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結局、ルベルト達はサニーの親役、クロノファミリーは干渉しない事になった。あまりに突っ掛かり過ぎるからハヤテファミリーが抑えたかたちだ。しかも、クロノファミリーはジークを置いてハヤテファミリーとしばらく行動を共にするらしい。
そもそも、親が学園に入った子供にべったりと言う事はあまりない。
ジークは情報収集を親に頼りきって居たからまあ、一人立ちするいい機会だろう。これまでで親の力も借りつつもジーク主体での活躍でお友達は大勢居るようだし。
自分はジークが関わらなくなりさらに人が近付かなくなった。それだけじゃなく、あの会談の内容は漏れないがサニー絡みでハヤテファミリーが出たとあってサニーの引き抜きに様子見が入ったのも有る。
ただ、
珍しくサニーにちょっかいかけてきた講師と繋がっていた裏の連中を取り込んで情報収集。が、裏は裏でも学園都市の裏を牛耳る系の必要悪的なのだった。
しかも繋がってた講師は正式に解雇されて行方知らずになるし。
やっちゃった。またしばらくおとなしくしないと。
ああ。でも、情報が無いから失敗する。情報収集の方法として効率も正確性もあってよかったから殺ったのに。
どうしよう。
やっぱり怖い。
情報無い。
人怖い。
情報収集のノウハウ何て無い。
自分が強くなっても集団で追い詰められる。
人を殺すからいけない?
でも、放っておいたら向こうから手を出してきたかもしれないし。
裏は信用出来ない。何のために講師がちょっかいかけてきたのか調べたかっただけ。それに相手も人殺してた。
結果、講師の独断、暴走だったが。
疑われるかもしれないけど、サニーとして過ごす。
まあ、20歳以下がどうこう出来るはずもないとあっさり監視は無くなった。
スキルの使い方のコツを掴み、先のレベルの知識を本から手に入れてだんだんと授業に出なくなっていった。
そしてサニーは9学年の試験を受けなかった。
4月。午後。
「さて。5学年魔道具科の諸君、ようこそ。言うまでもなく次の学年に進めるかはこの1年にかかっている。しっかり学ぶように」
魔道具科といっても、その中でも'付与'と'陣'に別れる。
付与はそのまま自分のスキルや魔法を道具で誰でも使えるように出来る。効果は付与するスキルレベルと〈付与〉に依存する。
陣は魔法陣を組む事で様々な効果を発動出来る。
魔機関とも言う。地球の機械と同じで対応するスキルが無くとも〈細工〉等と知識が有れば魔道具が作れる。効果は陣次第だが、効果の高い陣を作るのに高いスキルがいる。
基本的に付与の方が効果が高い事が多いが、その分魔石の消費も多い。スキルでバラけるので作れる職人自体が少ないとかも有る。但し既製品に後から効果を付けられるし、手間も少ない。
良し悪しだな。
自分はどちらも練習しておこう。
陣は決まっている。例えば水は○。これだけだが、この形に魔力伝達効果の有る物を付けると簡単な蛇口に。自分でここに魔力を流すと水が……!
「こらぁ!スノーさんいきなり魔力を通さないでください」
「……」
「まあまあ。そこまで勢いよく魔力を流せば魔力切れにもなるでしょう。大丈夫ですか?」
「……だ、大丈夫」
「スノーさんは今は何もしないで休憩してください。さあ、皆さん見ましたね。魔道具を試す時は場所を考えて、慎重にするように」
何人かはやらかすそうで魔道具科は基本実験場での授業。
水で良かった。そこも考えて最初に教えたのは水だったのか。
結構慎重にやったつもりが、元々のMPが多いから噴水みたいに。
でもこれじゃあ迂闊に魔道具を試せないな。
数日後。
「今日は魔石と回路、抵抗について……」
成る程、途中で魔力量を調整する仕組みか。自分で魔力調整しなくてもこれ自体を魔道具化出来ないか。
後、配られた魔石取り付けを見ると魔石から魔力を引き出す仕組みも有る。こっちは前に本で呼んだな。
魔道具に関しては本が頼りだ。
図書搭に通う。ちょくちょく授業はサボるが、小テストで満点を取って半分免除。
……!これおもしろいな。
使い捨て付与定着回路。
回路に魔法を流しその魔法を定着。
普通に付与するのと違い、流す魔法は誰でも良い。
勿論その魔法に耐えるレベルの回路でなくてはいけないが。
成る程。インベントリ鞄はこの回路2つに空間魔法使い、時魔法使いか。付与師一人で〈付与〉と〈風属性〉と〈水属性〉をレベル50までとは普通無謀だしな。
ちなみにサニー時代を参考に親役は作らなかった。
考えてみても金を狙うにしても白昼堂々襲う奴は居ない。見られない所でなら返り討ちにして取り込んでしまえば良い。誰かに指示されて襲ったのならばそいつを殺れば良い。
子供の持つ金を狙う奴なんて小物ばかりだ。
……
「ボス、またチンピラが消えました」
「……何人目だ」
「何時からの事かは解りませんが、少なくともここ3ヶ月で4組、13人です」
「……多いな」
「はい。門や通路から出た記録も無い都市中で消えたにしては不自然です」
「……。俺らの縄張りで殺ってる奴はまだ見つからねえのかって言ってんだ!」
「ぐっ……。すいません。まだ解りませんが、探して居る所です」
「……時間切れだ。衛兵が出張る。俺らが関わっているなんて疑われる。引けっ」
「わ、解りました」
「……で、お前が見た信じられねえもんって何だ?"蚩暗"」
「うふふ。短気ねぇ。ちゃんと言葉にしないと……すぅぐ脚が出るんだから」
「うるせぇ。さっさと言え」
「はいはい、ボス。ワタシねぇ、多分その消してるの見たわ」
「ちっ。何者だ」
「わからないわ」
「はあ?見たんだろ?お前よりLvが高いのか?見た目は!」
「10歳程の女の子。髪と目は紫。魔道具科5年のスノー」
「……ちっ。信用ならねえ。そんな奴が……」
「待って。方法何て幾らでも有るでしょう?魔道具、固有能力……」
「魔道具や固有能力でバレないように殺ってきたと?12のガキがか!?」
「姿や年齢を偽って居るのかもしれないわ?」
「魔道具科にまで入ってか?いや、元々魔道具科に用が有ったとか?そもそもチンピラを殺す意味は」
「元々チンピラの方が絡みに行ったのよ。親の遺産で学園に入った子供を狙って」
「ちっ。小物が……。子供がチンピラを殺ったとして、"蚩暗"は殺れるか?」
「まあ、進化者じゃあ無ければ。確実に。進化者で有っても偽装系の能力でしょうしほぼ確実に。でも、良いの?」
「ちっ。確かに、先に襲ったのがチンピラなら正当防衛。殺人ではないなあ」
「ええ」
「一応監視は続けさせろ」
「……姿変えの固有能力なら性格や行動を考慮すると感知が高い可能性が有るわ。ワタシ以外だと見つかるかも」
「ちっ。まずは情報を集めろ。慎重にな。バレて姿を変えられたらまず見つけられないぞ」
まあ、あっちもこっちもスキルレベル上げている主人公は特化した人、称号持ちに見つかる事も有る。
真面目に社会に溶け込んでいた頃の〈調薬〉や〈錬金〉位だけトップレベル。




