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久々に気分転換に狩りに行こうと思い【キャラクター】でクモになる為に外へ出て人影の無い場所へ。
「……!」
ヤバい!みられてる!
嘘。何時から?何処から?
帰る。
落ち着け。落ち着け。
自分の〈隠密〉50超えてから大丈夫だと思っていたのに。
気付かないって称号持ちクラスだ。何でそんなのが?スノーになってから何もしてないのに。
強いて言うなら正当防衛位。
外に出る12歳が珍しかったから?いや、学園都市だ。都市周辺のランク1程度しか出ない所なら10歳でも出歩いている。
真っ直ぐ帰って寮の部屋。【キャラクター】で確認。
まだみてるよ。
「うっ。ううっ。……ぐすっ」
涙出てきた。
ただの怖がりで、好きなことやったりしてるだけなのに。
最近も将来を考えて勉学に励んでいるだけなのに!
だめだ。情緒不安定。
人に監視されているのだけが分かるのが怖すぎて。
監視されていても誰からとか何処からさえ分からない。
寝たふりしながら必死に〈気配感知〉や〈魔力感知〉を使うが、見つけられない。
そういえば、隠密系に関しては本人のLvが低い方が見付けにくいらしいって論文読んだ事有るなあ。
つらつらそんな事を考えながら夕方までふて寝。
見られてるなら、それらしい生活しないとと思いながら久しぶりの夕食。夜は少しだけ写本の内容覚えて寝たふり。
はっと気付く。【キャラクター】は……なる。よし、視線は離れた。
でも、またいつ戻って来るか分からない。戻って来ても自分じゃあ気付けない。
……明日は図書搭で世界の魔物分布調べよう。
どんな所が良いかなあ。
~
「……ボス?」
「ああ?"蚩暗"か」
「報告、~よ」
「ふむ。その件はそこまででいい。それだけにお前が張り付けになるのは勿体ない」
「分かったわぁ」
~
図書搭で地形や魔物分布を調べる。
さっさと頭に叩き込み、寮の部屋を片付ける。
チマチマと【キャラクター】で視線が有るかを確認するが無い。
けど、たまたま今は居ないだけかもしれない。
門から出て、隠れる。【キャラクター】、視線は無い。
進化して出来るようになった、混系ドラゴンに魔物化。
【キャラクター】と違って混人と言う種族の魔物化では魔物と同じ事が出来る。だから飛べる。
鳥系の羽、鱗系のウロコや目、鬼系の角に獣系の爪や牙。
混ざりものの混系、ドラゴン。
混人になって知ったが、魔物の特性のせいか魔物化は一部身体能力が変化する。
ドラゴンなら目立つが、真っ直ぐなら混系の中で一番速く飛べる。
中央から辺境まで飛んで、街道の側、都市と都市の間で降りてクモで木の陰に身を潜める。
いや、ドラゴンは基本ランク5だ。騒ぎになるだろうから人が来ない内に離れよう。
人馬(速く走れる)の姿になってこの場を離れる。
やっぱりもう人が。〈気配感知〉で人の集団から離れるように動く。
確か、"星薬"の頃は、まず称号持ちが1時間以内に呼び出し。その間に会議で決まった事か偉い人の指示を称号持ちに伝える。何だかんだ町の危機かもしれないので商人か貴族の称号持ちがなだめすかせて言質をとって戦闘出来る称号持ちが出撃。
ここまで3時間。
ガッ。
「!」矢だ。
「あそこだ!」
また見つかった!?〈隠密〉してたのに。
あれか。〈魔力感知73〉の。
脚が速いのが偵察に来たか?
にしては、矢を放って来た。
魔物化だから別の混系魔物の姿には変われるが、人馬では逃げる以外に選択肢はない。
逃げよう!
ダッ。
「あ。おい!待ちやがれ!」
何か言ってたが無視。
ざっと視たところ、比較的速い連中の集まりだが、基本は戦闘が主な冒険者だ。自分の方が速い。
辺境寄りの中規模な町と街
「では、そちらの町でも見つけられなかったと」
「率直に言うとそうだ。だが、ドラゴンだぞ!あんな巨体が隠れられるとは思えん!」
「実は、私どもの街の冒険者がこの辺りに居ないはずのケンタウルスを見たと言っていまして」
「なんだと?まさか、スタンピードか!?」
「いや。魔物の逃亡なら縄張り争いに負けたランク5のドラゴンに追われるようにランクの低い魔物から順に通るはず。しかし見たのは混系2体だけ。しかもドラゴンの方は去った姿も確認されていないのに居ないと」
「何が言いたい?……いや、まさか。だが、ランク5だぞ?」
「ええ。擬態系の魔物の説が濃厚だと」
「……だとしたら、混系、擬態スライムか?だが、擬態スライムがランク5など……」
「だから、新種でしょう。恐らく擬態スライムの進化後。ランク5はそもそもあまり確認はされて居らず擬態スライムが何に進化するかも分かって居ない」
「ううむ。……そのケンタウルスは何処へ?」
「……分からない。ランク4のケンタウルスだと思い称号持ち3人のパーティーが不用意に攻撃を仕掛けたそうだ。ケンタウルスだとしても称号持ちが追いつけない速度だったそうだ。だからこそそれもただのケンタウルスでは無いと判断した」
「そうか。……逃げたと言うのか。では、名付きかもしれんな。……こちらの町では新たに発見されたランク5と言うことで発表する。」
「私の街でもそのように」
「では」
「はい」
キャラクターはみられている時は姿を変えられない。
視線の有る無しはこれで判別。
獣系の角と鬼系の角の違い。
獣系は爪や牙と同じような身体の一部。
鬼系のは魔力の塊。のイメージ。身体で一番固く、角の本数が多い程魔力が多い。角が折れると『特殊部位欠損』、HPではなく最大MPが減る。
爪、牙、毛は部位欠損ではなく、任意で生やせる。
但し、生やす際程度によってHPが減る。
短くしたり形を整えるには相応の道具等必要。
勝手に伸びる事は無い。
主人公の【キャラクター】使わない本来の姿は興味本意で髪を伸ばした結果、短く切れなくなって足首まで長さが有るようだ。
'飛ぶ'能力だけでも
ドラゴン、真っ直ぐでの最高速度
ハーピィ、瞬間の最高加速度
天狗、高速度での小回り
キメラ、空中体勢制御




