げに微笑んだ。


「それは、良かったわ」


 本当に美味しいのだ。

 いつも自分でミルクにハチミツを混ぜて作っているものと同じはずなのに、このホットミルクは濃厚で、ほんのりと花の様な良い香りもする。


 急に眠くなって来た……。


「あらあら、疲れてしまったのね。もう遅いし、寝ましょう」


 副会長に促されて私はベッドに入る。

 彼女に優しく髪を撫でられているうちに、私は深い眠りに落ちたのだった。


 眠る瞬間、彼女の唇が満足げに弧を描くのが見えた気がした。


こっちの話の方がサクサク進む気がする……。

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